習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

飛鳥井千砂『はるがいったら』

2010-01-13 22:25:41 | その他
 ほんの少し読んだだけでこの小説が好きになった。『アシンメトリー』で初めて彼女の本と出会い、もしかしたら僕は好きかも、と思ったが、このデビュー作を手にして、彼女の作る世界の虜になった。  なんでもない話だ。姉と弟がいて、2人は今は別々に暮らしている。両親が離婚して、園(姉)は母親に引き取られ、行(弟)は父親と暮らす。やがて、父親は再婚し、兄と新しい母ができた。  そんなふうにして時間は過ぎてい . . . 本文を読む
コメント