ハノーファー行きの準備をしている。最も肝心の制作内容であるが、先ずはヴェルトミュラーの音楽を改めて審査している。エンゲル指揮ではドナウエッシンゲン演奏会での放送録音がある。残念乍ら同地での開催がコロナ禍で中止となって、改めて2020年に百周年記念への演奏会で指揮していたプログラムで「七つの組曲」としたものだ。そのプログラムが改めて「ザブレードダンサー」を〆として無観客で演奏されていた。創作家本人がコロナ時代に反対に活き活きとしたものを書いたとしていた。自分自身が出かけようと思っていなかったので下記の翌年の公演を含めて二つの演奏会のプログラムの関係は十分に把握していなかった。抑々コロナ最終公演での「ボリス」の放映成果から旧友エンゲル指揮の公演に出かける様になったので、SWRの楽団から案内は貰っていても出かけていなかった。
Michael Wertmüller: The Blade Dancer (2020)
どうもオリジナルのプログラミングが無観客のそれになって、フライブルクで収録されて、2021年に改めてフライブルクのスタディオで公開演奏会として行われて、その一部は準備の時の収録が使われて、その他は観客入りで収録されたようだ。
だからヒンデミートなども二種類の演奏が存在しているようで、ここではホリガー作「ヘルマ」、ストラヴィンスキー、ノーノ、ポッペと充実した古典的なプログラムとなっている。
無観客の方は制作録音と同じでとても高品質な演奏となっていて、恐らくSWRの代表的な録音となるだろう。ラングの「イオーニッシェスリヒト」もこれだけ効果的に演奏されると説得力が違う。
一昨年にボッフムで初演を聴いた「シュリマーゼル」は今回の素材に近いとは思われるのだが、音楽劇場作品としては2019年に大成功したバーゼルでの初演「ディオダーティ」の批評だけは読んでおく必要があった。作曲演出指揮と同じトリオ(ミヒャエル・ヴェルトミュラー、リディア・シュタイヤー、ティテュス・エンゲル)による新制作であり、リズムセクションもスイスのトリオ「スティムボート」が根幹を担う。既にその練習風景には言及しした。
Michael Wertmueller - Shlimazl (fuer Sinfonieorchester und Bigband), Uraufführung Ruhrtriennale 2023
大絶賛のその公演もジャズのイデオムを使った音楽劇場作品ということでアロイスツィムマーマンの作品と比較されていて、「ディゾルダーテン」となるのだろうが、その多層性とは別にその扱いを今回の公演で見極めて来なければいけない。正直管弦楽曲の複雑さは、道中でも何回もイヤフォーンで聴き把握に努めなければいけないとは思うが、音楽劇場作品でその作風の背景は明白になると期待している。創作家にとってもそうした明確化が為されるのだろう。そこに仲介者エンゲルの鏡を翳す様な仕事ぶりが音楽創作にも影響を与えるということになるだろう。
その他旅行の準備も整える。気が付いたのはこれまでの宿泊では大きな課題であった充電が車内で解消されることで、ケーブル類が無用に若しくは軽微になることだ。大きいのは今回は持参しないタブレットだが、同じく持ち歩いていた部屋をとりまわす3mのものと複数のUSBアダプターである。勿論下車するときには100%充電のスマートフォーンの為には必要無く、イヤフォーンも必要ならば車内で充電しておけるので、USBを使う必要もない。髭剃りも旅行用のものに充電池を変えたので十分で、厳冬期でも二三日は必要無い筈だ。
衣裳入れに靴も入れるので、その他食料品以外ではお泊りセットと少々の着替えだけとなる。通常のアタッシュに衣裳入れも書類鞄も入るので移動時以外は食料品の籠とアイスボックスのみか。内履きを帰路の移動時にも履けば宿の出入りへの荷物は減る。搬送の時間が半減する。
参照:
律動こそが全ての源 2024-12-15 | テクニック
エントロピー制御の作曲 2023-12-26 | 音
Michael Wertmüller: The Blade Dancer (2020)
どうもオリジナルのプログラミングが無観客のそれになって、フライブルクで収録されて、2021年に改めてフライブルクのスタディオで公開演奏会として行われて、その一部は準備の時の収録が使われて、その他は観客入りで収録されたようだ。
だからヒンデミートなども二種類の演奏が存在しているようで、ここではホリガー作「ヘルマ」、ストラヴィンスキー、ノーノ、ポッペと充実した古典的なプログラムとなっている。
無観客の方は制作録音と同じでとても高品質な演奏となっていて、恐らくSWRの代表的な録音となるだろう。ラングの「イオーニッシェスリヒト」もこれだけ効果的に演奏されると説得力が違う。
一昨年にボッフムで初演を聴いた「シュリマーゼル」は今回の素材に近いとは思われるのだが、音楽劇場作品としては2019年に大成功したバーゼルでの初演「ディオダーティ」の批評だけは読んでおく必要があった。作曲演出指揮と同じトリオ(ミヒャエル・ヴェルトミュラー、リディア・シュタイヤー、ティテュス・エンゲル)による新制作であり、リズムセクションもスイスのトリオ「スティムボート」が根幹を担う。既にその練習風景には言及しした。
Michael Wertmueller - Shlimazl (fuer Sinfonieorchester und Bigband), Uraufführung Ruhrtriennale 2023
大絶賛のその公演もジャズのイデオムを使った音楽劇場作品ということでアロイスツィムマーマンの作品と比較されていて、「ディゾルダーテン」となるのだろうが、その多層性とは別にその扱いを今回の公演で見極めて来なければいけない。正直管弦楽曲の複雑さは、道中でも何回もイヤフォーンで聴き把握に努めなければいけないとは思うが、音楽劇場作品でその作風の背景は明白になると期待している。創作家にとってもそうした明確化が為されるのだろう。そこに仲介者エンゲルの鏡を翳す様な仕事ぶりが音楽創作にも影響を与えるということになるだろう。
その他旅行の準備も整える。気が付いたのはこれまでの宿泊では大きな課題であった充電が車内で解消されることで、ケーブル類が無用に若しくは軽微になることだ。大きいのは今回は持参しないタブレットだが、同じく持ち歩いていた部屋をとりまわす3mのものと複数のUSBアダプターである。勿論下車するときには100%充電のスマートフォーンの為には必要無く、イヤフォーンも必要ならば車内で充電しておけるので、USBを使う必要もない。髭剃りも旅行用のものに充電池を変えたので十分で、厳冬期でも二三日は必要無い筈だ。
衣裳入れに靴も入れるので、その他食料品以外ではお泊りセットと少々の着替えだけとなる。通常のアタッシュに衣裳入れも書類鞄も入るので移動時以外は食料品の籠とアイスボックスのみか。内履きを帰路の移動時にも履けば宿の出入りへの荷物は減る。搬送の時間が半減する。
参照:
律動こそが全ての源 2024-12-15 | テクニック
エントロピー制御の作曲 2023-12-26 | 音