Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

市場規模縮小が激しい中

2016-03-27 | マスメディア批評
四半期末が迫っている。割引の権利を逃さないために恒例のCD落穂拾いをした。前回同様に明らかに割引市場も規模縮小が甚だしい。自分自身、先日急いで「トリスタン」の音素材が欲しいときには交換サイトなどを通じて調達した。人によってはそれで購入に向かわない人が居ても不思議ではない。但し、繰り返しその制作されたメディアを楽しもうと思えばやはりディスクに勝るものはない。なによりも音質が違う。先日DLしたファイルにはCUEコードが付いていないのでCDそのままのインデックスなどはついていないのだが、もしそのままCDを再現したとしてもグラスマスターから焼き付けたCDとCDROMの音質は明らかに違う。だから音響に拘るならばDAC再生か、ディスクを購入するしかないだろう。

もし手頃なDACを入手した時、その時どのように感じるか?それは実際に使ってみなければ分からないが、予想されるのはHiFi装置に接続したりの煩雑さであって、もし全てLAN上で飛ばすならばまた事情は違ってくるかもしれない。

今回急いで発注したのは、五月の新プロダクションのお勉強に備えて楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」全曲の制作録音で、最後にミュンヘンの総監督だったヴォルフガンク・サヴァリッシュが当時のアンサムブルで指揮演奏したものだ。この時期の情報には疎かったのでその存在を知らなかったものだ。フォン・カラヤンがドレスデンで録音したものの対抗盤のようであるが、さわりを聞くとなかなか上手に演奏していて、録音も上手く録れている。この指揮者のシュトラウスシリーズはデジタル録音初期前後にEMIに録音されていて、どれもこれも魅力的なものだったが、管弦楽団も放送交響楽団と座付と二種類がある。どうもこの最後の録音が当時の劇場のアンサムブルの質を記録するもののようで、現在の状態と比較するに丁度良いだろう。

もう一つは、アンサムブルセクェンツァのエディションボックスセットで、いつも買いそびれていたような中世物の詰め合わせである。ハインリッヒ・フォン・マイセンの「フラウエンロープ」や、スコラ派のフィリップ・ル・コンシエール、フォリップ・デュヴィリティ、オズヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタインなどの曲が収められている10枚組である。14.99ユーロなら資料としても助かる。

あとはフライブルクの昔からのレーベルが出しているシリーズの安売りから、フランドルの多声楽で、ルーヴァン大学で学んだヤコブス・ファート作曲のテデウムを収めた1.99ユーロの一枚である。

これだけでは十分に30ユーロの最低価格を越えなかったので、一枚だけ標準価格の7.99ユーロで、前からウィッシュリストに入っていたプロコフィエフのピアノソナタ三曲を発注する。アシュケナージのピアノが美しいデジタルサウンドで聞けそうである。

〆て、6ユーロの割引を入れて16枚、36.96ユーロと、やや高くついたが、最近はあまり買えるディスクが出てこないので、この内容ならば仕方がないであろうか。



参照:
未知との遭遇の恐怖 2015-10-24 | 雑感
お目当ての録音をDL 2015-11-17 | テクニック
コメント (2)
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