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カーレースやバイクレースでは、コーナー(カーブ)を曲がる時に、
「アウト・イン・アウト」と呼ばれるコース取りをします。
これは、
(1) 外側に寄った状態でカーブに入り、
(2) カーブの中で内側に寄って、
(3) 出口に向かってまた外側に寄る、
という走り方です。
このように走ると、
カーブを曲がる際のR(半径)が大きくなるわけで、
速度をあまり落とさなくても曲がりきれると言われます。
でも、それはレーサーたちの高度なテクニックを前提にしての話。
ごく普通のドライバーは、
速度を落とさずに曲がるのは、まず無理です。
むしろ、「アウト・イン・アウト」のラインは、
言ってみれば「遠回り」なわけで、
余計な距離を走ることに他なりません。
つまり、早くカーブを出るという効果はほとんど無いに等しいのです。
まして、サーキットでない公道でこういう走り方をすると、
隣の車線(同じ向きにしろ対向車線にしろ)を走っている車に
「はみ出して来るのではないか」とヒヤヒヤさせてしまいますし、
自分のすぐ横に二輪車でも走っていようものなら、引っ掛けてしまいます。
カーブに限りませんが、みだりに進路を変えることは大変危険です。
これから試験を受ける皆さんはもちろん、既に免許をお持ちの方も、
カーブでは「スローイン・ファストアウト」(減速して入って加速しながら出る)
が基本と理解してください。
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