旭山ジェンツー嬢様の飛び込みを、勇ましい掛け声と連続写真でどうぞ。
「ジェン!」
「ツー!」
「ジャ~!」
「これがフンボルトの飛び込みやで。よお見たってや。」
端正な飛び込み姿を見せる越前松島水族館のフンボルト。
彼らはいつもお笑いキャラというワケではありませんよ。(お笑いを期待している張本人はワタシだったり・・・。)
「そんな、殺生な~~。」 「あ、あかん、どないしよ・・・。」
南知多ビーチランドのフンボルト給餌は、疾風怒濤の激しさ。メインの給餌ポイントには黒山のペンギンだかりができますが。
こちら、ペンギン山でも修羅場が繰り広げられております。
全員個体識別して、決まった量を食べさせます。食べちゃったのにしつこくねだる個体は、写真のように排除されます。
また、飼育員さんの手元にあるサカナに近づこうとして焦り、手前の亜成鳥のように、岩場から足を踏み外す個体も出ます。(このあと落っこちました。)
全員もれなくもらえるのだから、落ち着いて食べればいいのに。
彼らには、この騒ぎが楽しいのかも?
「とりゃ~~っ!」
かなり高いところから飛び降ります。油壺マリンパークのイワトビ。足がきれいにそろっていますね。
岩場はお得意。前もって着地点を確認してから飛び降り、落下中にもちゃんと下を見ています。
わりと身体が伸びていて、脱力中の犬やネコを持ち上げた時のような胴体。
「とおっ!」
イワトビジャ~ンプ! 自分の背丈よりも高い岩の上から飛び降ります。旭山のイワトビ。
チラリと写っているフンボルトの頭にキックを浴びせようとしたのではないと思います。
「いざ、まいる!」
プールに浮かぶ島から飛び込む旭山王。前々回のジェンツーと同じ場所です。
キングの入水スタイルは、歩いて入る派が主流。もともと野生ではビーチを利用しますから。
なので、キングの高飛び込みはあまり見られません。
つるっ!
滝口で足をすべらせたのは、南知多ビーチランドのフンボルト。
水といっしょに滝壺に落ちるだけなので、ペンギンにとってはなんてことないはずですが。
でも、やっぱりすべった瞬間はあわてます。
上から目線で見ている仲間が、なんか冷静っぽくて、笑えます。
美しきお嬢様ジェンツー、雪を蹴立てて華麗なる飛び込み。
本当にお嬢様です、旭山のメスです。
壁の配管とか、なければきれいに決まったのに。
あ~っ、たてがみがある! 色も違うし、別の種類やろな。
とかいう声が聞こえてくる、亜成鳥完成間近のケープヒナちゃん。あまりにも整った残り方の幼綿羽です。
正面から見ると。このナマイキ顔が、たまりません~。
京都水族館では、通路に近いところに子育てブースが並んでいます。ガラス越しですが、よく観察できます。ペンギンを驚かせないように、そっと覗いてみてください。
「パンクファッションでちゅ。」
登別の黄色君、幼き日の1枚です。が、punk fashion は伝統芸能では?
バンドは、性別が確定してから右に変わりました。オトナになってからは大先輩青白君と男子ペアを組み、仮親ユニットとして活躍。
ファンとしては、海遊館からお嫁に来た赤バンドちゃんと仲良くしてほしいのですが。
ところで、いっしょに写っているイワトビ、珍しくつま先を上げて「かかと立ち」してます。ついでに、イワトビは3羽いましたが、今年の春海遊館に引っ越しました。
アドベンチャーワールド白浜の皇帝様、換羽中にあらせられます。
背中に背負っているのは龍の浮き彫り? みたいな形に残った旧羽。
旧羽が落ちているのは、どうもクチバシがよく届くところみたいです。
ヒゲペンの後ろにいる皇帝様は、これから抜け始めるところ。もとからてっぷり体型なのが、ボコボコに膨らんでいます。
足ツメのオシャレなキング女子発見!
海遊館です。換羽が始まる頃、フリッパーバンドを外して足ツメに識別ペイントをします。
フリッパーの羽も浮き上がって膨らみますから、バンドがきつくなってしまうし、羽に埋もれるとよく見えません。
他の園館では、バンドを緩めるなどの措置をとっているところも。羽数が少なければそれでもいいでしょうが、常にキングが二十数羽いると、一目で確認できる方がいいです。
で、カラービーズと同じく、右が女子、左が男子です。このキングは右2本緑ですが、右2本赤や左3本白など、数と色を組み合わせています。
全身がスッキリしたころに、またバンドをつけます。
「く~っ、もうちょっとや。」
がんばれ、海遊館の換羽王! それにしても、モンスターマスクをかぶったような、凄まじい頭部。胴体とフリッパーはもうピカピカ新羽になってますけど。
今回は、首から胸にかけてのシワにご注目ください。
通常なら、ペンギンにはシワがめったに出ません。うらやましいですね。生まれてしばらくのヒナとかお年寄りを除けば、換羽終わり頃に特有の現象。
皮が余るほど皮下脂肪が減っちゃった。この個体は、この3週間ほど、食が進まなかったのでしょう。
野生だったら、換羽中に「おなかすいた」ので「つい餌を求めて海に入った」では命を失います。換羽中は泳がないように、ちゃんとセキュリティ対策ができてる。生き物のすごいところです。
なお、写真右奥に見えるのは、モフモフ幼綿羽がほとんど抜けたゴージャス襟巻姿のヒナです。左寄りに、もう1羽のヒナのモフモフが、ちょこっと見えています。
「大儀じゃのぉ。」 「ご同輩、しばらくの我慢じゃ。」
海遊館のキング、春の換羽シーズンたけなわの光景です。
換羽の進み具合は、真ん中がトップ、続いて向かって右、そして左はそろそろ始まるところです。
真ん中の個体は、フリッパーと身体下部がかなり抜けました。右の方は、フリッパーとその回りが抜けて、背中側の旧羽層断面が見えます。
換羽には3~4週間かかります。この状態では旧羽が水を吸うので泳げませんから、天然モノだと絶食。事前に食いだめして太ります。
飼育ペンギンの場合、換羽中は絶食のポリシーを貫く個体と、ちゃっかり食べちゃう個体とがいるようです。
「からだが重うてかなわんわ~。上手いこと跳べへんし。」
海遊館のイワトビ女子、換羽が近いとわかっていて眺めると、ゆううつそうに見えます。
肩のあたりと腰に、羽の乱れがあります。特に腰回りはごっそりと抜けていて、
ぐるっと、反対側までつながっているのでした。クチバシで掻いたのでしょうかね。
旧羽と新羽と、二重になっているので、重くて暑いだろうと思います。さらに、羽が抜けるのはかゆそうでもあります。タイヘンだ。