「シャサーニュ・モンラッシェ モルジョ ブラン・ガニャール 2007」


 エノテカのサイトを閲覧していたら「ボーヌの春 新着ブランとルージュ」という新着特集があり、フランス・ブルゴーニュ地方ボーヌ地区のワインが紹介されていました。その中からシャサーニュ・モンラッシェ村の「モルジョ」という畑の白ワインです。

 十数年前にワインを覚えた頃、同じエノテカでドメイン・ラモネという生産者が造るシャサーニュモンラッシュの白ワイン、赤ワインを気に入り、ブルゴーニュワインのフルーティな美味しさを知りました。

 その時は、今後、このワインを常飲しようと思ったのですが、常にショップに置いてある訳でないことが分かりました。生産量が少ないのか人気があるためなのか季節モノなんだと認識したものです。

 そういう訳で十数年ぶりの「モルジョ」です。ブラン・ガニャールは初めて知りましたがエノテカが推薦するのであれば外れはないのでしょう。村名ルージュ3800円とモルジョブラン7500円を購入しました。

 休日の昼間にモルジョを開けました。「ミネラル感たっぷり」という評価そのままです。フルーティで繊細な酸っぱさ、微かな甘み。ふくよかなミネラル。ブルゴーニュの白っぽい美味しさに溢れています。季節がよくなるといい白が合います。妻が昼食に素麺を作ってくれたのですが、個人的に最高にマッチングしました、幸せ。

 少し贅沢すれば7千円台で購入できるのですが欲しい時には市場にないブルゴーニュの優良ワインです。


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神戸三田プレミアム・アウトレット


 大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンに遊びに行きました。年間パスポートを購入したので定期的な訪問を家族と約束しているものです。前回がクリスマスだったので4ヵ月ぶりです。USJだけでは勿体ないので、今回は未訪問の神戸三田プレミアム・アウトレットを事前経由地に組み入れました。

 私も妻もファッションには無頓着な方なので人気のアウトレットと言われても心ときめかないのですが観光地としても面白いと読んでいたので一度行ってみることにしました。

 以前行った御殿場のイメージが強くアウトレット=周辺道路大渋滞でどうなるかと少し心配していましたが、平日金曜日の開店時間の到着なのでガラガラです。人気・混雑も少し落ち着いてきているのでしょうか。

 アウトレット内はアメリカ西海岸を模した雰囲気、広い通路に見通しがよい店舗ばかりで開放感があります。ルートも全ての店舗を巡回できる作りになっていて観やすいです。おそらくこれまで行ったアウトレットの中では雰囲気では最もいい感じです。

 私は春や秋に羽織る薄手のジャンパーでもあればと思っていましたが、ちょうどいいものはありませんでした。滅多に服は買わないので気に入れば少々高くても思い切るのですが、比較的好きなダンヒルも気に入った服にサイズが無く諦めました。他の店にも何店か入りましたが特に安いとは思いませんでした。本来の“アウトレット”としてではなく楽しむものなんでしょう。

 妻は何点か購入したようです。私と子供達はフードコート脇のプレイゾーンで遊んで時間を潰しました。雰囲気がよいのでたまの訪問はよいかもしれません。


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ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(4/23~4/24)

          

 ホテルは前回同様「ホテル京阪タワー」を予約しました。プランは「となりの人間国宝さんのスイーツ&天然温泉スパ1回券付プラン☆食事なし」5000円というものです。
 ファミリータイプの部屋のプランの中で一番安かったので選びました。スパが1500円なので素泊まりなら3500円、ケーキを除くと3200円くらいでしょうか、平日とはいえ安いです。
 24階のパークサイドの部屋。ファミリータイプは広くて快適です。それにこのホテルの売りである31階の天然温泉が最高です。都会のホテルでこの開放感はなかなか体験できません。
 これに朝食バイキングを追加したのですがチビが動き回ってゆっくり食べられないのと結構高いので(500円割り引き券使用後大人1700円、子供600円)、次回以降はシティウォークのファーストフードを利用しようと思います。マックは朝6:30から、モスは朝7:30からのオープンでした。





          

 これがチェックイン時に渡されたプランに組み込まれているケーキです。「ルプレザンテ」という店のおまかせケーキセットです。結局、自宅まで持ち帰って食べたのですが美味しかったです。





          

