アドマイヤムーン!


 快晴で気温も上がる予想だったので娘の散歩も兼ねて府中競馬場に「ジャパンカップ」を見に行きました。芝生のコーナーがありお弁当を広げるのにも適当、娘も「お馬さんパッカパッカ」と喜ぶので結構、府中競馬場散歩は気に入っています。

 この手の誇らしいギャンブルで勝ったネタの裏には数々の負けがあるのですが、初めて現地で勝った(というより当たった)G1レースなので記念にアップさせていただきます。

 8レース、9レースは1千円ずつ負けて、東京10レース「ジャパンカップ」です。まあ要するにどの馬が来そうなのか分からないのですが、参加してドキドキ感を味わいます。写真の4馬を買いました。

 競馬場入口近くの芝生コーナーからは最終コーナーを周った後、どの馬が近づいてくるのかよく分からないのですが、巨大ビジョンと周りの声で人気のメイショウサムソンとウォッカが来ているのは分かりました。最後にメイショウサムソンがさした!?という声も聞こえたのでダメだったかと思ったのですが…当たっていました。生まれて初めて当たったG1の宝塚記念と同じアドマイヤムーンです。やった!!単勝で10.7倍。電車賃、昼食代などを除くと2千円くらいのプラスでしょうか。小さくても家族サービスの一環であれば十分満足のいく勝ちです。

 結果としては2着も買っていたポップロックだったので連にしていれば…ということですがあくまで結果です。
 日本では1着と2着を当てる連を当然のように買いますが、以前、ロサンゼルス空港の近くの競馬場でアメリカの競馬を経験した際、アメリカでは単勝を中心に買うことを知りました。それ以来、私は単勝です。単勝にすることでもともと無理な連や3連でなく、小さいですがこういう当たった喜びを得ることができるようになりました。


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赤澤かおり/内野亮(写真 市橋織江)「Aloha Book」


 ラスベガス、ニューヨーク、ハワイ、沖縄、香川…大好きな旅先です。とてもいい思い出があって、あぁまた行きたいなぁとふっと思うことがある。雑誌で特集されていると必ずチェック、次回の旅行で訪問すべき店など重要な情報が入っていれば購入といった具合です。

 ただ、そう想像はするものの実際に行く事があるかどうか分からないのは…既に20泊しているラスベガス、15泊したニューヨーク、10回近く行った香川県です。人生残りの時間は限られているのに世界・日本中にまだ行ったことがないところだらけであればもういいのではないか…。
 一方で、とてもよい印象があるのに、沖縄は2回、本島だけ、石垣島も久米島も波照間島も行っていません。ハワイは1回だけ、ホノルル2泊です。今後、再訪したい最重要ポイントです。

 雑誌の特集では実用的な情報が1つ、2つあるだけでも貴重なのに全篇ワクワクするような情報に溢れたハワイのガイド本が登場しました。「Aloha Book ハワイの行くとこ、見るとこ、食べるとこ」です。
 ハワイ大好きのフリー編集者の赤澤かおりさんとハワイ在住のコーディネーターの内野亮氏が、観光ポイント、ホテル、レストラン、グッズなどハワイの魅力58項目をエッセイ風に綴った写真付旅行ガイド本。
 本の帯に「もっとハワイが好きになる ページをめくるたびにハワイの心地よさを感じるガイドブックができました ハワイをこよなく愛する編集者とハワイ在住のコーディネーターがお気に入りのものだけを選びました。」とあります。宣伝で使用される常套句のようですがこの言葉は本の内容を的確に言い表しています。

 それにしても内容の充実ぶりです。ハワイが好きで好きで堪らない2人のセンスのよい選択の数々。ホテル情報、店情報など快適であれば快適であるほど普通であれば秘密にしておきたいとっておきの情報も隠さずに披露されています。ハワイの楽しみ、魅力の断片を知っているつもりでしたが、こんなものじゃない、まだまだ多くの魅力に溢れた島、街であることを再確認しました。

 また、この本の魅力の半分は写真の良さです。朝から昼にかけての午前中の光というか、淡い明るさの写真がハワイの雰囲気をよく伝えています。撮影の市橋織江さんについてはこれまで知りませんでしたが、企業広告の写真、著名人の写真や本の挿入写真などを手掛けて活躍している写真家のようです。

