デジタルコンサートホールにあるフィルムに眼が行った。カラヤン関係は下手な作り物の様で観ていられないが、カルロス・クライバーのドキュメンタリーを観た。登場者がザヴァリッシュやらミュンヘンの座付楽団や劇場、又歌手のコトバシュとかムーティが面白かったからだ。
特に目を引いたのはシュトッツガルトの劇場での「ばらの騎士」本番風景で、これで重要な三カ所での同作品の指揮を知ることになる。最後のものは日本で指揮した様だが、その丁度バブル期の日本の聴衆の狂い方が紙資料としてまた談話として記録されている。法外な報酬とその神のような扱いだけでなく、サヴァリッシュに言わせると家庭よりも遠くに離れたかったのだろうと皮肉めいたことを話している。サヴァリッシュの映像も知っている限り最後のもので、それ以降はラディオ番組で声を聴いたぐらいしか覚えていない。あれは確か劇場でなにかがあった時の感想だったがよく覚えていない。
ピアノも充分に弾けなくて最初から同僚のコレプティチューアの横で指揮棒を振っていたというから面白い。指揮者の同じようにユダヤ人を母親として、南米亡命ドイツ人家庭のミヒャエル・ギーレンは、父親エーリッヒ・クライバーのコムプレックスから抜け出せずにレパートリーを広げられなかったことが残念だったと語っていた。楽譜の書き込みを大事にしていたというのもある意味その父親像の大きさとは異なるかもしれないが、現ヴィーンの国立劇場の音楽監督ヨルダンなどにも言える共通した二世の仕事ぶりだろう。その運弓への指示などはミラノスカラ座の初訪日公演での「オテロ」の低弦の楽譜を思い起こす。
ネックウォーマーにサージカルマスクを付けてフェークマスクとして試してみた。着脱に若干気を使うが一度被ってしまうとマスクの鼻当てもあり口元にスペースが出来て喋り易くなった。マスクだけよりも喋りやすい感じがする。つまり眼鏡の曇りも少なくなるようだ。
ネックウォーマーが伸び縮みが大きく、生地が薄いので丁度パンティーストッキングを被って銀行強盗をするように喋りづらかったのが改良されたのである。そこにマスクを固定しても外れてしまいそうなのだが、暫く試してみなければいけない。偶々暖かく気温が二桁へと届いていたので走って汗を掻いた後は若干暑苦しかった。
どうしても今後の音楽会やオペラの事が気になる。早めにマスク全廃になって欲しいものである。しかし少なくともバイエルン州を除いてはサージカルでも可能なので助かっている。同時にバイエルン州では予想通りFFP2マスクはコッホ研究所でも「一般的な利用には適さないとされている」ためにその着用義務に疑問を呈して行政裁判所に六件の訴えがなされたようだ。バイエルン州政府は敗訴する可能性もある。一つ一つ政治の道具化されているマスク信仰を潰していくのが良い。
参照:
注目する親子関係 2020-07-07 | 文化一般
貴族的抗議活動の素材 2020-10-19 | 生活
特に目を引いたのはシュトッツガルトの劇場での「ばらの騎士」本番風景で、これで重要な三カ所での同作品の指揮を知ることになる。最後のものは日本で指揮した様だが、その丁度バブル期の日本の聴衆の狂い方が紙資料としてまた談話として記録されている。法外な報酬とその神のような扱いだけでなく、サヴァリッシュに言わせると家庭よりも遠くに離れたかったのだろうと皮肉めいたことを話している。サヴァリッシュの映像も知っている限り最後のもので、それ以降はラディオ番組で声を聴いたぐらいしか覚えていない。あれは確か劇場でなにかがあった時の感想だったがよく覚えていない。
ピアノも充分に弾けなくて最初から同僚のコレプティチューアの横で指揮棒を振っていたというから面白い。指揮者の同じようにユダヤ人を母親として、南米亡命ドイツ人家庭のミヒャエル・ギーレンは、父親エーリッヒ・クライバーのコムプレックスから抜け出せずにレパートリーを広げられなかったことが残念だったと語っていた。楽譜の書き込みを大事にしていたというのもある意味その父親像の大きさとは異なるかもしれないが、現ヴィーンの国立劇場の音楽監督ヨルダンなどにも言える共通した二世の仕事ぶりだろう。その運弓への指示などはミラノスカラ座の初訪日公演での「オテロ」の低弦の楽譜を思い起こす。
ネックウォーマーにサージカルマスクを付けてフェークマスクとして試してみた。着脱に若干気を使うが一度被ってしまうとマスクの鼻当てもあり口元にスペースが出来て喋り易くなった。マスクだけよりも喋りやすい感じがする。つまり眼鏡の曇りも少なくなるようだ。
ネックウォーマーが伸び縮みが大きく、生地が薄いので丁度パンティーストッキングを被って銀行強盗をするように喋りづらかったのが改良されたのである。そこにマスクを固定しても外れてしまいそうなのだが、暫く試してみなければいけない。偶々暖かく気温が二桁へと届いていたので走って汗を掻いた後は若干暑苦しかった。
どうしても今後の音楽会やオペラの事が気になる。早めにマスク全廃になって欲しいものである。しかし少なくともバイエルン州を除いてはサージカルでも可能なので助かっている。同時にバイエルン州では予想通りFFP2マスクはコッホ研究所でも「一般的な利用には適さないとされている」ためにその着用義務に疑問を呈して行政裁判所に六件の訴えがなされたようだ。バイエルン州政府は敗訴する可能性もある。一つ一つ政治の道具化されているマスク信仰を潰していくのが良い。
参照:
注目する親子関係 2020-07-07 | 文化一般
貴族的抗議活動の素材 2020-10-19 | 生活