Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

カモシカのようなしなやかさ

2015-03-14 | 
二三年ぶりにある女性に出会った。一度口説いたことのある女性である。もともと恐らく実年齢の割には若めの感じがしたのは、確かハンドボールの俊敏な身のこなしゆえだったのだろうか。だから彼女が州立機関のある専門ポストについた時に驚いたのだった。それでもその専門的な知識などは窺い知れることはあったのだが、若い感じがその実力を隠していたのかもしれない。

そのようなことで急いで口説いたときは、新しい仕事についてから一年も経っていないときであった。そしてそのときの彼女の対応がとても秀逸で、私にとっては唯一無二のものだった。決して美しい女性ではないのだが、さわやかさのようなものがあり、そこが魅力なのだが、更に少し落ち着いて雰囲気もよくなった。

仕事の関連で、ポストメルケルと目されるラインラントプファルツ州の保守党代表ユリア・クロックナー女史とも仕事をしていることから、「一体何時になったら政界に出るの?」と質問したら、即その意味を理解した。その反応の速さや頭の回転も抜群で、またそこが魅力の女性である。まだまだ広く活躍しそうだが、一言興味深いことを呟いた。仕事場がヴュルテムブルクなので「生まれ故郷だからいつも戻ってくるのよ」と。一体彼女はなにを謂わんとしたのだろう?

金曜日はミドルティーンの女の子と室内で登った。まだ半年ぐらいしか登っていないようだが、身が軽いので、男の子よりも上手い場合が少なくない年齢である。登るのがカモシカのように早いので、どうしても登る量が増える。漸くこちらも本格的に力が出てきているので、最後までその前の一本を含めて二時間以上登った。

こちらは民間の室内壁なので出来るだけトップロープで登ることを考えていて、無駄な怪我や無駄な動きを避けようとしているのだが、彼女の方はリードするのが楽しいらしく、それほど難しくないところをどんどんと登る。それについていきながら、時々難しいのを入れるのだ。そして、結局汗を掻いてふらふらになった。仲間のおっさんたちが苦笑いするのは当然であろう。それでも少なくとも彼女の登り方は、オーヴァーハングでもどこでも幾らでもこちらは出来る訳で、技術的には自由自在なのだ。しかしこのような動きを先十年ほどは出来ても、その後はどうだろうかと考えてしまう。

そしてなによりもミドルティーンの破竹の勢いの動きは改めて凄いと感じた。自分自身のその頃を思い出す。まあ、それをこの歳で再現しているのは我ながら凄いと感じる。クライミングに関しては、彼女が今の感じで登れるのはここ一二年の事だろう。そこに怪我などが付き纏う場合が多い。



参照:
中空に曝け出される意識 2008-10-18 | 女
闖入する手習いの町医者 2012-11-18 | 生活
5.13を登るフランケンの家族 2014-08-07 | アウトドーア・環境
コメント
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