伊勢志摩～ＵＳＪ旅行

　３泊４日で伊勢志摩旅行に行ってきました。初めての三重県入り、これで４７都道府県全てに立ち入ることになりました。行きと帰りに４００ｋｍ近いドライブが必要となるので２泊３日だとちょっと忙しいということで３泊４日です。

　企画の段階で迷ったのは３点。一点目は初日に松阪に寄って和田金などで松阪牛を食すかどうか、これについて妻はステーキの鉄板焼き、炭火焼なら興味あるけどすき焼きなら家庭でも上質肉を体験できるのでパスという意向、逆に私は鉄板焼き、炭火焼でうまい牛肉が食べられるというイメージがない、両者噛み合わないので通過決定。

　二点目は、志摩スペイン村をどうするか。娘向けに１日はスペイン村で遊ぶつもりでしたが、１日を費やすほどではないように思えてきて、それなら大阪のユニバーサルスタジオまで戻ってきて話題の夜のパレードなどを楽しむほうがよいのではないかという案が浮上。これまでは４歳の娘には少し早いと控えてきたＵＳＪ行きを採用。

　三点目は、数多ある宿をどこにするか。伊勢えびやアワビなどを名物とした旅館が複数あり宿泊費もピンキリ、どうも絞ることができません。結局は３泊と費用がかさむので、初日はシティホテル、２泊目も温泉やロケーションは重視しつつ食事は平凡で費用抑え気味、３泊目はＵＳＪ近くのホテルということに落ち着きました。

　その他、観光名所はポイントを押さえ、グルメではさとなおｃｏｍなどを参考に決めました。前線が停滞する生憎の天気予報の中、早めの天気回復を祈っての出発となりました。

「ちとせ」（伊勢市）

　１１月１２日（木）、当初の初日予定は到着に時間を要することから夫婦岩だけにしていたのですが、早めの昼過ぎに到着したこと、翌日が雨予報だったことから、前倒しで伊勢神宮の外宮、内宮に参ることにしました。まずは昼ごはんです。

　伊勢には伊勢うどんという変わったタイプのうどんがあるとのこと。さとなおｃｏｍで推薦されていた「ちとせ」にまず行きました。

　伊勢駅近くの食堂です。昼時だったので、近くで働いているような男性客が中心です。お客さんがカツ丼や定食を食べている中で我々は初めての伊勢うどんです。
　平べったい太麺で黒いタレがかけられています。よーくタレをかき混ぜて食べると・・・美味しいです！揚げた後に水で締めないブヨブヨ麺と読んでいましたが、決して伸びきっている訳ではなく軟らかく旨みのある釜揚げうどんです。タレも甘辛くてよく合います。口に合わなければ１軒にしようかと思っていましたが、この旨さは楽しいです。

「ふくすけ」（伊勢市）

　順序に従って外宮を参った後に内宮へ向かいました。駐車場から内宮への道には「おはらい町通り」、「おかげ横丁」という様々な店が立ち並ぶ参道があります。伊勢神宮そのものは風情、風格はあるものの巨大な神社の一つでこういうところかあという印象ですが、この参道は楽しい。

　お勧めに従って、「豚捨」でコロッケを買い食いしたり、招き猫のおみくじを引いた後、「おかげ横丁」にある「ふくすけ」で伊勢うどん２杯目です。
　ここは太めのストレート麺です。「ちとせ」に似たようなブヨブヨ麺ですがこちらの方がタレが辛めでしょうか。旨かった。でも、「ちとせ」と味わいが似通っているので、別のタイプの伊勢うどん屋にしておけばよかったかなあという印象です。時間のない方、他に食べたいモノがある方は「ちとせ」、「ふくすけ」どちらか一店でよいような気もします。

　内宮に参った後、お土産の独楽などを買って、「赤福」でまんじゅうをいただきました。３個で２７０円だったでしょうか。ほうじ茶もついていいですね。これが特別に美味しい和菓子とは思いませんが謙虚な値段設定を続けるのであれば応援したいです。我々の隣で吉本新喜劇の小藪座長が娘さんと一緒に食べていたのを妻が発見して興奮していました。

「一升びん 松寿亭」（伊勢市）

　初日の夕食は、焼肉屋にしました。「一升びん」という松阪に数店舗構える焼肉屋、回転焼肉などもある大衆店なのですが、松阪肉も扱っているようです。伊勢神宮から夫婦岩を巡った後に伊勢にある支店に向かいました。

　美味しかったです。写真の松阪牛の特撰あぶり焼（２３００円）はサシの入った軟らかい肉をポン酢でさっぱりといただきます。最高です。正直、本当に松阪牛なのかどうかは私には分かりません。旨いのは確かです。ステーキにあたる松阪牛の特撰ロース（２３００円）も美味。これには味噌ダレが塗ってあり、いい肉なんだから変なことしないでよと思いましたが特に気にならずに美味しくいただけました。

　９００円くらいのハラミ、サガリも見た目はぐっと落ちますが味は十分。全般的に満足いく肉を堪能できました。和田金や牛銀はまたいつか機会があればということです。

浦村牡蠣（鳥羽市）

　伊勢志摩は牡蠣の名産地であり、さとなおｃｏｍにも鳥羽にある「中山かき養殖場」で食べる生牡蠣、焼牡蠣が最高との特別メモがあったので出向くことにしました。私は牡蠣はあまり好んで食べたくなく、もう一生なしでもよいと思っていたのですが、そこまで美味しいのなら是非、人生最後の牡蠣をと思って予定に入れました。

　２日目は朝食を抜いて鳥羽の海岸線を南下します。大きな橋を渡るともう間近、大きな看板がかかっている建物が・・・駐車場に入ると、人気がなくて閉まっている・・・ああ最悪。１１月下旬に開店するとの張り紙が。後で知ったのですが、浦村牡蠣は先日の台風１８号で大きな被害を受けたんだそうです。残念。

　仕方ないです。通ってきた道に牡蠣の幟を立てた店をいくつか見たのでどこかで食べることにしました。すぐ戻ったところ、大きな橋の脇にその名もずばり「白い橋」という店がありました。喫茶店のような佇まいでどうしようか迷いましたが、本命亡き後のヤケクソでもうどこでもいいという気分でした。お腹も空いていたので入店。おじいさんとおばあさんがやっていて、鯛の魚拓がいたるところに張られています。

　焼き牡蠣５個と牡蠣フライが５～６個付いた定食にしました。２５００円と高い気もしましたがもう引き下がれません。テーブルに内蔵されている焼き用網でおじいさんが牡蠣を焼いてくれます。我々は少しレアで娘用にはウエルダンで焼いたものを１個１個供してくれます。
　レモンを絞って口の中に入れるとプリプリでジューシー。うん旨いです。牡蠣ってこんなに美味しかったかなあ。殻の中に残る汁も味わい深く胃に染み渡ります。これはいい。
　５個と書いてありましたが２人前で１２個くらい、一人４～５個いただきました。これに牡蠣フライも食べたらお腹が一杯。満腹です。

　「中山かき養殖場」の牡蠣は１個１００円らしいので高いことは間違いないです。中山かき養殖場が休業中ということは「白い橋」で食べた牡蠣も浦村産の牡蠣ではないのかもしれません。それでも、私としては久しぶりの牡蠣を美味しく食べられたので満足です。

　他の客がいなかったので子供向けにサービスで伊勢うどんを出してくれました。ここの麺はブヨブヨでなく締まったうどんでとても美味しかったです。日常食ならこちらでしょうか。思わぬところで伊勢うどんのバリエーションを知れました。

　この後、「ミキモト真珠島」と「鳥羽水族館」を観光しました。雨模様でしたが屋内中心で問題なしです。

「旅情館 紫光」（志摩市）

　やはり一日は温泉と和室でゆっくりしたいので２泊目は温泉旅館です。賢島の端の浜島という地域にある「旅情館　紫光」にしました。海沿いで温泉が充実している点に惹かれました。

　４階の部屋からは写真のような眺めが広がります。大浴場に露天風呂もありゆったりです。団体客の受入大歓迎の旅館のようで食事は普通でしたが一人１２０００円ちょっとならこんなものでしょう。平日とはいえ部屋食でこの値段は申し訳ないくらいでした。

「ホテル・ユニバーサル・ポート」

　３日目は賢島のクルーズに乗船、天岩戸を見学して伊勢志摩観光は終了です。大阪に向かいます。

　ＵＳＪは夜のスターライト・マジカル・パレードをメインと考えて隣接のホテルを予約しました。土曜日の宿泊となったので普通の部屋は空きがなく最上階の１４階のスーペリアルームになりました。一人１６５００円と高いのですがもともと３泊目は温泉宿を考えていたのでそれほど高く感じなくて予約してしまいました。

　部屋はリバーサイドで眺めがよく、広くてベッドも大型で快適です。いいホテルでした。

　肝心のＵＳＪもクリスマスツリーの点灯式、夜のパレードなど本当に綺麗でした。夕方の４時から翌日の４時までの１．５日となりましたがこれはよかったです。初日はライトアップに酔いしれて（ホテルも近いのでビール飲んで酔っ払って）、２日目はアトラクション、ショーを十分に楽しんで大満足です。

「やまちゃん」（大阪たこ焼きミュージアム）

　ＵＳＪの入口前に並ぶ「ユニバーサル・シティウォーク」にある大阪たこ焼きミュージアムでたこ焼きを食べました。初日の入場前に３店と２日目の退場後２店です。

　以前食べたことのある「会津屋」でスナック風たこ焼きを再食した後、初めてとなる「十八番」、「アメリカ村甲賀流」、「やまちゃん」で食べました。

　どこも美味しいです。大阪のたこ焼きは最高です。天かすカリカリの「十八番」もよかったけど、ノーマルだけど外はかりっ、中はとろっ、味わい深い「やまちゃん」が気に入りました。何も付けずに食べる「ベスト」を推奨しているようですが、ソースとマヨネーズの「ヤング」だったか、が美味しい。こういうたこ焼きを毎日食べたい。美味いです。