 3月19日に新しいアトラクション「スペース・ファンタジー」が始まっていたので乗ったのですが、宇宙をイメージした暗い屋内のジェットコースター、以前ディズニーにあったスターツアーズのような内容です。いろいろと館内で事前の状況説明するのですが始まってみると激しいジェットコースターに乗っているだけです。賛否両論あるかもしれません。
 それと寒い期間は休演していた「ピーターパンのネバーランド」を初めて観ました。海のエリアの大規模アトラクションで期待していたのですが・・・大半は海上セットでのお遊戯風、最後にピーターが空を飛びますというものです。船は固定で動きが無く海を会場としている意味がありません。スケールの大きい壮大な退屈作です。一般席の前に優先席があるのですが追加料金700円を支払って見た人は唖然としたと思います。家族の期待と夢を裏切る不幸のコーナーです。これはいけません。





          

 それじゃあ面白くなかったかというとイエイエそうではありません。USJの華はパフォーマンスです。
 我が家の最近の一番人気はセサミストリートのショーです。定期的に内容が入れ替わっているのか今回は「ビッグフェイス!」でした。エルモ始めキャラクターもいいのですが、日本人のジャニーズ系お兄さんダンサーがいい味出しています。前回観たMCハマーのユー・キャント・タッチ・ディスの替え歌でブレイクダンスを取り入れた内容が印象に残っていて、それに比べるとお行儀良い内容でしたが今回も楽しめました。




          

 期待を大きく上回ったのは「フォーエバー ~ザ・キング・オブ・ポップ~」でした。以前のブルースブラザーズの後継ショーです。ブルースブラザースも良かったのですがさすがに古かったです。今回、マイケル・ジャクソンのショーに様変わり、タイミングもよくノリノリに楽しめました。必見です。





          

 夜の電光ショーは本当に綺麗です。夕方6時半過ぎから夕食の時間にして私はビールを飲みます。一日中歩き回った体にビールは染み渡り心地よく酔えます。少しうだっとなったところで「マジカル・スターライト・パレード」を観に店を出ます。
 気分よくフラフラしながらパレードを見学するのが最高です。無理をすれば日帰りのUSJ往復も可能なのですが、ビール、パレード、ホテルに帰ってバタンキューで寝て、翌朝天然温泉。この流れを覚えると止められません。





          

 娘が楽しみにしていたのはキティちゃんのショーです。以前は子供向けの他愛無い内容だったのですが、「ハローキティ・私の好きなもの」はちょっとしたロックショーにリニューアルされていました。これもよかったです。





          

 最後は「ウォーターワールド」にしました。笑いありアクションもすごくて何度観ても楽しめます。


 食事はジャンクフード中心だったので特記ありませんが一点だけ。定番のポップコーンについて妻とチビは甘いキャラメル味が好きなのですが、娘は好みが渋く「塩がいい!」です。USJでは意外と塩を売っているワゴンが少なく、エントランス入ってすぐ右側とジュラシックパークくらいしかありません(未確認、もっとあるかもしれません)。
 そのジュラシックパークで今回初めて購入したのですが単なる塩でなく「ソルト&ペッパー」でコショウが強烈に効いています。大人が食べても刺激的、これキツイ、でも病み付きになる美味しさです。私は辛いのが好きなので気に入りましたがダメな人はダメだと思います。


 長い行列のアトラクションなしでもパフォーマンスや大人数収容の大型ショーを観ているだけで一日あっという間です。今回も初日の15時前から2日目の15時過ぎまでの24時間滞在を堪能しました。季節が変わり少しリニューアルされたら再訪しようと思います。




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「オハラうどん」(善通寺市)

          

 6月から瀬戸大橋の高速料金が往復6千円になりそうです。そうなると旅行ならまだしもチョットうどんを食べにという訳にはいかなくなります。
 行きたいのなら今のうちにと妻から言われて総集編第一陣の旅です。とりあえず3軒、最終目的地を高松空港隣接の「さぬきこどもの国」としたので善通寺以東で考えました。日曜日休業の店も外して、「オハラうどん」、「よしや」、「白川」、「一福」、「しんせい」、「もり家」などから選択、最後は気分次第です。

 とりあえず第一目的地は「オハラうどん」です。質の割にはあまり紹介されていないのでチビ同行でも気楽に食べられます。広い広い駐車場も空いていてここはストレスレスです。
 到着してぶっかけを注文すると「10分くらい待ってな」と大将に言われます。開店直後なので天ぷらもまだ揚がっていなくて少し心配しましたが少しずつ揚げられていきます。

