Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

求めるフリーライドの醍醐味

2015-02-19 | アウトドーア・環境
今回のスキーツアーのリーダーはその出身地が示すようにスキー畠の人だった。だから個人的には物足りなさがあったのも事実である。滑りに関して褒められるのは嬉しいのだが、何でもに頂上まで上がることへの拘りは欲しいのだ。ないものねだりになるので、それ以上は期待しない方が良いのだが、自分自身の方向としてはフリーライドであるので、どうしても頂上に出ることで開ける展望があるのだ。そもそも歩いて山を登ることの嫌いなクライマーとして十代からやって来て、そうした嫌いでスキーツアーを今頃になって始めることになったのである。だから所謂ピークハンターとは異なるのだが、岩登りにおいても頂上へと抜け出る醍醐味は格別なのである。

スキーツアーにおいては同じように頂上へ抜け出ることもあるが、それ以上に頂上から滑り降りることはもっと格別なのだ。そこからフリーライドが始まると言っても間違いではなかろう。つまり滑降に重きを置いても頂上からの滑降に興味があるのだ。当然ながら、そこから広尾根を滑り降りるのではなくて、最も素晴らしいのは頂上からクロワールを滑り降りることである。当然岩と岩の小尾根にぶつからない様に滑り降りなければいけない。それが醍醐味である。勿論パウダースノーの喜びは岩などが出ていない方が良いのだが、フリーライドの面白さは斜面や雪質の多様さなどにあるのだ。

最初のツアースキーのリーダーは総合的な登山の技量を身につけているので、その点は今後とも楽しめるのだが、二回目のリーダーは限定的となる。しかし本格的なフリーライドとなると、用具選定だけでなく独自の練習をしていかなければいけないと感じる。一度目はヘルメットを持参したが結局それを被って滑ることはなかった。二度目は小屋への荷揚げを考えて持参しなかった。最悪の場合は岩に激突したり転落することも考慮した装備などを考えるべきだと感じた。

しかしツアースキーの最大の危険性は雪崩であることは変わりなく、場所によってはエアーバックなども必要になるに違いない。それでも基本はあまり危険な斜面に乗り入れないことであろう。装備に関しては、借りるスコップが重いので出来れば、ゾンデと超軽量これは安い物であるから購入してもよいかと考える。ピッケルにつけるタイプのものなど調べてみる価値がありそうだ。

スキー靴を乾かして、再び中敷きを元に戻した。二日目、三日目と右足の土踏まずの前に靴下が撚っているような当たりがあった。降りてきてから、靴を脱いでチェックしても靴下が撚っているようなことはなかった。どうも初日に乾かすために中敷きを出して、それを戻したときに正確に敷き直していなかったようだ。四日目には入れ直すと、そのような辺りはなかった。文句を言わなければいけないと思っていたぐらいだが、よくあることである。中敷きが少しずれているだけで当たりが全く変わるのは厳密に熱形成しているからだ。

まだまだ完全に使いこなしていないが、少なくとも横サイドの支えは全く問題ないようで、完全にカーヴイン対応の靴である。逆に昔風のアルペンの滑り方を忘れてしまって、長い下降路などでどうしたらテールを擦りながらグライド出来るかと試してみなければいけなかった。爪先のコントロール感は十分あるのだが、昔のアルペンの板のコントロール感の捩じる感じではなくて、寧ろスキー先端の挙動に関わるだろうか?



参照:
滑り降りるぞくぞく感 2015-02-08 | アウトドーア・環境
道具に拘ってみたい動き 2015-02-17 | アウトドーア・環境
陽だまりの冬山の鞍部 2015-02-17 | アウトドーア・環境
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