Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

とても革新的な響き

2021-01-16 | 
アルフレード・ブレンデルの古い実況録音が流れた。ザールブリュッケンで地元の放送交響楽団と演奏したベートーヴェンの協奏曲一番だった。先日も言及したベルリンでの1983年のフィルハーモニカーとのツィクルスに続いて、ここでもラッセルデーヴィス指揮の伴奏で演奏している。

演奏は忘れていた80年代のブレンデルを思い出させて呉れるようなとても激しい演奏である。疾風怒涛のベートーヴェンで、詳しくベルリンでの録音共比較して聴き返してみなければいけないが、管弦楽が荒れている分だけに余計に激しく感じる。丁度ロンドンでセントマーチンオンザフィールドで録音した其れのようで、兎に角遊びが多い。ベルリンではもっと異なった演奏をしていた記憶がある。

こういう激しさの突飛推しの無いアイデアを体験するとブレンデルが試しに録音した最初のソナタ全集も聴いてみたくなる。そのVOXレーベルとソニーの差は、現在のレヴィットのそれなどとは比較にもならないほどの革新性があった。

確かに楽団は下手であるが、60年代から80年代ぐらいはドイツの放送交響楽団はこうした面白い事をやっていたのかと改めて思う。今はこのような革新性は交響楽団には求めようがない。

番組は楽団のオーボエ奏者が想い出の演奏会のアーカイヴ録音を紹介するというようなもので、ブレンデルとの逸話が面白かった。この週のある日ラッセルデーヴィスが会場に乗り遅れて、協奏曲を最初に回して指揮者無しで穴埋めしようとしたらしい。

先日のインタヴューでも指揮の事を話していたが、リズムを打てないのでやらないとしたらしいが、この時も到底できないという事で腕では指揮はしなかったのだが、いつもの顔芸で見事に振り切ったというのである。

どうもこの放送交響楽団と共演した最初で最後の機会の実況録音だった様だ。リストがアンコールとして演奏されている。

月曜日夜に発注した靴下がドレスデンから届いた。嘗てシューズを発注したかどうか覚えていないが業者はネットで見ていた。最初の注文かも知れない。20ユーロもしないものだから試してみた。同じ靴下は何回か購入しているが、これが最も好都合なオファーだった。ペイパルで払っていたので問題が起こればなんとかなったが、無事届いた。

平時のランニングには夏冬二足を履き替えていたが、もう一足が夏用でそれも穴が開くぐらいで薄くなっていて冷たくて仕方がなかった。もう一足も同様な状況で昨年購入した。土曜日早朝も零下四度ほどまで下がりそうなのでさらを下ろそうかと思う。それだけで大分暖かい。



参照:
フラマン人の誇り 2020-08-01 | 文化一般
15㎞圏内での日常生活 2021-01-06 | 生活 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする