昨日と今日、里見八犬伝を見ました。
すばらしいドラマでした。
日本文学史の中で滝沢馬琴の作品として題名だけ覚えていたようなものですが、こんなに面白い物語だったとは驚きです。
もちろんテレビドラマとしての映像や脚色のすごさがあって、原作とは多少違うでしょうが、やはり、もともとがすごい構想の作品だったのだろうと思います。
こういう日本の古典作品をどんどん発掘してもらいたいです。
南総里見八犬伝は、私が子供のころ、NHKで夕方連続の人形浄瑠璃風の人形劇でやっていて、それを見ていて、登場人物やあらすじにいくらか記憶があります。たしか、語りは日航機の事故で亡くなられた坂本九さんだったと思います。もう一度見てみたいなと思いました。
あのころもやはり面白かったから見ていたんだろうと思います。
当時の人形浄瑠璃風里見八犬伝では、玉梓の霊は一際大きい恐ろしい姿の女の人形を使っていて、それはけっして美しいものではなかったのですが、今回、玉梓の霊の菅野美穂は若く美しく世にも恐ろしい怨霊で、すごい演技力でした。
滝沢君は乗馬や立ち回りのシーンなどすごいなあと思いました。その他の俳優さんたちすべてすばらしかったです。
ちょっと前に制作現場の番組を見ましたが、たとえば衣装とかカメラ撮影とかも工夫を凝らし、あらゆる面において、全力で取り組んで作られていました。
とにかく、感動と夢を与え、楽しませてくれたドラマでした。