Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

絶頂の響きの経済性

2015-02-27 | 文化一般
ストラディヴァリウスの話題が火曜日の新聞に載っていた。有名ヴァイオリニストペーター・ツィンマーマンが借りている楽器を返還するというものだ。2003年からの借用ということで、その後に日本などでも成功していることを見ると、嘗ての細身の録音のあるモーツァルト演奏家のような音から、この楽器によってレパートリーを広げていたのかもしれない。その後の録音も何も聴いたことがないので判断は下せないが、安売りの録音があったら確かめてみたい。

楽器は、1711年クレモナ産の「レディ・アンチカン」と呼ばれるものでクライスラーが弾いていたもののようだ。1710年のストラヴィヴァリウスは触ったことがあるが、恐らく少し枯れ気味でそれほど強い音の楽器ではないだろう。しかしムターが使用している「ロードダンラーヴェウン」のはそれより二つほど前のもののようなのでなんとも結論付けられない。

持ち主に返還するということで、リーマンショックによって負債を抱えた州立銀行の管財銀行との交渉となったようだが、スポンサー契約時の5.8ミリオンユーロに税に付加価値税が上乗せされるので、市場価格とされる4.9ミリオンとは大きな差があり、優先の販売交渉が成り立たなかったようである。

もちろん世界的に有名な音楽家であり、この楽器でたとえばクライスラーのようなもしくはアンドレ・リュウのようなギャラが稼げるならば話は違うのだろうが、それほどではなかったということであるのかもしれない。余分に一億円を払うぐらいの篤志家は日本にならいるのかもしれないが、厳密に経済価値を考えるとドイツでは誰もいなかったということなのだろう。今週末まではヴァイオリニストに優先権があるというので、日本の愛好者が支援しないのだろうか?

演奏家の判断としてこの楽器で、レパートリーが格段に広がって、今までなら難しかった協奏曲を大ホールで響かすというほどの名機ではなかったのかもしれない。政治的にもデュッセルドルフの州議会が、この楽器に限らず数々の名画などの売却による管財に用意に妥協案を出すのは難しいとしている。このようなところにもリーマンショックの影響が出ているのだ。

二月になって初めて峠まで走った。買い物の帰りに走ったのだ。スーパーでも胸がつかえた感じで炎症感は治まっていなかったので、ゆっくりと走り出した。峠までたどり着けるかどうか不安だったが、大体の標高差などを先日のスキーツアーの感じに重ね合わせて抑えて走った。逆にスキーツアーなどでは、大体の標高差をいつも走るコースのそれに重ね合わせていたのだ。そうすることで、抑えた感じである程度の標高差をものにしてしまう目安と自信に繋がるのである。そのテムポから大体24分を目安にして走ったが、後半で勢いが出てきたのでその目標は達成できる目星も付いてきた。そして、スキーツアーでもやったようにゴールが見え出したところで吹かしてみる。スローイン、クイックアウトが最近は身についてきた。競技でない限りこれが一番走り込める。峠に着くと3310歩21分だった。過去の記録を見る歩数が可也多めだが、タイムは標準タイムである。下ってきて、5577歩35分も悪くはない。走った時刻にもよるが、この体調でよく走れるようになっている。シャワーを浴びて体重を量ると71.6KGだった。もう少し体を絞れば絶頂に至ると思う。

 
写真:1710年「キングジョージ」


参照:
最後の四半期の落穂拾い 2011-10-09 | 暦
女手で披露する音楽文化 2013-05-18 | 女
ライク・ノー・アザー 2006-04-05 | マスメディア批評
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