 これまで雑誌やテレビ番組などでハワイについて情報収集してきましたが、この一冊があれば当面他のガイド本は必要ありません。気持ちよいエッセイ、旅行記、写真集にして最強のガイドブック。読んで眺めているとハワイに行きたくなります。可能であればゆっくり滞在したいですね。仕事、娘、お金のことなどを考えると現時点のハードルは高いのですが、ちょっとした目先の目標・楽しみが小市民には必要です。

 こういう読むだけでも楽しくなる写真付旅行ガイド・エッセイこそ、月刊誌などで連載されるべきだと思いますが、どうして雑誌の旅行関係の特集記事、連載記事はあんなに詰まらないのでしょうか。


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チェット・ベイカー「チェット・ベイカー・シングス」


 ジャズではチェット・ベイカーに嵌っています。トランペッターの素人っぽい歌にです。
 ジャズの巨人の一人にチェット・ベイカーという白Tシャツにジーンズ姿のジェームス・ディーンのような格好をしたトランペッターがいることは知っていたのですがこれまで聴く機会がありませんでした。最も人気のある代表作が歌を入れたアルバムということが避けてきた理由だったかもしれません。

 CDショップでたまたま目に入ったのであまり期待せずに買ってみました。1500円だし、外れでも損害は小さい…。
 1曲目の「ザット・オールド・フィーリング」でチェット・ベイカーの歌声を聴いた瞬間、想像外の不思議な音楽に驚くと共にすぐに聴き入ってしまいました。これかぁ・・・女性的、中庸な歌声、アンニュイ、ボサノバ誕生のきっかけ、ヘタウマ、囁くような、それでも誰もが好きになった・・・納得です。
 この歌声は聴いてもらうしかないですが、加えて伴奏時に付ける本業のトランペットの響きにも魅了されました。クリフォード・ブラウンにも似た深い味わいのある静かでストレートな咆哮。トランペットはこう鳴らして欲しいよなあというプップップォーンと響き渡るホーンに聞き惚れます。

 歌なし本業のディスクのうち、村上春樹が薦めているカリフォルニア時代のカルテットのアルバムの他、ニューヨークに移った後のビル・エヴァンスやペッパー・アダムスと入れた「チェット」もいいです。私は朗々と鳴らすトランペットの響きに弱いようです。どのディスクを取り上げるか最後まで迷ったのですが、やはり最後は皆さんと同じでこの1枚目の「シングス」です。個性が際立つだけでなく何度聴いても飽きない味わいがある演奏集です。

 クリフォード・ブラウン、マイルス・デイビス、ビル・エヴァンス、ビリー・ホリデーに続いて心を動かされるジャズ演奏者に巡り合えました。


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森麻季「ピエ・イエス」


 森麻季については、昨年だったかテレビのN響の第9で初めて見た後にイタリア・オペラ・アリアを集めたディスクを購入しました。

 CDで改めて聴いた印象は、大好きな(今は所在不明の)キャスリーン・バトルの声質に似ていて好みのタイプだと思いました。安定感のある硬質で透明な声、バトルほどではないけどチャーミングな歌い回し、リリックソプラノというのでしょうか愛すべき歌声。日本人にもこういう声を出せる人がいるとは少し驚きでした(不知なだけで実際には沢山いるのかもしれませんが)。
 ただ、そのディスクで取り上げてあるアリアはルチアや椿姫などどちらかというとドラマチックなソプラノの歌が中心で、こういう志向なのかなあと声の印象と選曲とに若干違和感を感じたものでした。

 今回、ドレスデン国立歌劇場の来日公演(ゾフィー)に併せて新作が出たのですが、宗教曲中心というのでパスかなあと思っていたところ、試聴するととてもよい印象だったので購入しました。
 宗教曲中心ですが、まさにリリックソプラノの魅力全開という感じでとてもよい出来です。モーツァルト、ハイドンでの愉悦感、バッハの厳かな透明感に加えてフォーレのピエ・イエズでの天国的な響きです。天国に行けばこういう音楽が聞けるのかと思えた程で、それだと褒めすぎかと思ったので改めて所有しているコルボやクリュイタンスなどのピエ・イエズを全て聴いてみたのですが、やはり森さんの声の響きのほうがよく聴こえました。