 チュルチュルのしなやかな麺です。食感よし、喉ごしよし、上質麺です。旨いですね。本当に美味しいと思います。


          

 天ぷらも半熟たまご、ちくわと揚がっていくので都度皿に載せて家族のもとに届けると競うように箸が伸びます。揚げたての半熟卵天、ちくわ天、美味すぎです。天ぷらを食べないと4~5店回りも可能ですが、それだと意味がないです。ちくわ天のない讃岐うどんなんて・・・少なくとも家族は一緒に来てくれません。
 ここのちくわ天はちくわが軟らかくて優しい味わい。いくつかの店でこの溶けるような軟らかいちくわが出されますが特別な材料を使っているんでしょうか。美味しかったです。


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「一福」(高松市)

          

 2店目は「しんせい」にも惹かれました。最近、やっぱり天ぷらだよなという思いが強くなっていて、「しんせい」のいいだこの天ぷらの美味しさを再食したい、そして暖かくなってきたしあの屋外のテラスで食べたら気持ちいいのでは・・・それでも以前、一番好きな麺かもしれないと思った「一福」の再食にしました。一番好きな麺なのかどうか再確認です。

 冷たいかけ、ぶっかけを注文しました。中村で修行したあの気持ちいい大将が女性スタッフをうまく捌いています。茹で上げ、水締め作業にスタッフへの指示、気配りをスピィーディに行っています。「〇〇さん、出来ないなら出来ないと言ってな」。旨そうな雰囲気に溢れています。最近うまい店との紹介が続いているので地元客1/3、食べ歩き2/3くらいでしょうか。

 冷たいかけを食べたのですが・・・あれ、少し硬いかな。冷水で締め過ぎた時に感じるような。それとこんなに細麺だったかなあ。以前も細いとは思いましたが、それよりも麺の弾力の印象が強くて気になりませんでした。ここまで細いと逆に処理が難しいのかなぁ。
 美味しいのですが、むにゅーと伸びる弾力があまり感じられませんでした。これだと最も好きな麺の一つとは言い難いです。食べる毎に印象が違うのも讃岐うどん食べ歩きの楽しみの一つです。若干違和感を感じましたがこれはこれで美味しく楽しいです。

          

 ちくわ天はからっと揚げられたもの。中村系のふくよかなちくわ天は最高です。


 ところで、高松西ICを降りて、「一福」に向かう途中で「手打ち宮武うどん」の大きな看板と開店花輪と多くの車が止まっている店を見かけました。これは何だろうと帰宅後にネットで調べたところ、宮武で修行した弟子が4月中旬にオープンさせた店のようです。後継店なのか暖簾分けなのかよく分かりませんが話題店とのことでした。


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「むぎ屋」(高松市)

          

 3店目は「もり家」にしました。やっぱり天ぷらです。ところがちょうど昼の12時すぎに到着したところ、店の前にパッと見て40~50人近い行列。すぐに回避を決めました。これでは1時間以上の待ちです。サービスのよい美味しいいい店だと思いますが1時間以上待つ店ではありません。「もり家」は前回もそうでしたがどうしてここまで人気があるのでしょうか。どこかでテレビ露出がありましたか。

 高松空港近くでうどん店密集地ではなく次候補に困るところですが・・・実はそうではなく、すぐに決めました。それは移動中の道路脇で見た駐車場混雑うどん店です。「むぎ屋」という聞いたこともない店ですが、昼食時とはいえ、駐車場が満杯のうどん店に外れなしです。

 ようやく駐車場所を見つけました。古い食堂風のうどん店です。10分近く待ってから席に座れました。完全な地元顧客の店です。競馬新聞を広げてビールを飲みながら長居している客。多くの客がおでんコーナーで豆腐や卵を取っています。普段はおでんは取らないのですが、隣の家族が豆腐に辛子をかけて、その皿を店のスタッフに渡して青ネギをたっぷり載せてもらっていました。それが何とも美味そうで真似をしようとしたのですがタイミングが悪く(勇気もなくて)青ネギトッピングは断念しました。それでもおでんはおいしかったです(家族がバクバク食べたので写真はありません)。

 そしてぶっかけうどんです。表面はつるっとしていますが、歯ですっと噛み通せる麺です。もちろん軟らかいだけの麺ではありません。自然で優しい麺といえばいいのでしょうか。地元の方に愛されるのも分かります。

