Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

「働けども働けども」の独逸

2017-10-01 | 雑感
新聞の経済欄に面白情報が載っていた。世界の一人当たりの金融資産額とミリオネーラーの数比較である。日本で言えば一億円以上の金融資産を有しているものとなる。世界一は177TEUR、479万人の合衆国で、二位は175TEURのスイスと289万人の日本である。因みに日本は三位で96TEUR、ドイツに至っては八位で49TEURしかない。ドイツでミリオネーラーは128万人しかいないので日本の半分以下だ。そこでドイツ人は「働けども働けども我が懐」と、「外国は金が金を生む状態」ということらしい。生活の中での印象と異なるのはやはり世界的な個人経営の企業が多くその人たちの金融資産はそれほど多くは無いが収入も財産もふんだんにあるだろう。不動産も可成りのものになる筈だ。そして驚くのはシナ人には112万人しかミリオネーラーが居ないということで、一体どこに金を隠しているかということになる。

フランスには及ばないがあれほど労働者は休暇を謳歌しているが、金満層となると働いている割には金融資産も無いのかもしれない。ボーナスや役員賞与なども合衆国などとは一ケタ少ないのもこうした事情の背景にあるかもしれないが、労働者との収入差は充分に開いているということで寧ろ格差を縮める方向に進んでいる。

シナといえば、産経新聞にも出ているようだが、団体日本旅行の規制を行っていても、この月見季節での日本旅行ブームは収まりそうに無いようだ。多くのシナ人が日本を目指している。これはやはり日本の経済や社会にとっても大切なことで、日中両国にとって大きな価値を持つに違いない。上の数字が示すように通常のミリオネーラーの数はまだまだ半数以下であるが、小金持ちの数は更に多く、居住などは殆んど金の掛からない公務員待遇のような人が少なくないので可処分所得が通常の先進国などよりも多いことも留意すべきであろう。その意味では共産主義の恩恵を受けているということになる。

録音の準備をした。クリーヴランドからの生中継である。20時に当地で開催されるコンサートで、管弦楽団の欧州ツアーに持ってくるプログラムの一つである。ベートーヴェンのOp.132 イ短調の管弦楽版と「春の祭典」である。先ずは夏時間の時差を調べなければいけなかった。どうも6時間遅れで良いらしい。つまりこちらでは土曜日26時になる。これは起きていられない。再びタイマー付きの録音をアウデシティーで設定する。

アーカイヴにおいてあるオンデマンドは320kのMP3で、ストリーミングは128kしか出ておらずそれほど期待はできないのだが、先ずは試してみなければ分からない。そのように試して見ると、生放送が終わりごろに目が覚めた。音も何もしないのだが気が立っていたのだろうか?音を流すと「聖金曜日の音楽」が流れていて、なにごとかと、休憩中に古い録音を流しているのかとも思った。拍手が終わってアナウンスが流れると、アンコールだったのだ。地元の定期公演でアンコールをやる交響楽団は珍しい。今回は欧州ツアーの予行演習を兼ねてのコンサートだからだろうか?夜中で大きな音は出せないが、何か低音がだぶついているような音だが、マイクロフォン設置の問題かストリームファイルの問題かは分からない。明るくなってからの楽しみである。

それでも流石に聞こえる弦楽陣が上手い。シカゴのそれとはまた違っていて、この放送局で頻繁に繰り返し流されているらしいジュージ・セル指揮当時のその印象があって、どうも殆んど流されないようなマゼール指揮の音よりも昔のそれに近い感じがするのは本当なのか?最終的には生で確認してみなければ分からないが、ここのところのドイツでの演奏会の評判などを見ると新たな黄金期に入っているような気配がある。



参照:
鉛筆への文化的な熱い想い 2015-10-11 | 文化一般
夕暮れの私のラインへの旅 2017-09-29 | 試飲百景
コメント
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