相変わらず残暑が厳しい。盛夏はあれほど感想していて気持ち良かったのだが、ここに来て一気に蒸し暑い昼夜を迎えている。毎年同じような事を書いているかも知れないが、八月は妙に腹が減って食欲が増進する。その反面身体を動かすのが億劫となるので夏太りをする。できるだけ買物にも行かずに節食している。
肉屋でシュヴァールテンマーゲンをまた一つ買った。グルメ誌ファインシュメッカーの紙に包んでくれた。ドイツ肉屋四百選に選ばれている証拠である。ワインにおいても同じような手法をとろうとしたが反発を招いたのは既に伝えた通りである。そしてこうした包み紙を有料で配布したりするのはどのような賞や選集の企画の一つである。だからそうしたシールなどを売りつけても必要な最低注文数を宣伝費として注文するだけで大きな問題とはならない。ワインの場合は可也おかしな具合にそれが進展したのは背後におかしな構造があるからに違いないのである。
さてそこで買ったシュヴァールテンマーゲンをソーセージサラダ風にした。ソーセージの細切りに、これまたこの季節になると毎年登場する玉葱とトマトのマリネーを混ぜて二時間ほど合わしておけば出来上がりである。
上のシュヴァールテンマーゲンは胃袋の皮がついていて中の肉がニコゴリで固めてあるため更に食べ甲斐がある。手元にあるライムと胡瓜の酢漬けや少々のマスタードに合わせて、緑の葉のサラダの上に乗せた。
これなどは比較的単純な材料で楽しめるものであり、味付けさえ考えてやればリースリングの食事としてもなかなか良い。白いパンがあったのでそれを付け合せたが、暑い調理さえいとわなければベークドポテトなどもつけ合わせとして最高である。
先日から気になっていたミュラーカトワールの2008年産ビュルガーガルテン・シュペートレーゼを試した。驚くほどの炭酸に失望して炭酸の不味い味のするリースリングとなっていた。ステンレス醸造で炭酸が抜けなかった以上に味を中和するために敢えて残したような気配がある。現在の醸造親方は若いがフランスなどでの豊富な経験をその自慢としている。それが、必要以上のボディー感になったり今度は2008年の特徴を薄める方へと向ったりしている。一種のマリエリスムと読んでもさしつかいないかも知れない。
トレンドとしての発砲性のあるワインいついては十年ほどまえぐらいから亜流をみるようになり、一級の醸造所と言われるロバート・ヴァイルなどに対してもこっぴどく叱る必要があったのだが、今更こんなリースリングを造られても批判する言葉さえも浮ばない。2008年度産でもっとも数を購入しているのはMCリースリングと呼ばれるもっとも単純な商品である。若干個性を押さえたような造りであるが価格を考えると十二分に満足出来るワインである。
しかし、試飲の時にもまた開けて明くる日もそれなりにガスが抜けてバランスがとれていたが、開けた時に香りでなく炭酸ガスが出てくるようなリースリングに16ユーロも価値をつけているようでは残念ながら将来性はない。一時はドイツでもトップクラスの醸造所に数え入れられていたが現在ではVDP所属の醸造所の中で中から下の「出来ない醸造所」に成り果てている。
参照:
肉屋の小母さんの躊躇 2006-02-18 | 料理
素晴らしい前菜の愉悦 2008-07-08 | 料理
まろやかな味にリースリング 2009-06-15 | 料理
肉屋でシュヴァールテンマーゲンをまた一つ買った。グルメ誌ファインシュメッカーの紙に包んでくれた。ドイツ肉屋四百選に選ばれている証拠である。ワインにおいても同じような手法をとろうとしたが反発を招いたのは既に伝えた通りである。そしてこうした包み紙を有料で配布したりするのはどのような賞や選集の企画の一つである。だからそうしたシールなどを売りつけても必要な最低注文数を宣伝費として注文するだけで大きな問題とはならない。ワインの場合は可也おかしな具合にそれが進展したのは背後におかしな構造があるからに違いないのである。
さてそこで買ったシュヴァールテンマーゲンをソーセージサラダ風にした。ソーセージの細切りに、これまたこの季節になると毎年登場する玉葱とトマトのマリネーを混ぜて二時間ほど合わしておけば出来上がりである。
上のシュヴァールテンマーゲンは胃袋の皮がついていて中の肉がニコゴリで固めてあるため更に食べ甲斐がある。手元にあるライムと胡瓜の酢漬けや少々のマスタードに合わせて、緑の葉のサラダの上に乗せた。
これなどは比較的単純な材料で楽しめるものであり、味付けさえ考えてやればリースリングの食事としてもなかなか良い。白いパンがあったのでそれを付け合せたが、暑い調理さえいとわなければベークドポテトなどもつけ合わせとして最高である。
先日から気になっていたミュラーカトワールの2008年産ビュルガーガルテン・シュペートレーゼを試した。驚くほどの炭酸に失望して炭酸の不味い味のするリースリングとなっていた。ステンレス醸造で炭酸が抜けなかった以上に味を中和するために敢えて残したような気配がある。現在の醸造親方は若いがフランスなどでの豊富な経験をその自慢としている。それが、必要以上のボディー感になったり今度は2008年の特徴を薄める方へと向ったりしている。一種のマリエリスムと読んでもさしつかいないかも知れない。
トレンドとしての発砲性のあるワインいついては十年ほどまえぐらいから亜流をみるようになり、一級の醸造所と言われるロバート・ヴァイルなどに対してもこっぴどく叱る必要があったのだが、今更こんなリースリングを造られても批判する言葉さえも浮ばない。2008年度産でもっとも数を購入しているのはMCリースリングと呼ばれるもっとも単純な商品である。若干個性を押さえたような造りであるが価格を考えると十二分に満足出来るワインである。
しかし、試飲の時にもまた開けて明くる日もそれなりにガスが抜けてバランスがとれていたが、開けた時に香りでなく炭酸ガスが出てくるようなリースリングに16ユーロも価値をつけているようでは残念ながら将来性はない。一時はドイツでもトップクラスの醸造所に数え入れられていたが現在ではVDP所属の醸造所の中で中から下の「出来ない醸造所」に成り果てている。
参照:
肉屋の小母さんの躊躇 2006-02-18 | 料理
素晴らしい前菜の愉悦 2008-07-08 | 料理
まろやかな味にリースリング 2009-06-15 | 料理