サイモン・ラトルの誕生日に因んで古い録音が流された。2003年9月28日のラディオ放送中継録音である。就任して二年目の開幕から次のプログラムとなるだろうか。デジタルコンサートホールのアーカイヴにはこれも残っていないが、開幕のプログラムも残っていないので分からない。
翌年のカラヤン音楽賞をベルリナーフィルハーモニカーとラトルが受賞して、その授与式典でブルックナーの交響曲四番を指揮したのをバーデンバーデンで聴いた。2004年5月7日だった。当時の州知事エルヴィン・トイフェルに続きヴォルフガンク・リームが祝辞を述べたので日本でも話題になっていた。
その前のプログラムは印象が薄かったのだが調べてみるとドヴォルザークだった。兎に角祝辞に違わない立派な演奏をブルックナーでしたのを覚えていて、この組み合わせでの交響曲演奏では一番良かった演奏だと思う。その後もいい演奏としてはベルリオーズの「ファウストの劫罰」が素晴らしかった。
さて放送のハイドンは得意なレパートリーで古楽合奏団など方々で指揮していると紹介があった。ここでも独壇場の指揮をしていて、勿論楽団との関係も悪くは無かったであろう。当時のコンツェルトマイスターは、ブラウンシュタイン、スタブラーヴァ、安永だった様だ。印象からすると安永かも知れない。全体の印象としてもファウストなどがヴィオラにいてアバド時代の響きがある。
ベルリナーフィルハーモニカーの歴史を観ていて、そこでカラヤン時代の面々が、「我々が弾いていた時と今では二つも三つもランクが異なる」と話していたが、クスマウルなどを増強したアバド初期の程度はとても低かった。そしてこうしてラトル時代の初期も今からするとランクが異なっていた。当時のビッグファイヴなどとは比較にならなかったであろう。逆にその後ラトルが乗り上げて仕舞った背景もそこにあっただろう。
ベルリンでの攻防はかなり激しかったようだ。先ずはメルケル四人組の副首相シュルツ、ベルリン市長ミュラー、バイエルンのゾーダー知事を如何に他所の州と取り持つかで、SPD州は一致してそこにヘッセンのビュフェッル知事が固まり、更に感染度の低い北のシュレズヴィッヒホルシュタイン州とニーダーザクセン州、そしまたノルトラインヴェストファーレンのラシェットが反ロックダウン強化延長となると最早纏まらない。
出てきたのは、ホームオフィースの徹底で詳細は州毎にまとまり、職場でのFFP2マスクの準備や着用義務、また交通機関の定員三分の一化、乗客の医療マスクの着用義務などである。マスクはバイエルン州の様にFFP2義務化とはならずにサージカルでも可とされた。
夜間外出禁止や行動範囲の制限も見送られて、マスクを含め独り善がりのバイエルン州の突出が目立つ形になって、何が何でも指数50以下に逸早く落ち着かない事にはゾーダーはベルリンへと移ることは無くなるだろう。
買い物におけるサージカルも義務化されると今迄の手作りマスク等は事実上使用禁止になる。個人的にはパン屋と肉屋だけは面倒なのでサージカルをしていなかったので、先ずはネットウォーマーの中に張り付けて、していてもいなくても分からない様にフェークマスクにしようと思っている。
学校等は二月から始めたといういう事だが、指数50以下に下がらなければ繰級になる可能性が出てきている。要するに今回の継ぎ接ぎのような処置で目標に達すると考えているようで、四月まで床屋も学校も開かないという訳にはいかないとなっている。その点でエルヴィン・ラシェット知事の意見は正しいが、英国株が出てきたらそれはそれで手に負えなくなる。官邸が好きな専門家しか呼ばなくなっているなど、メルケル首相の指導力はもう失せている。そして50以下になったところで二月にロックダウン解放手順を明らかにするという事らしい。マスクぐらいで数字が下がるなら心配はいらない。
