そろそろ新制作「タンホイザー」の続きを語らなければいけない。その間に、ベルント・アロイス・ツィンマーマン作曲「兵士たち」を観た。新音楽監督就任後三つ目の新制作だった。残念ながらこれは最後の2014年11月4日の上演も見逃している。既に7月にバイロイトの「指輪」でその稀有な才能に出合った筈なのだが、ミュンヘン詣ではクリスマス前の「影の無い女」まで持ち越された。この辺りの判断の遅れは、やはり二十年ぶりの歌劇場訪問でまさかそこまで上質な上演が平素行われているとは知らなかったからである。書いたものを調べると、その時に初めて指揮姿を観たことで詣でを決心したのだろうから、バイロイトであれだけの体験をしながらも見過ごしてしまう理由はあったのだろう。
しかしこの5月25日の新制作公演は、初日からとても評判が高く、その新聞記事の内容も覚えている。それでもバイロイト体験する前であるから、なぜこの曲がケント・ナガノ指揮で演奏されなかったのかと残念に思ったぐらいだった。ケント・ナガノ指揮ならば出掛けていたかもしれないということになる。今手元にあるのは、DLした4.93GBの5月31日上演のストリーミング録画である。音質的にはもう一歩もの足りないので、生で体験できていない分を埋め合わせることは叶わない。
Prelude of Bernd Alois Zimmermann's DIE SOLDATEN - conductor: Kirill Petrenko
クリーゲンブルクの演出も上出来で、また主役のバーバラ・ハンニガンも素晴らしく、誰がその代わりに歌えるのかも想像つかない ― 本日朝のラディオではルールビエンナーレでのメリザンドの歌唱と演技が評価されていたが、女性の非をも扱っている演出としていた。ツィンマーマンの戦後の多層的な音楽は、指揮者オクサーナ・リニヴをアシスタントとして高品質な演奏が繰り広げられている。新聞批評にあったように「そのシーズンにあった(世界のオペラ劇場での)新制作とは距離を置いて断トツの上演だった。」というのはとても上手に表現されていたと思う。要するに座付き管弦楽団がこの作品を演奏する場合の模範的上演ということだろうか。今回は、トレーラーにあるのと同じゲネラルプローベ時の映像などが新たに見つかったので、再度全曲を流してみた。
Kirill Petrenko conducts the final scene from Bernd Alois Zimmermann's DIE SOLDATEN
オープンVPNを便利に使えるSoftEtherVPNというPC向けのソフトをノートブックにインストールした ― LINUXにもインストールしなければいけないかもしれない。基本はアンドロイド用アプリと変わらないがPC用なので多機能で使い易い。なによりも同じリストでもViewが異なるのでその所在地まで分かる情報も書かれていて、別途調べる必要もなく、リストから直接所望の場所でのサーヴァーを選択可能となる。希望する所在地のサーヴァーにアクセスして接続すれば、PC全体がその土地にあるのと同様にネットサーフィン可能となる。リストは偏りがあるながらも世界的なネットになっているので、安定しているサーヴァーさえ選択すればOPERAのVPNサーヴァ―よりも遥かに可能性が広がる。RADIKOもブラウザーを開くとご当地の参加ラディオ局のリストが表れる。どこかに接続した場合はラディオ日本ぐらいしかなかったので可成り地方にあるサーヴーを選択したようだ。
VPNゲートに接続して、また必要なければ断続すればよいので煩わしさは殆んど無い。つまり通常のネットストリーミングと同じように使える。このまま進めばTVステーションというのが今後も存続するとは考えられなくなる。一方では日本の家電などが落伍したように高品質ハイヴィジョンがあって、一方にはネット配信しか観ないという人が殆んどになって来ている。ドイツの公共放送はネット配信を積極的に推し進めたので、聴視料も強制的に世帯事業所ごとに徴収するようになって、そして聴視料を払っていない限り海外では見られないようにブロックを掛けた。しかしこうしてVPNを使うとその効果も無くなる。やはり、報道などのネットワークも国際的な網を掛けないとグローバル化が思い通りに進まなくなる。そうしたネットワークの構築の弊害と混同されているのが著作権やその著作権徴収団体などだが、実は全くそれとは関係が無い問題なのである。因みに上記の劇場作品は著作権がまだ活きているので、地域限定で徴収するとその場合はやはり著作権料の徴収に問題が出る。
