Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

調教師冥利に尽きる進歩

2013-01-12 | 生活
シーズン二十六日目、初見を四ルーツ登った。再びルートの改造が始まるためにこのあたりで登るところを片づけておかないと二度と同じものは登れなくなる。

下から片づけていったのでどんどんと登る難易度は上昇していくのだが、オヴァーハングでのウォミングアップ以外は全て六級域で登ったのはパートナーを含めて昨年の研鑽の成果に違いない。

特に垂壁での相棒の六級登攀は、以前から彼の登りを知っている他の者の注目を集めたに違いない。落ち着きがなくて確実さからは程遠いがそれほど大きな崩れや不安定さは見せなかった。調教師ではないが、練習段階としてはちょっと自慢である。

しかしそれは指導の成果ともいえるが、それ以上に先ず自分が登って見せることの影響が大きいと想像する。初心者講習の場合は余裕があるので、更にポイントを誇張してみせるのであるが、彼との場合はそれほど難易度差が大きくないので、完璧に力を抜いて登ることをモットーとして挑んでいる。そうした登りをじっくりと観察しているのは、迷うことなく先に進んでいるのでも分かる。流石に医学部を卒業しているだけに物覚えの方法が身についているようで、見たままを上手に再現している。

むしろ初見の場合はこちらの方がザイルにぶら下がって手掛かり足場を選定したりすることが多い。決して間違った登り方を見せないためでもあり、完璧を期するためでもあるのだ。

おかげで疲れたが、最後の最後まで初見のルートを登り、来ていた眼鏡親方がくたびれた後に彼のパートナーに見せて指導した。特に足の内置き外置きでの相違での重心移動の原則を示しておいたので、もしかすると眼鏡親方よりも早くコツをつかむ可能性もある。結局彼には身の程以上の難易度六級であったので最後から二つ目のキーポイントで断念したが、私自身も疲れから最後のポイントはダイナミックに誤魔化してしまった。ダイナミックな登り方はこの程度の難易度では戸外ではほとんど役に立たないと示しておいた。

来週からはいよいよ六級プラスに挑戦できるので楽しみになってきた。垂壁の六級ではまだまだ余裕があるので、何とかシーズン最後までに七級マイナスまでもっていきたい。

それにしてもランニングを、パン屋休みの影響もあり、さぼっているのだが、徐々に体への負荷が強くなってきていて、今日も疲れが残っている。それゆえに余計また明日の新人講習がまた楽しみである。



参照:
人に知らしめす行為とは 2013-01-10 | マスメディア批評
緩和をそのまま示す難しさ 2013-01-07 | 雑感
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする