とてもありきたりな映画で、あっさりした映画でもあり、ここには驚きはない。でも、とてもここちよく、このありふれたラブストーリーは流れていく。恋の始まり、2人の幸福な日々、そして突然のお別れ。彼の死から始まる悲しいお話。でも、驚きの奇跡の再会から始まる第2章。そのまさかの展開も、驚きではなく、映画ならありえそうなよくある展開。そんな突っ込みどころ満載のストーリーをただただ素直に受け入れてこの96分の至 . . . 本文を読む
これもまた旅の映画だ。京都という不思議な場所を舞台にして、3組の男女が恋をする。たぶんそんな話だったような気がするけど、定かではない。なんだかよくわからない映画なのだ。面白いといえば面白いけど、よくわからないし、メリハリのない展開はドラマとしてつまらないという感想を持っても仕方ない。
森見登美彦の小説のような幻想に近い、だけど、鈴木卓爾監督は嵐電という不思議な電車を通して、京都を日常の世界から幻 . . . 本文を読む
この不思議な映画を見終えて、ためいきをつく。それはつまらないのではなく、このなんともいいようのない感覚に魅了されたからだ。現実の世界からその先にある世界へと導かれる。そして、このリアルな幻想には心当たりがある。これが旅だ、
旅をしていて楽しいのはそんな自分の知らない世界に出会う瞬間だ。レポーターとしてウズベキスタンにやってきた彼女は、仕事を終えた後、ひとりで町に出る。ことばもわからないし、バザー . . . 本文を読む