Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

街の代表者を選ぶ選挙

2016-03-08 | 生活
パン屋に行くと今度は自由党がキャムペーンをしていた。なぜか人の集まりが無かったので無視しようと思っていると、知人がそこに立っていた。挨拶をして店に入ると、親爺が両手にものを抱えて出てくるところだった。その男は、ペッフィンゲン醸造所のエイマール候補だった。結局その抱えていたミニブレッツェルやチョコ、復活祭卵を貰う。彼は、「また森で走れるように」と言ったので驚いた。「知ってるの?」と不思議に思うと「そりゃもちろん」と言った。親爺とは顔見知りではなかったが、勿論名前と顔は知っている積りだったがこうして話すのは初めてだと思う。ある意味、この選挙区では最も知名度の高い政治家なのだが、自由党はフクシマを受けた選挙では得票率5%に至らずに全滅した。今回はクロックナー女史の率いる第一党キリスト教民主同盟との連立が期待されるところである。それでも緑の党なりAfDが加わらないと第二党のSPDも多数派を構成できない。但し、パン屋の前の静けさにその復権には疑問も残るところである。そもそもFDPの顔であるメルケル内閣の産業技術大臣ビリューデルレの地元であり、この州で復活するかどうかで国政への復帰の足掛かりとなる。

同じような中道から右翼へと流れてしまったAfDに票を奪われたことから、また新自由主義への厳しい批判から失墜したのであるが、AfDの偏向とその政治姿勢をSPDが認めないとの立場から再び連立パートナーとしての可能性が生じてきている。その一方、ヘッセンでの自治体選挙ではAfDが第三党に伸し上がってきていて、フランクフルト市を含めてイスラム排除への機運は高まってきている ― その意味から合衆国のトラムプ旋風と共通している面も強い。繰り返すがAfDの感覚はその偏向を除けばごく一般的な市民感覚であることも忘れてはいけないだろう。だからSPDがAfDを排除するというのは明らかにイデオロギー的で党派党略的として批判されるのだ。

もう一週間あるので来週末にはどこの政党がパン屋の軒先を借りることになるのかは分からないが、AfDではなくCDUとなるのが普通であろう。アイメール候補から貰ってきたチラシを見て、無党派の両党推薦となっていることに気が付いた。なるほど準備していた卵の色がブルーと黄色だったのだ。チョコも卵も青色を選んでしまったので一言加えるべきかと思っていたが、CDU傾向を示していたことになる。

そしてこの元ラインラントプファルツ州の産業交通ワイン大臣が一体何に立候補しているのかを詳しく見ると、所謂共同体組織の無い地元の市街区の代表候補らしい。これは、自分自身の市が市政800年近い市会議がある街なので、知らなかった。このモーゼルのウェルツィク出身のワイン技術者がこのようになって来たかはよく知らないが、森を走る人まで治めているとなるとそれ以上の代表はいないであろう。その公約には、レストランとこのパン屋を生活中心に据えて住環境を考えるとなっていて、この点に関しても確かな視点であろう。



参照:
jk, ポストメルケルの中庸 2016-03-03 | 女
アメちゃんの混ぜものポンチ 2009-05-15 | 雑感
実りの季節も間近 2013-08-24 | 暦
逃げ足の速いモンサント社 2016-03-07 | BLOG研究
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