 私は原語の発音や発声法などの技術的な部分は分からないのですが、声音の魅力だけだと世界でもトップレベルにあるような印象を持ちました。今後、どういう予定があるのか知りませんが日本人ソプラノがこれまで成し得なかった大きな歌劇場での活躍を期待したいです。
 ツェルリーナ、スザンナ、デスピーナ、ゾフィーだけでなく前作からすると主役級も歌うのだと思いますがオペラや宗教曲の実演を聴いてみたいソプラノです。


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ミシュラン東京2008


・「ミシュランガイド東京 2008」

 この話題本の優秀店の選抜については私は論評するグルメ体験を持ち合わせていないのですが、日本人向けというよりフランス人旅行者のための優秀店の印象です。日本ではあまり評価されない指揮者の小澤征爾がヨーロッパ、特にフランスでは大人気であることを思い出しました。
 個人的には、少ない経験の中では最も好きなフレンチ/イタリアンである広尾の「アッカ」が記載なしでホッとしたのと、下馬評は高かったものの三ツ星ではないだろうと思っていた「レ・クレアシオン・ド・ナリサワ」が一つ星だったことが興味深かったです。

 記念に購入しようかと手に取ったのですが、読んで楽しむにしてもソソラれない店名が多かったので止めておきました。以前から、グルメ評価本は、個人名義の本が個人の好みの違いこそあれ評価のモノサシがはっきりしていて信頼が置け、団体(集団)名義は中庸な評価が多く、結果、以前から名店とされている店が持て囃される傾向が強いと思っていましたが、ミシュラン東京も同じような印象です。


・谷川浩司「構想力」

 最近は新書などの実用書を読むことが多いです。新書については出版社が面白い
テーマを競っていて新書戦争の様相ですが、充実した内容の本も増えてきたように思います。以前は新書のポイント・エッセンスは始めの2~3章だけで残りは規定の200~250ページにするための穴埋め、全て読み通す必要はないと思っていましたが、諸作乱発の割には読み通す価値のある本が増えてきたように思います。

 特に面白かったのが将棋の谷川浩司氏の「構想力」です。同じ角川書店の新書で羽生善治氏の「決断力」が話題になった時に購入して読み始めたのですが乗れずに中断したのですが、この本は違いました。構想力というのは一テーマ、仮の名称で、要するに将棋で勝つためにどういう準備をし、どういう心構えで勝っていくのかについて書かれた戦略、戦術、勝負本です。
 徹底した事前の対戦相手の調査、定跡の研究、そしてたった一手のリードを得るための息詰まる心理戦、読みの深さ。プロの将棋の奥深さが実感として分かりました。谷川さんは天才であるのですが努力、苦労の様子が我々凡人にもよく理解できました。

 併せて以前読みかけた「決断力」を読んでみたのですがやはり肝心なところがベールに包まれていてどうして羽生さんが将棋に強いのかが(天才といえばそれまでですが)本からはよく分からないところがあります。事前の研究の重要性、前例にとらわれないこと、決断する際の集中力、頭を一時空っぽにすることなどなど、両氏共に書いている勝負師に必要なことは似通っているのですが、「決断力」は金言集のように言葉が浮くのに対して、「構想力」は実感として納得できます。
 これは永世名人の権利を獲得した一世代上の谷川氏の余裕なのかもしれません。一方の羽生氏は熾烈な競争真っ只中にいてまだ手の内は明かせないということでしょうか。有名シェフの家庭料理本で一番重要なポイントを書かないのに似ています。将棋界トップ10人のA級で谷川さんは45歳にして最年長なんだそうです。中高年層の代表としてこれからも奮闘していただきたいものです。
 以前、山形県の天童に行った際、記念に買った将棋の駒を引っ張り出してきて、竜王戦の棋譜を並べてみたりしています。


・桐野夏生「アイムソーリー、ママ」

 小説では桐野女史の「アイムソーリー、ママ」と「残虐記」を楽しく読みました。桐野夏生の作品に登場する女性は本当にエグくて怖いです。それだけ魅力的で小説としてはインパクトが大きいのですが、先日の新聞記事によると集団において女性の比率が高まれば高まるほど、イジメが起こる割合は高まるんだそうです。女性は怖いですね。周りの目など気にしない怖い女性が実際に身近にいると生きた心地がしません。これは怖い男も同じですが。

