
この時期は、テレビでも電車の中でも、
大学受験のための予備校の広告をよく見かける。
ところで、ほとんどの予備校では生徒を能力別にクラス分けしているが、
生徒の側にとって、それは本当に効果があることなのだろうか。
まあ、予備校の経営者もプロとして何年も商売やってきたのだから
それがベターだと判断してのことだろうが、
単純に学力で輪切りにしたのでは必ず落ちこぼれていく生徒がいるはずだ。
予備校によっては“科目別の能力”を考慮した講義を行う所もあるようだが、
これも、何も考えずに総合学力だけを基準にクラス分けするよりはマシだが、
それでも根本的な解決は図れないだろう。
教育は本来、生徒の“能力(学力)”でなく“個性”に合わせて行うべきだ。
分かりやすい例えで言えば、
「褒めて育てる」のと「叱って育てる」のとどちらが良いか、とか、
「小さな目標を少しずつ達成させていく」かそれとも「大きな目標を持たせる」か、とか、
(もちろん現実にはこんな単純に二分できないことは百も承知である。)
こういったことは“能力”とは関係無いわけで、
本当に教育の効果を求めるなら、“個性”に着目したクラス編成を考えるべきなのだ。
ただ、こう書くと怒られるかも知れないが、
予備校の気が楽なところは、“全員”を合格させる必要が無いということ。
そこへ行くと、われわれ自動車教習の仕事は、
基本的に“全員”に免許を取らせなければならない。
(そりゃ途中で脱落していく教習生もいないわけではないが)
だからこそ、単なる“教習進度”や“物覚えの良さ悪さ”を基準とするのでなく、
教習生一人一人の“個性”に合った効率的な教習を提供するように努力しているわけだ。
…なんだか難しい話になってしまったので、今日はこの辺で。
※当ブログは「人気ブログランキング」に参加しています。
2009/02/10 23:00現在、自動車カテゴリーで第18位です。
皆さんのご支援に感謝するとともに、1日1クリックの応援をお願いいたします。
↓
人気blogランキングへ(別ウインドウが開きます)