バカリズムの新作はなんと宇宙人がいる日常の日々のスケッチ。富士山の近くにある町を舞台にしてシングルマザーの42歳市川実日子の毎日が描かれる。中学生の娘とふたり暮らし。近くのホテルで働いている。自転車で25分。健康のために自転車通勤してる。だけど今は冬だから寒い。そんなこんなのどうでもいい話から始まる。
同僚の54歳、高橋さんという地味なオッサンが宇宙人だと知ることから始まるドラマはまるでそんな衝撃的な幕開けからは想像するような展開はしない。やはり変わりない日常が続く。宇宙人がそこにいるのに。
なかよし3人組のダベリがすごい。市川実日子に平岩紙、鈴木杏。やがてそこに場違いなおじさんである高橋さんが加わる。高橋さんを演じるのは、ほんとにただのおじさんである角田晃広。まるでオーラがない。役者さんではなくそのへんにいる素人を連れてきて起用したって感じ。華がないのが凄い。なのに3話では彼が主役になり大活躍してしまう。ちょっとしたヒーローものになっていて少しヤバい。このまま行くとマーベルかDCになる。
とりあえずはまだ3話までしか見ていない(というか、まだそこまでしかオンエアされてない)けど、この先が楽しみ。今期最高の一作。