二種類ワインを開けた。一つはブルゴーニュのフィクサンの2011年物で、もう一つは同じ年のラインガウのリースリングだ。前者は空けるのは二本目だったが、前回と同じくとても満足できた。20ユーロ以下でドイツのピノノワールでこれほど楽しめるものはない。ブルゴーニュでも割安として有名なものだけに気軽の楽しめて、深みや複雑みはなくとも自然なピノノワールの香味を楽しめる。また異なる年度のものを試してみたい。2011年はピノノワールには悪くはなかったのであろうが、もう少し角が立っていても悪くはなさそうだ。
さて、ラインガウの方は最後のグレーフェンベルクと呼べるもので、2012年以降はグローセスゲヴェックスとしてしか出なくなった、嘗てのロベルト・ヴァイル醸造所の目玉の商品である。
それ故にまた2011年という年度から残しておいた。グローセスゲヴェックスもあるので、パイロットワインとしても使いたかったものである。そして開けてみて理解できた。2011年はリースリングとしてとても難しい年度だったということである。要するに葡萄が過熟成の傾向が強い。
ヴァイルのグレーフェンベルクは分厚くなることは少なく、その姿の良さが売り物のリースリングなのであるが、これは明らかに過熟成の葡萄から太り気味のリースリングになったとしか言えない。
2011年のミネラルの豊富さなどと試飲時には感動していたのだが、今やミネラルどころではなくなっている。当時はグローセスゲヴェックスよりも評価していたぐらいで、この変わりようは何だろうか?木樽などはほとんど使っていない筈なのだが、瓶熟成もしないかといって暈け暈けになってしまったリースリングなのである。二年待てと書いたが、四年になると駄目になったので、これでは敵わない。
同じ傾向のミュラー・カトワール醸造所のグロースゲヴェックス「ブロイエル」 と比較して、正直何らかの取柄はなかった。価格差もそれほどないのだろうが、こうした結果を見ると、VDPの方針通りグロセスゲヴェックスに限ってグレーフェンベルク産を提供するのは成功だったとしか思えない。これで余計にそのグローセスゲヴェックスを開ける時期を見定めるのが難しくなってきた。
2011年産ではその気候ゆえか土壌ゆえか、スレート土壌のナーヘのシェーレーバー醸造所のヘレンベルクなどの方が成功しているようだ。まだまだグローセスゲヴェックスは開けていないが、今後も気になる2011年産である。比較すれば2009年産がいかに簡単な年度であったかが分かる。
参照:
CPのとても高いピノノワール 2014-03-22 | ワイン
素晴らしい投資相応の価格 2012-09-11 | 試飲百景
木樽とその不可欠な効力 2015-05-24 | 試飲百景
さて、ラインガウの方は最後のグレーフェンベルクと呼べるもので、2012年以降はグローセスゲヴェックスとしてしか出なくなった、嘗てのロベルト・ヴァイル醸造所の目玉の商品である。
それ故にまた2011年という年度から残しておいた。グローセスゲヴェックスもあるので、パイロットワインとしても使いたかったものである。そして開けてみて理解できた。2011年はリースリングとしてとても難しい年度だったということである。要するに葡萄が過熟成の傾向が強い。
ヴァイルのグレーフェンベルクは分厚くなることは少なく、その姿の良さが売り物のリースリングなのであるが、これは明らかに過熟成の葡萄から太り気味のリースリングになったとしか言えない。
2011年のミネラルの豊富さなどと試飲時には感動していたのだが、今やミネラルどころではなくなっている。当時はグローセスゲヴェックスよりも評価していたぐらいで、この変わりようは何だろうか?木樽などはほとんど使っていない筈なのだが、瓶熟成もしないかといって暈け暈けになってしまったリースリングなのである。二年待てと書いたが、四年になると駄目になったので、これでは敵わない。
同じ傾向のミュラー・カトワール醸造所のグロースゲヴェックス「ブロイエル」 と比較して、正直何らかの取柄はなかった。価格差もそれほどないのだろうが、こうした結果を見ると、VDPの方針通りグロセスゲヴェックスに限ってグレーフェンベルク産を提供するのは成功だったとしか思えない。これで余計にそのグローセスゲヴェックスを開ける時期を見定めるのが難しくなってきた。
2011年産ではその気候ゆえか土壌ゆえか、スレート土壌のナーヘのシェーレーバー醸造所のヘレンベルクなどの方が成功しているようだ。まだまだグローセスゲヴェックスは開けていないが、今後も気になる2011年産である。比較すれば2009年産がいかに簡単な年度であったかが分かる。
参照:
CPのとても高いピノノワール 2014-03-22 | ワイン
素晴らしい投資相応の価格 2012-09-11 | 試飲百景
木樽とその不可欠な効力 2015-05-24 | 試飲百景
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