Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

ほのぼの家族の領域

2015-07-17 | マスメディア批評
日本国在独大使館から圧力を受けたフランクフルターアルゲマイネが日本の抗議行動を東京から伝える。そこで扱われている写真はパシフィズムの九条護憲派の姿であるが、重要なことは裏表紙上半部の記事の後半に書かれている。今回の問題が憲法に抵触することと、それによって安倍政権の支持率が落ちてきていること、そして自民党の改憲への漫画情報の内容で結ばれている。

その安倍がどこに向かっているかといえば、「ほのぼの家族」と称するリラックスファミリーの母親が修正主義に疑念を呈することから、日本の憲法の歴史について議論が起こる。元旦の朝、家族は丘の上でご来光を待ちわびている。曾おじいさんが日本国憲法は敗戦でアメリカ人によって書かれたもので日本人の手によるものではないと説明する。「日本はこの憲法を維持する限りは、負けた国であり続けるのだ」とため息をつく。家族が皆それに納得したときに、光り輝く陽が昇る。

新聞のテクニック欄にアップルの音楽配信などの状況が紹介されている。それによると一部のエリートなサイトを除くとMP3、AACの配信であり、CD音質に至っているのは特別料金を取ってFLAC配信などをしているところもあるようだが、それもCD音質までに押さえられているらしい。

先日から生放送のVIDEOの音を取り出していたので形式やその音質に関して比較したのだが、この記事を読んでなるほどと思った。当然であろう、メディア自体にSACDソフトなどの市場が出来上がっておらず、要するにハイレゾレーションとして市場開拓をしているに過ぎないからである。

要するにメージャーメディアの方は管理された音質のネット配信はコピー保護などが外されてもある程度の被害規模を抑えられるというMP3コピー保護機構が働いているとする予想は正しいことが分かったからである。それでは、なぜ少々余分に徴収できても、MP3なら幾らでもコピーされても金になればそれでよいが、マスターをそのままコピーされるような状況だけは避けなければいけないとなったのであろう。だから新聞は上手に結んであって、音楽ファンはたとえ手軽にダウンロードできるとしてもお気に入りのものはCDを保持するべきでコピー後に捨ててしまうことのないようにとしている。さてここからが、我々の興味ある領域に入る。

新聞にギリシャ問題の当事者であったショイブレ博士が、それでもやはりギリシャはオイロから出た方が良かったであろうと、今後の難しさを予言している。もっとものことだろう。森の中は摂氏20度を切っていたが、空気が重く、日陰の森に入るとまるで日本の山を走っているような匂いがしてきた。森の湿った樹木の匂いだ。気温の上がり方がは前回ほどではなくても嫌な暑さになりそうだ。



参照:
Die gedehnte Verfassung, Patrick Welter, FAZ vom 15.7.15
MP3でなにを聴くべきか? 2015-07-03 | 音
合理的に物事を処理する時 2015-07-15 | アウトドーア・環境
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