吉田修一の初短編集らしい。知らなかった。彼が今まで短編集を出版してないだなんて。『初恋温泉』とか短編集じゃなかったっけ? まぁ、短編連作だから、長編のようなものか。
今回はこの10年間にいろんなところに書き綴ったものをまとめたものらしい。タイトル通り『街』をテーマにした小説が並ぶ。最初の3篇が凄くいい。出逢わないまま別れていく2人を描く。まぁ、それは言い過ぎだ。『日々の春』の2人はこれからい . . . 本文を読む
いきなりクライマックスである。そして、そのテンションの高さは最後まで途切れることはない。80分間息切れしない。激しい芝居だが、表面的にはとても静かな芝居である。声を荒げたり舞台上をドタバタしたりすることは断じてない。
主人公の秋津ねをさんは、かっと目を見開いたまま、正面を見据えて、相手から目をそらすことはない。しかも全編正座した姿勢を崩さない。きちんと背筋を伸ばして凛としたまなざしを相手に向 . . . 本文を読む
31組×15分の演劇祭。しかも入場無料のお役所企画。地域文化芸術振興プラン推進事業とチラシには書かれてある。まぁ、そんなことはどうでもいい。要は面白いか否か、だ。僕が見れたのはDプロの6団体6本のみだが、進行のテンポがよくて、気持よく見れた。各団体の間が長かったら、待ち時間で参ってしまうのだが、実にスムーズにさくさく展開し、あっという間に6本が終わった。
1作品15分の後、最大5分くらいしか . . . 本文を読む