参照:
文化の「博物館化」 2004-11-13 | 文化一般
思ったよりも早く失せる 2016-02-07 | 雑感
翌年のカラヤン音楽賞をベルリナーフィルハーモニカーとラトルが受賞して、その授与式典でブルックナーの交響曲四番を指揮したのをバーデンバーデンで聴いた。2004年5月7日だった。当時の州知事エルヴィン・トイフェルに続きヴォルフガンク・リームが祝辞を述べたので日本でも話題になっていた。
その前のプログラムは印象が薄かったのだが調べてみるとドヴォルザークだった。兎に角祝辞に違わない立派な演奏をブルックナーでしたのを覚えていて、この組み合わせでの交響曲演奏では一番良かった演奏だと思う。その後もいい演奏としてはベルリオーズの「ファウストの劫罰」が素晴らしかった。
さて放送のハイドンは得意なレパートリーで古楽合奏団など方々で指揮していると紹介があった。ここでも独壇場の指揮をしていて、勿論楽団との関係も悪くは無かったであろう。当時のコンツェルトマイスターは、ブラウンシュタイン、スタブラーヴァ、安永だった様だ。印象からすると安永かも知れない。全体の印象としてもファウストなどがヴィオラにいてアバド時代の響きがある。
ベルリナーフィルハーモニカーの歴史を観ていて、そこでカラヤン時代の面々が、「我々が弾いていた時と今では二つも三つもランクが異なる」と話していたが、クスマウルなどを増強したアバド初期の程度はとても低かった。そしてこうしてラトル時代の初期も今からするとランクが異なっていた。当時のビッグファイヴなどとは比較にならなかったであろう。逆にその後ラトルが乗り上げて仕舞った背景もそこにあっただろう。
ベルリンでの攻防はかなり激しかったようだ。先ずはメルケル四人組の副首相シュルツ、ベルリン市長ミュラー、バイエルンのゾーダー知事を如何に他所の州と取り持つかで、SPD州は一致してそこにヘッセンのビュフェッル知事が固まり、更に感染度の低い北のシュレズヴィッヒホルシュタイン州とニーダーザクセン州、そしまたノルトラインヴェストファーレンのラシェットが反ロックダウン強化延長となると最早纏まらない。
出てきたのは、ホームオフィースの徹底で詳細は州毎にまとまり、職場でのFFP2マスクの準備や着用義務、また交通機関の定員三分の一化、乗客の医療マスクの着用義務などである。マスクはバイエルン州の様にFFP2義務化とはならずにサージカルでも可とされた。
夜間外出禁止や行動範囲の制限も見送られて、マスクを含め独り善がりのバイエルン州の突出が目立つ形になって、何が何でも指数50以下に逸早く落ち着かない事にはゾーダーはベルリンへと移ることは無くなるだろう。
買い物におけるサージカルも義務化されると今迄の手作りマスク等は事実上使用禁止になる。個人的にはパン屋と肉屋だけは面倒なのでサージカルをしていなかったので、先ずはネットウォーマーの中に張り付けて、していてもいなくても分からない様にフェークマスクにしようと思っている。
学校等は二月から始めたといういう事だが、指数50以下に下がらなければ繰級になる可能性が出てきている。要するに今回の継ぎ接ぎのような処置で目標に達すると考えているようで、四月まで床屋も学校も開かないという訳にはいかないとなっている。その点でエルヴィン・ラシェット知事の意見は正しいが、英国株が出てきたらそれはそれで手に負えなくなる。官邸が好きな専門家しか呼ばなくなっているなど、メルケル首相の指導力はもう失せている。そして50以下になったところで二月にロックダウン解放手順を明らかにするという事らしい。マスクぐらいで数字が下がるなら心配はいらない。
参照:
文化の「博物館化」 2004-11-13 | 文化一般
思ったよりも早く失せる 2016-02-07 | 雑感