越前松島水族館のフンボルト、あれ?ハラに傷跡? ご安心ください。これは抱卵嚢(ほうらんのう)という、秘密装備でございます。ここだけ羽が生えてなくて、抱卵するときにはここの皮膚をタマゴにフィットさせます。ダウンとフェザーで二重になった羽毛は断熱効果抜群なので、体温を効果的にタマゴに伝えるには、羽毛がない方がいいのです。
ですが、いつも皮膚が露出していては、本人(ペンギン)が寒かったり水がしみこんだりします。そこで、普段は羽毛でキッチリとふさいで隠してあります(モデルは京都市動物園のフンボルト)。上の越前個体は換羽が終了していなくて羽が伸びきっていないため、見えちゃってたのです。