Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

人里遠く離れるとは

2009-08-22 | アウトドーア・環境
天才登山家ワルテル・ボナティ出演のTV番組などをYOUTUBEで観た。先日紹介したリッカルド・カシンとラインホルト・メスナーとの会合のVIDEOに触発されたからだ。イタリア語なのでちらちらとみるだけであるが、垂直から水平へと目標を拡げた件が興味深い。

北海道で起きた遭難事故に関してテントがどうとか書いてあったのでみると、ツェルトとテントの違いに触れてあった。ドイツ語と英語の違いだけなのだが、日本の登山用語では昔からなぜか前者を簡易なものとしている。なぜそうなったかは想像がつかない。

それは先のアルペン協会の雑誌が報告していたように、日本の山には宿泊施設が十分に完備していないことによるのかも知れない。日本の豪雪を考えるとなかなか小屋を維持する事は容易ではないのだろう。

兎に角、大量遭難者を出した北海道の山をネットで詳しくみると、とても中年になって山歩きを始めたハイカーを募って、必要最低限のガイドが引率する登山にはあまり馴染まないのは明白である。そもそも二泊三日もの食料を持って移動すだけでも大変な労力である。

正直現時点の私では、そのコースの険しさは違えども、担ぐ荷物の重さからすると一泊二日が限度である。そうした困難性を考えれば、食料のデポや避難小屋の存在に関わらずテントの持参などが刑事責任の有無の判断になることが理解出来る。

標高が高くなくても、谷が深くなくても、人里離れているだけで自然の猛威は存在する。まさに、天才登山家が水平線への冒険へと目先を変えた背景がそこにあるのだろう。



参照:
Walter Bonatti racconta I miei ricordi (parte 1)
Walter Bonatti racconta I miei ricordi (parte 2)
Bonatti - Ritorno dalle Jorasses - YOUTUBE
Walter Bonatti au pilier des Drus Chamonix - dailymotion
鉄の時代の金属職人親方 2009-08-10 | アウトドーア・環境
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