M・ナイト・シャマラン監督の新作だ。相変わらず突飛な設定のスリラーで、あきれるやら、苦笑いやらで、とんでもない。だけどそこが彼らしい。なんでもありなのだ。好きなことにまっしぐら。周囲の思惑なんか気にしない昔の子供のように無邪気。だから好き。次は何をしてくれるのかと、毎回楽しい。
この人はこういうスピリチュアルな作品しか作らない。一貫している。ある種のワンパターン。最初の『シックスセンス』には確か . . . 本文を読む
この寂しいお話はいつも通りの吉田篤弘の世界だ。『流星シネマ』と呼応する作品である。姉妹編の女の子版。今回は一人ぼっちの女の子が幻のお友だちであるチェリーを(彼女は女の子の頭の中にいる!)心の中で作り上げる。
女の子といってももう20代の後半になる。3年間在籍した楽団(彼女は一応その楽団のオーボエ奏者だ)が解散になり、その後はどこにもいかず、屋根裏で暮らす日々。友だちは幻の存在である小さなチェリー . . . 本文を読む