 文学界での注目は、作家の池澤夏樹氏(作品は読んだことないのですが)が選定した河出書房の新しい世界文学全集(全24巻)です。20世紀後半の作品を中心にピックアップしたとのことですが、「アフリカの日々」や「存在の耐えられない軽さ」など強く印象に残っている美しい美しい作品が選定されていてかつ新訳、読んだことのない本も多く選ばれています。まとめて読んでみたい気がしますが・・・果たして読む時間があるか・・・海外文学への関心が持続するか・・・第1回配本の新訳「オン・ザ・ロード」は購入しました。


・NHKハイビジョン特集「白夜の大岩壁に挑む~クライマー山野井夫妻~」

 以前メモを書いた沢木耕太郎のノンフィクション「凍」で取り上げられた登山家・山野井泰史・妙子夫妻が、ギャチュンカンからの生還後、5年ぶりの大掛かりな挑戦となるグリーンランドにある未踏峰の大岩壁に挑み登頂した様子を記録したNHK特集です。
 危うく見逃すところでしたが、この日曜日にたまたま眺めていたBSのテレビ紹介欄で目に止めることができました。「どうせすぐ寝るんでしょう、寝たらチャンネル変えるからね」と言っていた妻も一緒に映像に釘付けになりました。

 凍傷のダメージから夫婦共にもう山歩きだけで壁に取り付くことはないと思っていたらしいのですが「楽しいから」という理由でリハビリ、道具に様々な工夫を凝らすなどして現場に復帰しています。ただ、泰史氏は両手で指はまだ6本ありますが、妙子氏は10本ギャチュンカンで失っていて、ヒマラヤなどの雪面は今は困難ということで、白夜の時期の夏山への挑戦です。
 それでも、ルートのない未踏のほぼ垂直の絶壁です。先頭を変わりながらのルート開拓、確保、前進の繰り返し。手足の自由が制限されているので多くの時間を要する挑戦です。
 困難は大きいけれども、ただ好きで楽しいからという夫婦の登攀への前向きな思いが爽やかに伝わってきました。泰史氏のキラキラ輝く目、よく笑う歯の白さが印象的なあっという間の2時間でした。


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レッド・ツェッペリン「マザーシップ~レッド・ツェッペリン・ベスト」


 レッド・ツェッペリンの新しいベストです。多くのファンからは今更ベストなんかいらん、という声が寄せられているようですが、それは私も同じです。関心は何といっても2度目のリマスターでどの程度、音が生まれ変わっているかどうか。タワーレコードに行き、試聴してから買おうと思っていたのですが、国内盤2枚組で2780円と意外と安かったので試聴はもういいやと購入しました。

 聴いてみましたが…うーん、微妙です。ギターの音が前面に出てきて厚みを増した曲も多くありますが…あまり印象が変わらない曲もあります。音は生々しくなっていますが元々の売りのキンキンした音響はそのまま生かしているので…印象は大きく変わりません。少なくともボーカル、ギター、ベース、ドラム、キーボードという各パーツの音響を磨き直して再度融合させた(ように聴こえる)再創造ではなく、従来の音楽の延長にあるものです。前回に引き続きジミー・ペイジ本人がリマスターに関わっているので基本線は変わらないということでしょう。

 私は今、幸運にも大音響で音楽を聞ける環境にあるので全般的にまあ良くなったかなと体感できますが、大音響では聞けない、ヘッドホンでということであれば、もしかして違いはほとんど感じられないかもしれません。一方で高水準の装置で聞けば、別物と感じるくらいに違いが聞き取れるのかもしれません。

 ただ、少なくとも言えるのは過去のベスト盤であるリマスターズや計4枚のものと比較して、この2枚組24曲は私のような普通のファンには主要曲をまとめて聴くには丁度よい量かつ現時点では最もよい音質ということで今後の愛聴盤となることは間違いありません。
 てっきり国内盤2枚組で5000円くらいだと思っていたのでこの値段はリーズナブルだと思います。過去のディスクを持っているのであれば買い直すかどうかは好みですが、仮にロックが好きでツェッペリンを余り聴いたことがないのであれば今年最高の一枚になるかもしれません。


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ディズニーランドの思い出


 東京ディズニーランドに遊びに行きました。平日の空いているディズニーランドを満喫するつもりが埼玉県民の日と重なってしまい大変な混雑でしたが主役の娘はパレード、ショー、クリスマスのイルミネーション(写真)などを楽しめようです。

