Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

余裕が全く無くても冷静な元旦

2013-01-01 | 料理
今年は弁当箱に詰めた正月料理は止めた。なんとなく暇が無いと言う感じが強いが、実際に大晦日のカウントダウンにお呼ばれなどしたので、帰宅してそばも食べずに床に就いたのは早朝三時を過ぎていた。

カウントダウンまでは金曜日の疲れが残っていて我慢出来そうになかったので断っていたのだが、「不幸が訪れると脅かされて」結局二時過ぎまで居座ったのであった。ロケット花火を打ち上げられて気持ちは良かったのでよしとしよう。

そうした事情もあり、大晦日に煮物を始めて、寿司具を頂いたのでそれで二合の散らし寿司を作り、あとは鮭を塩漬けにしておいた。

前日にはモスバッハーのフロインドシュテュックを皆で飲んだ。2009年もので飲み頃であった。とても優しい飲み口が素晴らしかった。その他は様々だがあまり飲まなかったのだが、とても多彩で素晴らしかったビュフェのなにかが当たったのか腹具合が少し悪くなった。酒気帯びよりも帰りの運転は眠かったが、最も酷いときに比較すると大した程度ではなく、途中で休憩する必要は無かった。

そのような按配で、元旦のワインは冷やしてあった2008年産のグレーフェンベルクを開けた。ロベルト・ヴァイルの比較的早い時期のグローセスゲヴェックスであるが、上手に出来ている。2008年の見間違えることのない酸はここでも健全で完全に開き切っていて、結構朽ちる方へ近づいて来ている。その酸の特徴もこれだけの醸造所のワインをして下品にさせるだけの個性があって驚くばかりである。2008年のグランクリュも完全に峠を越えて、新鮮なうちに飲み干すべき時期だろう。

そのような味筋とは関係なく、疲れが溜まっているので、食も細く盃も進まないが、反対に毎年のようにノイヤースコンツェルトを見ていての感興もあまり強くなく、大変落ち着いた元旦となった。雨が降って気温が徐々に下がっていっていることもその原因だろうか?天気が良かった割には花火が低調だったようだ。勿論自宅ほどに遠くまでの花火を眺望できる場所は少ないことを再確認した。インスブルックのミレニウム花火も経験したが、自宅からの花火が最も華やかなので、一度パーティーを考えてみよう。

明日から仕事始めである。夜にはまたクライミングとなると、本当に休み無しで今年も昨年以上に忙しくなりそうだ。なぜか以前のように、本を積んでおいてゆっくりとする余裕もなくなってきている。



参照:
毒が体中に回った元旦 2012-01-02 | 暦
寝正月で会得したことなど 2011-01-02 | 料理
コメント (2)
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