先日発注したアイロンは殆どそれまで使用していたものと同じだった。パワーアップの200Wが蒸気のエコモードでうまく調整されているようだ。なによりも人気の秘密はそこのコーティングにあるだろう。この滑りよさとアイロンの掛け心地はフランスの車以上だろう。デザインは底の枠の張りがアイロンかけの台の穴に入らないと批判もあるが、そもそもあそこに入れると底に傷をつける可能性があるので、私はそこに板を貼り付けることにしている。小さなアイロン台の上では安定して置けることも重要なのでその張り方はある程度納得できるのだ。メードインフランス、出来上がりはまずまずだが、ドイツで売れるのは当然のライフスタイル感も十分だ。
車中のラディオでロハスの話題が流れていて、ミュンヘンの雑誌の定期購読者の爆発的な発生のことが歴史として語られていた。ラディオでこれについて詳しく触れられているのははじめて聞いた。理由は分からないが、そもそもヘルスアンドサステンショナブリティーなライフスタイルを指す造語なので、関心が強くない限りはあまり使われることがなかったのだろう。
持続可能性に関しては、ワインを初めとする自然と関わる分野では当然の合言葉となっているが、健康に関してはやはり個人差が大きいのかもしれない。当然のことながらライフスタイルを語るのは高学歴、財政的に余裕のある層であり、ストレスの強い生活から距離を置くことになるので誰にでも出来ることではない。
それでも自分自身も以前と比較すると、あまり無駄なものには消費することを極度に制限しており、食品などにおいても出来る限り地元の生の素材しか買わなくなってきている。一言で言えば量より質へと進んできているので、自ずから不健康な暴飲暴食などはしなくなってきているのである。加工食料なども最低限便利で必要なものしか購入しなくなった。そうした生活に慣れてくるともはや調整された食品などは口が受け付けなくなってくるのだ。ワインも然りで、料理用のそれを除いては訳の分からぬものは口が受け付けなくなっている。
2014年産のリースリングは11ユーロから13ユーロの間の価格帯で大変熾烈な競争となっている。なにも各々の醸造所がその価格帯で勝負してきたのではないが、15ユーロ以上の価格帯でのそれは秋以降に持ち越されるとしても、新鮮な気楽なリースリングが出てこない2014年は熾烈なのだ。つまり10ユーロ以下ではまともな審議眼で満足することは難しく、妥協するしかないということであり、VDPの正式メンバーの醸造所では殆ど選べないというのに等しい。2013年の繊細さは求めようがないとしても、秋以前つまり下位のリースリングではとても厳しい様相を示している。
その中で、ラインガウのロベルト・ヴァイル醸造所のグーツリースリング「ラインガウワー」とザールのファン・フォルクセム醸造所の「ザールリースリング」を直接比較した。前者は2ユーロ近く高価だが同じ価格帯の商品としてよいだろう。この価格帯からするとビュルクリン・ヴォルフ醸造所のグーツリースリングや「ヴァッヘンハイマー」が安く思えるから不思議だ。しかし2014年の後者ははまだまだ飲めない。
ヴァイルのそれはステンレス百パーセントの培養酵母利用の清潔感が売り物のリースリングであるが、その香りとともにラインガウさのミネラル感はある。それでもその色が示すように可也うす造りというか、なるほどテロワーを示しているかもしれないが、木樽の天然酵母による自然発酵の濃くに慣れた我々の舌からすると、甘いだけで物足りない。勿論残糖感があるわけではなく、その辺りの腕の確かさはあるのだが、我々は何も高価な酵母やケミカルにお金を払うつもりはない。やはり割高だ。
さてザールのそれは、2014年産は手摘みの自作葡萄の味がとてもよい。色も濃く、長い後味も欠かせない。それでも2012年産以前のような残糖感が全くなく、酸化して行く過程がとてもよくなってきている。以前は還元法的な面があったのかもしれないが、瓶を開けて最初と時間が経ってからの酸化してからの変化が大きかった。要するにその「重さ」と呼ばれた性質は急激な酸化で不味くなる過程だった。しかし今は殆どの近代的な高級リースリング醸造所が行っているようなゆっくりした酸化を意図しているようである。これは瓶熟成の可能性を示すことになる ― トニー・ヨスト醸造所などが全く知らない世界の話なのである。
