Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

雪景色から緑の渓谷へ

2007-09-05 | 
前日の夕食時から雷が轟く。そして夜間中、強風が荒れ狂う。

小屋の周りの積雪に、議論無く退散を余儀なくされる。凍りつく山道を降りて行く。途中、巨大ダムの凍る防波堤に強風が吹きつけると足をとられそうになる。

ロープウェーを下り、暖かいであろう南側へと車で移動する。峠を下り、コモ湖方面への抜け道を右にして、アッダ川を下る。小さなワイン畑が見える頃、再び山を目指して谷を詰めて行く。

奥の山の稜線部は相変わらず雪化粧しているが、空は青く、斜面の上までが緑に包まれている。正真正銘イタリアである。

頂上への稜線が長く落ちる谷間に、三ツ星ホテルを見つけ宿とする。久しぶりにシャワーを浴びて着替えると、イタリアの空の下、半袖が肌寒いとは言いながら、なんとも気持ちが良い。

早速、翌日のクライミング情報を集めて、小さな村のスポーツセンターを訪れる。川のいたるところは、良く洗われた巨岩が並びボールダーリングの機会を提供している。

カフェーに腰を降ろし、翌々日の視察に更に谷を車で詰める。まことに美しい川瀬で、頂上稜線の雪化粧に余計に映える。

夕食前にホテル特製のアペリティフを楽しむ。プリモもセコンドもデザートも三つ四つ選択が出来て、ワインと共に満足であった。茸のスパゲティも筋の多いビーフステーキにも、勿論文句のある筈が無い。こうして、夜が更けていくのであった。
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