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映画・演劇のレビュー

第一次反抗期『せめてもの賛歌』

2017-08-08 19:42:37 | 演劇
これは渾身の力作である。今時、こんな芝居は誰も作らない、という芝居を作り続けた異才、大竹野正典の息子である大竹野春生の新作。父親と比べられるのは嫌だろうけど、この作品を見た以上、ぜひ比較したくなる。大竹野がずっとこだわり続けた家族の話に、今回大竹野春生は挑戦した。そして、そこには父親にはなかった視点がある。   大竹野春生は自分にしか書けないものを書く。そこになんの遠慮がいるだろうか . . . 本文を読む
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小路幸也『東京バンドワゴン ラブ・ミー・テンダー』

2017-08-08 19:38:40 | その他
  番外編である。昭和40年代を舞台にして、今回は我南人と秋実さんの出会いを中心にしてワンエピソードで見せる。お話はいつも通り、よく出来すぎていて、嘘クサいところもあるけど、でも、なんとも心地よいから、素直に騙されようと思えられる。そして、幸せな気分になれる。こんなふうにしてあのふたりが出会ってやがて、結婚するのか、と。まだ40代の勘一さんや、何より我南人が20過ぎで、秋実さんは高校生 . . . 本文を読む
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爆劇戦線⚡和田謙二 『アイドラトライアングル』

2017-08-08 19:29:40 | 演劇
    近未来の架空の国(といっても、充分、日本だけど)を舞台にしたコメディ。戦争が終わって荒廃した国を復興させるためにひとりのアイドルが奮闘する。戦後の何もない焼け跡から生まれた歌。山崎モモエは、山口百恵ではなく美空ひばりがモデルになるべきだろうが、さすがにそれはない。   アイドルとテロを中心に据えて、今の日本にむけての皮肉が描かれる。アイドルを作ることが . . . 本文を読む
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『ブルックリン』

2017-08-08 19:28:20 | 映画
  1950年代、アイルランドからニューヨークにひとりやってきた女の子を主人公にして、彼女がたったひとりでブルックリンの町で生き抜いていく姿を描く。最初はなかなか上手くいかないし、寂しかったけど、だんだんここに自分の居場所を確保していく。彼女が確かにここで生きていく勇気と力を身につけていく過程が丁寧に描かれていて、スクリーンから目が離せない。(DVDで見たからスクリーンじゃないけど) . . . 本文を読む
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『パワーレンジャー』 『トランスフォーマー 最後の騎士王』

2017-08-08 19:19:34 | 映画
『パワーレンジャー』を見た。これだけの大作なのに、まるでお客が入っていない。本国ではそれなりにヒットしたようだが、日本では難しいようだ。東映の「戦隊もの」が原作である。それがアメリカに渡り、25年。製作費120億の超大作映画として、よみがえった。前半はまるで青春映画のようなタッチで5人の男女の姿が描かれていく。彼ら5人のお話がちゃんと描かれていて、そこから不思議な力を手にした彼らがその能力を磨いて . . . 本文を読む
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