Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

環境ゾーン設置の大都会

2008-06-05 | アウトドーア・環境
マンハイムでも環境ゾーン自動車乗り入れ規制が始まっている。ベルリンなどに少し遅れて今年一月から導入されたようだ。

環境保護のためにフィルターのついていないディーゼル車などが乗り入れを拒否される。先ずは導入のためにその車の環境基準を示すステッカーを貼ることで乗り入れが許可される。ステッカーは有料で支給される。

比較的新しいガソリン車はEU4相当のグリーンのステッカーを貰えるが、ドイツで過去十年ほど爆発的に売れたディーゼルは最近のチリフィルターが標準装備されたもの以外は、黄色とか赤色のそれしか配布されなくて、いづれ市内には入れなくなる。

ディーゼルエンジンの特徴がその廉い燃料だけでなく、長持ちするエンジンとすると、フィルター装着の遅れたドイツ車を買わされた国民は、今後買い替えや装着を迫られて、折からのディーゼル燃料の高騰と共に馬鹿をみる。

特にまだ数年しか乗っていない新車を購入した者は腹立たしいに違いない。ドイツにおいては如何にも賢い選択のような判断が、社会の趨勢で一転して否定されてしまうようなことが多いように思える。

勿論、多くの懸命な消費者は、後装着のフィルターの価格などを計算して、自らの過ちを自己欺瞞を含めて納得するのだが、現在のディーゼル価格の高騰を考えると全く嫌気がさすに違いない。

因みに、ステッカーが無く市街地の環境ゾーンに乗り入れると、40ユーロの罰金とフスレンスブルクの罰則センターでの減点一を覚悟しなければいけない。

マンハイムは、それほど先立つような都会であったろうか?そんな大都会の衛星都市に住んでいたとは少しも気がつかなかった。郊外に住む者にステッカーを売り、さもなくば市内の公共交通機関の使用を強制して、もしくは罰金を摂取する。環境への効果はまだ分からない。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ラインを望む牧草の鳥居 | トップ | 非公認ガイド修行の午後 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
環境ファシズム? (ヘルメス)
2008-06-06 10:12:34
なるほと、環境対策は、たしかに消費者の痛みを伴うものなんですね。ドイツでは、ハイブリッドや電気自動車の普及はどうなんでしょうか?

カリフォルニアで自動車に対する環境対策と言えば、2年に一度、スモッグテストがあるぐらいです。

ディーゼルは、ロスだと1ギャロンで$5もします。ロスは通勤電車があまりにも普及してないために、大打撃です。
返信する
環境税など (pfaelzerwein)
2008-06-06 14:06:59
痛みと言うことでは、燃料に掛かる環境税があり、嘗ては欧州でも安い方であったガソリンなどが今や最も高価になっても、これで原発を捨てれるならばと言う願いは強い意志の表れですね。

同じように、これで温暖化を防ぐ事が出来るかどうかには大変疑問があります。また無制限高速道の速度制限もいつも議論に曝されます。

ドイツは米国ほどに自動車社会ではありませんが、それでも南ドイツなどは産業としての意味合いが高く、ハイブリットなどへの展開は急がれてます。

リッター$1,32になりますね。それでもまだこちらの半額ですね。
返信する

コメントを投稿