 こういう食堂いいですね。天ぷら、おでんを前菜にうどんで仕上げです。近くにあれば通いたいです。食べ歩きの観光客は行かないこういう地元密着型の優良店が香川県にはごまんとあるんでしょうね。総集編の旅のつもりがよいうどん店はエンドレスであることを認識することになりました。

          

 食後は高松空港脇の「さぬきこどもの国」で子供サービスです。ここは無料の公園としても国内有数の充実度を誇りますが、ド迫力の飛行機の離発着を眺められるオマケ付です。家族サービスには最高です。


 今回の旅の収支。瀬戸大橋往復2,000円。高松道650円。うどん屋(数十円の違いはありますが)850円×3店=2,550円。さぬきこどもの国の有料自転車300円。計5,500円(+ガソリン代)です。瀬戸大橋はせめて全国同様の片道2千円上限になることを期待しています。


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「第3期マイナビ女子オープン 第2局」(倉敷市芸文館)

          

 女流棋士タイトルの一つで優勝賞金では最高額(500万円/因みに男性は竜王戦の3900万円)の「マイナビ女子オープン」5番勝負の第2局が倉敷市の芸文館で開催され、午後からホールで一般公開されるというので出向きました。
 矢内女王対挑戦者甲斐女流二段。甲斐女流二段先勝を受けての第二局です。芸文館では毎年11月に倉敷藤花も公開対局されるのですが、今回は別室で山崎七段と里見女流二冠による大盤解説があるということで一度本物、現場を見てみたくなりました。山崎七段はトークがユニークで現在最も人気のある解説者、里見女流二冠も地元中国地方出の新鋭、今回の見学者の多くは私と同じ目的で来たんだろうと想像します。

 対局は朝9時30分からで午後1時30分からホールに移動しての公開対局になります。
入場無料なのですが入口で賞品付きの勝利者当てクイズを記入、投票することになっていました。矢内女王は30歳近いですが現在の将棋界のアイドル的存在、性格もよく私も応援していますが、先日放映されたNHK杯への女流出場2棋士決定戦での2連敗の内容が良くなくて、甲斐女流二段の棋風は知らなかったのですが、甲斐女流二段に投票しました。
 関係者が列席しての開会式が終わったあと、両者が即席畳会場に座り、照明が落とされます。先手矢内女王の居飛車に対して、後手甲斐女流二段はゴキゲン中飛車です。午前中の棋譜が並べられた後、午後の部の始まりです。写真はフラッシュを焚かなければOKということだったので何枚か撮影しました。

 ゆっくり進むのかなあと思っていたところ、いきなり矢内女王の5三角打(捨て)、同金、同歩ナリがあり、緊迫しました。先手は駒損ですがと金を2枚作り玉に迫る、後手は4九角打ち、3九角打ちと斜めから玉に迫る。想定外の一気の終盤です。



          

 途中でホールからアイシアターという別棟で行われている山崎七段と里見女流二冠の大盤解説会場に移動しました。広いホールにバラバラと40~50名いるのに対して、狭いアイシアターには150名近いファンがいて熱気ムンムンです。やはり皆さん、この二人目当てです。山崎七段はいつもどおりの惚けた雰囲気でかつ的確な解説、笑いを適宜絡ませて盛り上げていました。5三角は驚きましたね・どうでしょうか、5三歩・同金・4二角、てっきり6六角だと思っていましたみたいな解説があり・・・楽しかったです。現況までの解説が進んだところでホールへ戻りました。

 今回の見学は雰囲気を味わうくらいのつもりだったのですが、乱戦で両者の狙いが比較的分かりやすかったこともあり、棋士と一緒になって次手を考えながら見学しました。静かな会場で時間があると頭の中でいろいろと考えたり、両者の手に賛同したり首を傾げたり、結構感情移入して観戦できました。大盤解説を観るつもりがほとんどの時間を静かなホールで一緒に考えていました。
 公開対局ならではのこととして・・・棋士が飴の包みを開ける音までマイクが拾います。老年ファン二人組が互いに解説している声が結構聞こえます。途中爆睡したおじいさんのイビキが断続的に響き渡ります(長くは続かなかったので誰も注意せずに済みましたが)。残り時間が10分近く、緊迫した局面で矢内女王が一手指し、次手までの間に所用のため退席しますが、甲斐女流二段がノータイムで指したので、矢内女王の時間消化となりました、あまり時間はないけど大丈夫だろうか、このまま帰ってこなくて時間切れなんてことは・・・いろいろとあって結構面白かったです。午後1時30分から午後5時近くまであっという間で楽しめました。

