Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

黄金の10月に一杯

2017-10-18 | ワイン
ラインガウのリースリングを週末に開けた。ロベルト・ヴァイル醸造所のクロスターベルク2016年である。これは試飲して大変気に入り、例年ならば購入しない谷の斜面からの葡萄で出来ている。それでも2016年に限っては際立ったミネラルの特徴を出していて、それはスレートと千枚岩ながら殆んど雑食砂岩のような切れ味の鋭いリースリングとなっていたのだ。よって価格は25ユーロ越と決して安くはないのだが、ご進物向けも含めて全部で9本ほど購入した。

さて初めて自宅で開けてみると、先ずは黄林檎系の香りの中に建材のような香りがあり驚く。そして鋭いものもあるのだがアルコールでは決してない。口に含んで空気を混ぜてやると、とてもこなれた酸の中に塩気に中々印象深いミネラルが楽しめる。この地所のものでここまで強いミネラルを感じたのは初めてだろうと思う。殆んど火山性のような感じがするぐらいである。そして建材と来れば、ナーヘのお株を奪ったようなもので、2016年の比較ではこのラインガウの圧倒的勝利である。

まだまだ若いのだが丸い酸と鋭いミネラルのお陰でとても精妙なリースリングとなっていて、今直ぐに楽しめる。8グラムを超える残糖の割に甘みを感じさせない辛口に仕上がっていて、アルコール12.5%なので中々飽きが来ない。食事の相性も品の良いものならば何にでも合う。先ずはミュンヘンで購入してきた鴨の煮凝りなどを、ツヴィーベルクーヘンの後で楽しんだ。

週明けからじっくりと走った。朝から陽射しが斜めに射してその色合いから夕方のようだった。秋らしい所謂黄金の10月日和である。クライミングに最適なのだがもう一つ今年はアルプスのクライミングもキャンセルになって、気持ちが向かわない。無理することは無いが、残念な気持ちで室内にいても落ち着かない。ご近所のおばさんが、心肺機能に悪いというので、なるほど眠くなると応えたが、運動でもしないと体がついていかない。陽射しには熱が無いので、ゆっくりと森の中を走るとそれなりに冷気も感じられる。色の付いた陽射しに紅葉が冴えて、それは秋らしくて良いのだが、身体を合わせていくのも容易ではない。

IWJの衆院議員候補への街頭インタヴューを見て驚いた。所謂大阪のやくざ政党が千葉県で立てた候補者の言葉を聞くと、最早やくざと呼ぶのを止めようと思ったぐらいだ。所謂広域暴力団でさえも決して言わないようなことを公言していて、完全なネオナチ団体だと分かった。流石にドイツのAfDも自国民に対してあのような暴言は吐かない。ああしたポピュリズムの先導者が暴言を吐くことで喝采を浴びるのはその手法であり、大抵はそれなりに味方と敵を別けて敵を攻撃することで味方を集う方法を取るのだが、あたり構わず暴言を吐いてまるで道を外しそうな中学生のようなことになっている。そのような少年などを真面に教育するのがやくざ社会とするならば、そのような政党団体にやくざと名付けては失礼極まりないと思った。それにしてもこうした政党は、大阪のほとんどが高給取りの支持者の不満のはけ口になっているのだろうが ― 不満があるならばしがらみのない北朝鮮へでも移住すればよい ―、跳ね上がり者の集団が行政を担っていて、そうしたならず者を支持する有権者として関西の住民は大いに恥じるべきだ。そうした無教養な有権者が多いので経済だけでなく文化的にも疲弊して地盤沈下が止まらないのである。



参照:
【速報2】長谷川豊氏が、「死刑にするなら、もっと残酷に殺すべき」とする自身の死刑論について説明中。 (IWJ)
夕暮れの私のラインへの旅 2017-09-29 | 試飲百景
ポストデモクラシーの今 2016-07-08 | 文学・思想
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