山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

山茶花?

2010-08-27 00:01:33 | 日記
まるで、季節外れですが「山茶花」について。

なんでこんな冬の花が、この猛暑の中で、ブログのタイトルになるかと言えば、先日読んだ村上春樹の「風の歌を聴け」と一緒に載っている「1973年のピンボール」のなかに「山茶花」がでてきたからだ。

で、「山茶花」って、何だ?と思ったわけで、そのとき「サザンカ」かな?と思ったものの、音読みにしてもせいぜい「サンサカ」だろう?だから、サザンカじゃないんじゃないか?サザンカじゃないのにサザンカだと思って読んだらイメージが別のものになってしまう。「やまちゃばな」とは、いったい何?と疑問に思ってしまったのだ。
わからないものは、あいまいなまま読み飛ばしていけばいいようなものの、わからないことをわからないままにするのは、望ましくないことだろうと思い、調べてみた。
そうしたら、やっぱり「さざんか」でよいのだった。

で、なんで「山茶花」を「サザンカ」って読むんだろう?
「サンサカ」が変化したという説もあるし、「茶山花」というふうに文字が入れ換わったとも言われているらしい。
サザンカは確かにお茶の木にも似ている。お茶の実のような実がなるし、花も似ているようだ。(あれっ、自分がお茶の花や実を見たことがあったかどうかもあいまいだが、そんな気がする)

山茶花が出てきたあたりに「ハイドンのト短調のピアノ・ソナタがかすかに聴こえた」という場面が出てきた。
ハイドンっていうのは、短調の曲もあるのか・・・。これもどんな曲なのかわからない。
こういうものがわかったら、もっとしっかりこの小説を正しく味わうことができるんだろう。

どんな花?どんな曲?
いろんな小説のいろんなところで、いろんなことがわからないままに進んで行くから、わけがわかんないのかな?

毎日何の進歩もない日々の繰り返し。
自分の中からは、新しいものは何一つ生まれないのだから、別のところから新しいものを取り入れないとどうにもならない。だから、なんでもいいから、1つでも新しいことを知って、そして床に就こう。




「 僕が危なっかしく積み上げられたバリケードがわりの長椅子をくぐった時には、ハイドンのト短調のピアノ・ソナタがかすかに聞こえていた。山茶花の咲いた山の手の坂道を上り、ガール・フレンドの家を訪ねる時のあの懐かしい雰囲気そのままだった。彼は僕に一番立派な椅子を勧め、理学部の校舎からくすねてきたビーカーに生温かいビールを注いでくれた。 」
(村上春樹「1973年のピンボール」より」
コメント (2)