
ジョニー・トー監督のいつもの映画だ。彼の映画はどれを見ても同じだ。もちろん多作で多ジャンルをこなすから、けっこうあきれるようなものもあるが、この手のノワールものはもう定番。今回巷ではかなりの評判だったが、実際見てみると、ことさらこれを特別なものとして持ち上げるほどではない。いつもと同じようにただ凄いだけのことだ。
どんぱちのシーンがたくさんあるし、いつも通りスタイリッシュで、ため息が出るほど、かっこいい。男たちの友情とか、これも同じ。どこをどう取っても目新しいものなんかない。だから、がっかりしたのではない。とてもおもしろい。
冒頭のかっての仲間ウーを殺しに行くシーン。大立ち回りの後、みんなでご飯を食べて、仲直りする。そんな展開普通あり得ないが、なぜか納得する。その後の展開も、仕方ないけど、いいかげんで、昔ながらの香港映画の伝統をきちんと踏襲している。ようするに台本なんてない。その場でどんどん書いていく。行き当たりばったり。この映画の主人公たちの生き方そのものだ。
彼らの軌跡と映画自体が重なる。そんな彼らの旅が描かれていく。痺れるくらいにかっこいい、と受け止めるか、あきれるかは紙一重だ。ただこういう男のロマンはありだと思う。ウーを殺しに行き、彼と仲直りし、そのせいでボスから狙われ、ウーは死に、そのせいでウーの妻からも狙われ、行き当たりばったりで金塊を強奪し、それが重くて困ったり。
こういうストーリーなんかどうでもいいのだが、なんだか場渡り的なこのお話が、彼ら4人らしい。男の友情と派手なガン・アクション。それをひたすらカッコよく見せる。なんだか笑えるくらい単純な映画である。それすらがこの映画の魅力だ。なんとも言えない。
どんぱちのシーンがたくさんあるし、いつも通りスタイリッシュで、ため息が出るほど、かっこいい。男たちの友情とか、これも同じ。どこをどう取っても目新しいものなんかない。だから、がっかりしたのではない。とてもおもしろい。
冒頭のかっての仲間ウーを殺しに行くシーン。大立ち回りの後、みんなでご飯を食べて、仲直りする。そんな展開普通あり得ないが、なぜか納得する。その後の展開も、仕方ないけど、いいかげんで、昔ながらの香港映画の伝統をきちんと踏襲している。ようするに台本なんてない。その場でどんどん書いていく。行き当たりばったり。この映画の主人公たちの生き方そのものだ。
彼らの軌跡と映画自体が重なる。そんな彼らの旅が描かれていく。痺れるくらいにかっこいい、と受け止めるか、あきれるかは紙一重だ。ただこういう男のロマンはありだと思う。ウーを殺しに行き、彼と仲直りし、そのせいでボスから狙われ、ウーは死に、そのせいでウーの妻からも狙われ、行き当たりばったりで金塊を強奪し、それが重くて困ったり。
こういうストーリーなんかどうでもいいのだが、なんだか場渡り的なこのお話が、彼ら4人らしい。男の友情と派手なガン・アクション。それをひたすらカッコよく見せる。なんだか笑えるくらい単純な映画である。それすらがこの映画の魅力だ。なんとも言えない。