参照:
オープンVPN機能を試す 2017-08-19 | テクニック
耳を疑い、目を見張る 2015-05-27 | 音
竹取物語の近代的な読解 2014-12-31 | 文化一般
「ある若き詩人のためのレクイエム」 2005-01-30 | 文化一般
しかしこの5月25日の新制作公演は、初日からとても評判が高く、その新聞記事の内容も覚えている。それでもバイロイト体験する前であるから、なぜこの曲がケント・ナガノ指揮で演奏されなかったのかと残念に思ったぐらいだった。ケント・ナガノ指揮ならば出掛けていたかもしれないということになる。今手元にあるのは、DLした4.93GBの5月31日上演のストリーミング録画である。音質的にはもう一歩もの足りないので、生で体験できていない分を埋め合わせることは叶わない。
Prelude of Bernd Alois Zimmermann's DIE SOLDATEN - conductor: Kirill Petrenko
クリーゲンブルクの演出も上出来で、また主役のバーバラ・ハンニガンも素晴らしく、誰がその代わりに歌えるのかも想像つかない ― 本日朝のラディオではルールビエンナーレでのメリザンドの歌唱と演技が評価されていたが、女性の非をも扱っている演出としていた。ツィンマーマンの戦後の多層的な音楽は、指揮者オクサーナ・リニヴをアシスタントとして高品質な演奏が繰り広げられている。新聞批評にあったように「そのシーズンにあった(世界のオペラ劇場での)新制作とは距離を置いて断トツの上演だった。」というのはとても上手に表現されていたと思う。要するに座付き管弦楽団がこの作品を演奏する場合の模範的上演ということだろうか。今回は、トレーラーにあるのと同じゲネラルプローベ時の映像などが新たに見つかったので、再度全曲を流してみた。
Kirill Petrenko conducts the final scene from Bernd Alois Zimmermann's DIE SOLDATEN
オープンVPNを便利に使えるSoftEtherVPNというPC向けのソフトをノートブックにインストールした ― LINUXにもインストールしなければいけないかもしれない。基本はアンドロイド用アプリと変わらないがPC用なので多機能で使い易い。なによりも同じリストでもViewが異なるのでその所在地まで分かる情報も書かれていて、別途調べる必要もなく、リストから直接所望の場所でのサーヴァーを選択可能となる。希望する所在地のサーヴァーにアクセスして接続すれば、PC全体がその土地にあるのと同様にネットサーフィン可能となる。リストは偏りがあるながらも世界的なネットになっているので、安定しているサーヴァーさえ選択すればOPERAのVPNサーヴァ―よりも遥かに可能性が広がる。RADIKOもブラウザーを開くとご当地の参加ラディオ局のリストが表れる。どこかに接続した場合はラディオ日本ぐらいしかなかったので可成り地方にあるサーヴーを選択したようだ。
VPNゲートに接続して、また必要なければ断続すればよいので煩わしさは殆んど無い。つまり通常のネットストリーミングと同じように使える。このまま進めばTVステーションというのが今後も存続するとは考えられなくなる。一方では日本の家電などが落伍したように高品質ハイヴィジョンがあって、一方にはネット配信しか観ないという人が殆んどになって来ている。ドイツの公共放送はネット配信を積極的に推し進めたので、聴視料も強制的に世帯事業所ごとに徴収するようになって、そして聴視料を払っていない限り海外では見られないようにブロックを掛けた。しかしこうしてVPNを使うとその効果も無くなる。やはり、報道などのネットワークも国際的な網を掛けないとグローバル化が思い通りに進まなくなる。そうしたネットワークの構築の弊害と混同されているのが著作権やその著作権徴収団体などだが、実は全くそれとは関係が無い問題なのである。因みに上記の劇場作品は著作権がまだ活きているので、地域限定で徴収するとその場合はやはり著作権料の徴収に問題が出る。
参照:
オープンVPN機能を試す 2017-08-19 | テクニック
耳を疑い、目を見張る 2015-05-27 | 音
竹取物語の近代的な読解 2014-12-31 | 文化一般
「ある若き詩人のためのレクイエム」 2005-01-30 | 文化一般