参照:
非常用の日常ワイン 2015-04-23 | ワイン
低脳化社会のライフスタイル 2014-11-30 | 生活
排出零の節約ライフスタイル 2012-02-04 | アウトドーア・環境
車中のラディオでロハスの話題が流れていて、ミュンヘンの雑誌の定期購読者の爆発的な発生のことが歴史として語られていた。ラディオでこれについて詳しく触れられているのははじめて聞いた。理由は分からないが、そもそもヘルスアンドサステンショナブリティーなライフスタイルを指す造語なので、関心が強くない限りはあまり使われることがなかったのだろう。
持続可能性に関しては、ワインを初めとする自然と関わる分野では当然の合言葉となっているが、健康に関してはやはり個人差が大きいのかもしれない。当然のことながらライフスタイルを語るのは高学歴、財政的に余裕のある層であり、ストレスの強い生活から距離を置くことになるので誰にでも出来ることではない。
それでも自分自身も以前と比較すると、あまり無駄なものには消費することを極度に制限しており、食品などにおいても出来る限り地元の生の素材しか買わなくなってきている。一言で言えば量より質へと進んできているので、自ずから不健康な暴飲暴食などはしなくなってきているのである。加工食料なども最低限便利で必要なものしか購入しなくなった。そうした生活に慣れてくるともはや調整された食品などは口が受け付けなくなってくるのだ。ワインも然りで、料理用のそれを除いては訳の分からぬものは口が受け付けなくなっている。
2014年産のリースリングは11ユーロから13ユーロの間の価格帯で大変熾烈な競争となっている。なにも各々の醸造所がその価格帯で勝負してきたのではないが、15ユーロ以上の価格帯でのそれは秋以降に持ち越されるとしても、新鮮な気楽なリースリングが出てこない2014年は熾烈なのだ。つまり10ユーロ以下ではまともな審議眼で満足することは難しく、妥協するしかないということであり、VDPの正式メンバーの醸造所では殆ど選べないというのに等しい。2013年の繊細さは求めようがないとしても、秋以前つまり下位のリースリングではとても厳しい様相を示している。
その中で、ラインガウのロベルト・ヴァイル醸造所のグーツリースリング「ラインガウワー」とザールのファン・フォルクセム醸造所の「ザールリースリング」を直接比較した。前者は2ユーロ近く高価だが同じ価格帯の商品としてよいだろう。この価格帯からするとビュルクリン・ヴォルフ醸造所のグーツリースリングや「ヴァッヘンハイマー」が安く思えるから不思議だ。しかし2014年の後者ははまだまだ飲めない。
ヴァイルのそれはステンレス百パーセントの培養酵母利用の清潔感が売り物のリースリングであるが、その香りとともにラインガウさのミネラル感はある。それでもその色が示すように可也うす造りというか、なるほどテロワーを示しているかもしれないが、木樽の天然酵母による自然発酵の濃くに慣れた我々の舌からすると、甘いだけで物足りない。勿論残糖感があるわけではなく、その辺りの腕の確かさはあるのだが、我々は何も高価な酵母やケミカルにお金を払うつもりはない。やはり割高だ。
さてザールのそれは、2014年産は手摘みの自作葡萄の味がとてもよい。色も濃く、長い後味も欠かせない。それでも2012年産以前のような残糖感が全くなく、酸化して行く過程がとてもよくなってきている。以前は還元法的な面があったのかもしれないが、瓶を開けて最初と時間が経ってからの酸化してからの変化が大きかった。要するにその「重さ」と呼ばれた性質は急激な酸化で不味くなる過程だった。しかし今は殆どの近代的な高級リースリング醸造所が行っているようなゆっくりした酸化を意図しているようである。これは瓶熟成の可能性を示すことになる ― トニー・ヨスト醸造所などが全く知らない世界の話なのである。
参照:
非常用の日常ワイン 2015-04-23 | ワイン
低脳化社会のライフスタイル 2014-11-30 | 生活
排出零の節約ライフスタイル 2012-02-04 | アウトドーア・環境