 クリスマスの東京ディズニーに行くとカリフォルニアのディズニーランドを思い出します。6年近く前、結婚した年の年末年始にラスベガス~ロサンゼルス旅行の際にアナハイムのディズニーランドで遊びました。
 アナハイムのディズニーにはディズニーランドとカリフォルニア・ドリーミングという施設が併設していて、東京のランドとシーのアトラクションがディズニーランドにあり、カリフォルニア・ドリーミングはディズニー系ではない遊園地乗物、アトラクション、ショーのある施設になっています。

 東京にはないアトラクションを中心に遊んだのですが、特にカリフォルニア・ドリーミングにある「ソアリン・オーバー・カリフォルニア」というハングライダーに乗ってカリフォルニア中の名所(実写映像)を空中散歩するアトラクションが最高に面白く(ここだけ60分待ち、これ以外は待ち時間なし)、2回乗りました。今でも私の生涯ナンバー1のアトラクションです。
 ディズニーランドへは12月30日から訪れたのですが、まだクリスマスのイルミネーションが残っていてそれはそれは綺麗でした。特にファンタジーランドはこの世のものとは思えないようなおとぎの国の美しさ、圧倒的な全面のイルミネーションに唯々口を開けて見とれてしまいました。

 何が言いたいかというと、東京ディズニーランドのクリスマスの装飾は数多ある街中の集客施設で施しているものに毛が生えた程度で、もう少し本家並みに力を入れて飾って欲しいです。手を抜いても集客できるのでしょうが(我が家も2年連続行きました)、非現実・夢の世界、ファンタジーを売り物にしている施設のクリスマス・ファンタジーと名乗る装飾にしては現行はあまりにも貧相です。


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ウェルザー=メスト/クリーヴランド「ベートーヴェン交響曲第9番」


 久しぶりに新譜などのCDをまとめて聴きました。ここに音楽関係のメモを前回アップしたのが5月の連休なので半年ぶりになります。この間、全く音楽を聴いていなかった訳ではないのですが、娘の邪魔を受けない時間を見つけて本当にたまにという程度でした。

 今回のキッカケとなったのは、ブルース・スプリングスティーンの新作が「ボーン・イン・ザ・USA」以来のロックらしいロックアルバムで売れているという記事を読んだことでした。スプリングスティーンは大好きだった青春の音楽ですが、「USA」の後は「ネブラスカ」をロック仕立てにしたような中庸な音楽ばかりであまり興味を持てなくなりました。今回もパスかなあと思っていたのですが、「ザ・リバー」や「ライブ」を聴き直しているうちにEストリートバンド、特にロイ・ビタンやダニー・フェデリッチのオルガンやピアノの演奏、音を聴くだけでも価値があるかなと思い購入することにしました。

 感想は、随分昔のスタイルに近くなりましたが、やはり最近の音楽です。絶賛する方も多いようですが、個人的には好みではありません。特にプロデューサーの音作りが厚すぎるのが気になります。おそらくこれらの音楽をライブで聴くと印象も違うのでしょうが、この音作りではバックの演奏者はEストリートバンドでなくても誰でもよいと思えます。リック・ルービン、ジョン・ランドウのようなタイトな音作りのプロデューサーで聴きたい。大好きなだけに辛口になってしまいます。

 その他、久しぶりに行ったタワーレコード横浜店で購入したのは次のCDです。イーグルス「ロング・ロード・アウト・オブ・エデン」、フー・ファイターズの第4作・第5作・最新作、ボーイズⅡメンのモータウンカバーアルバム、ハイティンクとシカゴ響のブルックナー7番、ブレハッチのショパン前奏曲集、ウェルザー=メスト&クリーヴランド管のベートーヴェン9番。ロック・ポップは手書きPOPのコメントに惹かれて、クラシックは試聴の印象がよかったからです。

 どのディスクも良かったです。期待どおりの高水準の音楽です。初めて聴いたフー・ファイターズ、ブレハッチもこれからの新譜をチェックしたいと思いました。

 タイトルとしてどれをピックアップしようかと迷ったのですがベートーヴェンにしました。奇を衒わない正攻法の感動的な演奏です。フランツ・ウェルザー=メストについては以前のロンドンのオケとの運命か何かの映像で頭を振って演奏に酔っているような指揮ぶりを見て、若い兄ちゃん風指揮者のイメージを持っていました。その後はチューリッヒ歌劇場で音楽監督になったりと最近は評価が高いという記事を読んでいましたがディスクを聴くことはありませんでした。