 結局、2枚角の甲斐女流二段が押し切りました。最近の矢内女王は若干前のめり気味で最後は息切れしてしまいます。持ち時間3時間のところ両者残り時間10分を切り、時間切れで秒読みの中での早差しを期待していたのですが、秒読みまでいかずに終了したことは少し残念でした。
 最後は負け確定後も公開対局でのお約束なのか、完全に玉が詰みとなるまで10手近く指してから終局となりました(敗戦者の矢内女王は感想戦も含めて大人の対応をしていました)。

 終局後の感想戦は聞かずに退出しようとしたところ、入口脇に棋士のものらしき色紙が10枚近く並べられていて、もしかしてもしかすると当たるかもしれないと思い引き返しました。感想戦、閉会式後にクイズの抽選会です。賞品は棋士の色紙12枚、本8冊にソフトなど2つで22名に当たりますとのこと。
 甲斐女流二段勝利に投票したのは三十数名、矢内女王に投票したのは八十数名、色紙と本は甲斐女流二段に投票した方の中から抽選しますとのアナウンス、これは高確率、期待大です。頼む、当たれ!山崎七段と里見女流二冠が箱から投票券を取り出していきますが・・・残念ながら色紙はスルー。あぁダメかと思っていたところ、「矢内理絵子の振り飛車破り」5名様に当たりました。とりあえず良かった。三十数分の二十だと当たらないほうがショックです。



          

 サインはありませんでした(残念)。本局は振り飛車破りとならなかったのは皮肉ですが、じっくり読んで勉強しようと思います。



          

 その他、将棋関連では4月8日から2日間、名人戦第一局がありました。大接戦、それでも渡辺竜王はじめ錚々たる解説陣が挑戦者の三浦八段優勢と判断していたのに数手で逆転するとは・・・羽生名人は凄い、バケモノです。
 今回分かったのですが、名人戦の佳境、一番面白いところは1日目、2日目午後と放映したあと、2日目の18時以降です。ここを生放送してもらえないのでしょうか。4時間帯に亘る生放送+終局総集編の放送はうれしいのですが、どうせなら一番いいところの生放送もお願いしたいです。

 そして4月9日(金)に待ちに待った「3月のライオン 第4巻」が発売されました。しみじみと堪能できました。3巻までは登場人物や状況の紹介が中心でしたが、第4巻から本格的に将棋のストーリーが始まりました。「あとがき漫画」に将棋連盟での取材の様子が紹介されていますが、将棋の対局、人物描写がリアルで真実味・迫力があります。羽海野チカは(女性作家なのでどちらかというと)人物間・家族間のやり取り、触れ合いのシーンでは若干甘ったるい面もあるのですが、主軸となる将棋関連が本格化してバランスよくなってきました。この漫画は面白くて期待大です。


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「第二又一」(倉敷市)

 倉敷市では一番美味いラーメンという知り合いの推薦を聞いて出向きました。

 場所は倉敷駅前の商店街近く、住所は「岡山県倉敷市鶴形1-638-51」となっていて多くのサイトで地図が載っていますが実在地は若干違います。
 場所はライオンズマンション倉敷鶴形の真北に位置する倉敷デパートという名称の商店街の南東の角にあります。

 店内は狭く、カウンター席で8~9名で満席でしょうか。「又一そば」(550円)を注文しました。おやじさんがぶっきら棒に調理していますが悪い人ではなさそうです。

 出てきたのは黒いスープの中華そば。一口啜ると、うん旨い、醤油風味が胃に沁みわたります。「新福菜館」とほぼ同じ印象です。麺は細くてスープに絡んでいます。チャーシュー2枚も分厚くて味わい深い、いい感じです。もやし、卵、かまぼこはあってもなくてもいいですが悪くないです。
 つるっと頂けました。美味しいです。この系統のラーメンの元祖がどこなのか分かりませんが、この黒いスープを基調としたラーメンは好みのタイプ、気に入りました。


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亜樹 直/オキモト・シュウ「神の雫」(第24巻)

               

 お気に入りの漫画は新刊が出ていればその都度購入してという感じで特別に一巻を紹介するつもりはなかったのですが「神の雫24」は特に面白く感じました。

 何かというとこれまでのストーリーとは関係なくちょっと脱線していて過去の巻を読んでいなくても楽しめる一冊になっています。具体的にはボルドー地方のワイン畑の中を走るメドックマラソンをなぞって走りながらマラソン大会同様に沿道のシャトーが振舞うワインを飲みながら(酔いながらなんて無謀ですが)走るというものです。

