この大作映画がよく出来ているのは、これが単なる娯楽アクション映画ではなく、政治的な問題を扱うからでもなく、(もちろん、その2つの案件をちゃんと満たしている)これがふたりの男の生き方を対比させながら描いた点にある。群像劇であるにもかかわらず、主人公は同期の西島秀俊と佐々木蔵之介に焦点が当てられる。自衛隊に入り、お互いエリートコースを歩み、空幕と海上と別の部署に入った彼らが艦長と副艦と . . . 本文を読む
今はこういう青春映画が作られる。一時期はやったキラキラ青春映画はすたれた。なのに、東映は懲りずに作る。東映はなぜか音楽をテーマに据えた高校生による「学園もの」も作る。散々作られた少女マンガを原作にした恋愛ものではなく。もちろん東宝のまねをしてその手の映画も作ったけど、まるでヒットしない。だから『キセキ』を当てた実績に則り、こういう映画に手を出す。そしてまた失敗する。今年は『愛唄』に続いての興行的敗 . . . 本文を読む