 クリーブランド管弦楽団は、ドホナーニ時代に来日公演をサントリーホールで聴きました。ドホナーニはクールな演奏と読んでいましたが、熱い熱いベートーヴェンの運命と田園でとても感動しました。
 ドホナーニの後を受けてウェルザー=メスト5シーズン目で初めてのディスクなんだそうです。それも驚きですが、満を持してのディスクということでしょうか。

 第1楽章~第3楽章は、純音楽的でノーブルな演奏です。そして第4楽章。迫力のあるリズム、途切れることのない音楽が自然と盛り上がり、感動的なクライマックスを迎えます。独唱者、コーラスもいいです。ラトルのような刺激的なアタックを入れた演奏が流行りなのかもしれませんが、私は装飾を付けることによってブチブチ途切れるような演奏は好きではありません。

 このウェルザー=メストとクリーヴランドの演奏が他の高水準の合唱付と比較してどうなのかはよく分かりませんが、ベートーヴェンの音楽っていいなと改めて感じさせてくれた高揚感ある演奏でした。ウェルザー=メストも今後注目したい指揮者です。


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讃岐うどんリスト


 以前、広島に住んでいた時にさぬきうどんを食べに日帰りで香川県に7~8回ドライブしました。製麺所のうどんは1杯100円ちょっとなので4~5店で食べて500円くらいのうどんのために、高速代(瀬戸大橋が高い)・ガソリン代が2万円という旅行でした。

 今は「山越」や「谷川米穀店」などの有名店の行列がどういう状況になっているのか分かりませんが、さぬきうどんについて当時(6~7年前)書いた評価・序列メモを見つけたので改めてアップしたいと思います。久しぶりに辺境ツアーに行ってみたくなりました。


◎特薦

 彦江(写真)/山田家総本店/はりや/谷川米穀店/山下(善通寺)/竹清(てんぷら)

○推薦

 山越/木村/明/小懸屋/なかむら/おか泉/五右衛門/山神/宮武(てんぷら)

△悪くない

 あたりや/田村/長田/宮川/中村/中野うどん学校

?記憶薄い

 ジャンボ/讃岐の里/水車

×薦めない

 蒲生/まり/山内


(当時、有名店である蒲生、山内を薦めないとしたのはかけ汁に入った温いうどんを食べてしまったことが理由だと思うので、冷は印象が違うと思います。)



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こだわり麺や


 めずらしく高松への出張だったので、久しぶりにさぬきうどんを食べ歩きました。

 車による辺境の名店めぐりではなく、徒歩での市内の店ばかりだったのであまり期待していなかったのですが、予想以上に美味かったです。水準が別格です。さぬきうどんの美味さ、値段の安さは。

 今回用事の合間に訪れたのは、初日の昼食で兵庫町商店街の「うどん市場」、「さぬき麺業」、「こんぴらや」。懇親会後に古馬場町の「鶴丸」。2日目の朝食で香川県庁脇の「こだわり麺や」。昼食で再び「うどん市場」と空港で「かな泉」。6店8杯です。

 特に印象に残った2店。まずは商店街の中の普通のセルフ店である「うどん市場」。おばちゃん達が手際よく出してくれる冷ぶっかけ、冷の生醤油の普通だけど高水準の美味さ。これで180円。さぬきうどんは「幸せ」です。

 もう一店は写真の「こだわり麺や」です。2日目の朝に有名店だけど行ったことのなかった県庁脇の「さか枝」に向かったのですが、昔買ったガイド本情報とは違い土曜日は休みになっていました。そこで、県庁側を通った際に気になった「こだわり麺や」に入ってみました。持参したガイド本「さぬきうどん全店制覇(平成12年10月発行)」には載っていないのでこの数年のうちに出来た新しい店のようです。

 朝7時30分にも関わらず気持ちよく動いている若い店員さん達、広い厨房など美味しそうな雰囲気に溢れ期待は大きくなりましたが・・・期待以上、いやぁ美味いです。さぬきうどんは店の水準と合わせて食べるタイミング(出来立て)が重要になりますが、時間もよかったのだと思います。のど越し、こしが最高です。写真は天カスとねぎと生卵に被われていて分かりにくいですが最高水準の生じょうゆうどんです。230円だったかかな。
 あまりにも美味かったので、釜揚げをオカワリしました。パンフレットをみると県下に4店あるようです。さぬきうどんの有名店は結構行きましたが、「こだわり麺や」は一般店の中ではトップクラスの美味しさだと思います。


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