 有名シャトーのワインを口にしながらお約束の“トリップ”が連続してあります。どうしてこの漫画がフランスの名だたるワイン雑誌・団体から特別表彰されているのかがよく分かるワインの面白さ、奥深さをビジュアルに伝える名シーン集となっています。ワインっていいなあ、ワインは飲まなきゃ分からないということを再認識させてくれる小旅行に同行します。この漫画を読んだことのない方にもお奨めできる一冊です。

 今も開催されているのか分からないのですが、私と妻は新婚旅行でパリに滞在した際、オプションツアーでブルゴーニュのコート・ドール(黄金の丘)のワイン畑を巡るワゴンツアーに参加しました。ただツアーといっても出発地はコートドールの端に位置するディジョンなので、パリからはフランスの新幹線にあたるTGVに乗って移動しなければなりません。確かディジョン到着からツアーの出発時間まで1時間くらいしかなかったのですがどうしてもこのツアーに参加したくてTGVの券を事前に予約して何とか合流することを計画しました。幸いにも全ては予定通りに進んで(国内旅行なら当たり前ですが)パリからディジョンに2時間弱で到着。
 ツアーはワゴンに乗ってディジョンから、シャンベルタン村、ロマネ・コンティの畑などを通ってボーヌまで、途中数ヵ所で醸造所に寄って試飲するというものでした。楽しくて本当に忘れられないブドウ畑巡りになりました。ボーヌで3時間近くの自由時間があり観光してそれからディジョンに戻るルートでしたが、全てが楽しく印象に残っています。
 また帰りのTGVを待つ間にディジョンの街中を散策した際に予備知識なくぶらっと入った店がディジョンマスタードの「マイユ」の本店というラッキーもありました。妻が容器を異常に気に入って何個も買い込んだのもよい思い出です。新婚旅行なのに見知らぬ外国の街で時間ギリギリの綱渡り、今となってはよくやったよなと思いますが、結果としてあの1日は何から何までうまくいった最高の小旅行になりました。

 それを思い出したこの「神の雫24」です。

          

 そして紹介されていたワインの中から「シャトー・グリュオ・ラローズ2000年」を注文しました。岡山に来て2年、いろいろあったけど一応終えたという自分への慰労を名目に購入しました。いつか飲んでみたかったのとちょうどエノテカのセールで21,000円を14,800円で売っていたからです。

 「神の雫」やエノテカにいろいろと書かれていましたが、まずは無心で味わいます。

 カベルネソーヴィニオン特有の香りがふわっと広がります。最近飲んだ「ラスカーズ」や「コス」がそれ程香らなかったので、これこれ、こうでなくちゃと思います。口にすると繊細なんだけどどっしりとした果実味を感じます。酸味、心地よいすっぱさが口に残り繊細さを感じる一方で、味わいの真ん中にバランスよい佇まいがあります。今はまだまだ軽い印象もありますがもっと重厚になる風格を感じます。
 2000年なので10年経過しているワイン、1.5万円の価値があるのかよく分かりませんが、この位のワインを飲みたいなあと思います。これは十分なレベル、旨いです。
 「神の雫」では馬に乗ってパリの凱旋門に凱旋する英雄のイメージにトリップして、「凱旋門だ  なんて巨大で勇壮なんだろう でも近寄って見ると繊細で優美な造りに魅了されてしまう  このワインは戦士を迎え祝いそして癒してくれる凱旋門だ」とあります。私に凱旋門は見えませんが、この表現には共感できます。この「グリュオ・ラローズ」は納得です。

 「神の雫」で紹介されるワインは値段の面でも何とか手が届く1本にすることにも配慮されていると読みました。味だけだとブルゴーニュの希少ワインとボルドーの1級5大シャトーがやはり美味しいんだと思います(飲んだことないので分かりませんが)。それをワインは飲むことに意味があるという視点で値段も考慮した結果、ボルドーでは2級シャトーが結構紹介されることになっています。ロバート・パーカーjrが持ち込んだ消費者の視点は評価されるものの結果としてワイン価格の高騰を生みました。それを乗り越えてリーズナブル(といってもちょっと高いですが)なワインの中にも素晴らしいワインはありますよという「神の雫」の視点がフランスで評価されている理由かもしれません。


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