大好きなクラシック音楽、本、美味しいお店、旅行などの記録です。
休日はソファの上でリラックス!
村上春樹『古くて素敵なクラシック・レコードたち』
2022年12月31日 / 本
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昨年出た第1集は、選曲が余りにもマイナーかつ推薦盤も非メジャー系で売れ線とは距離を置く村上春樹らしいとはいえ、ちょっとなぁな一冊でした。正直これを楽しめる余裕はなかった。エッセイの中でも村上春樹の音楽モノは鉄板の面白さがありましたが初めてハズレの思いがありました。
続編あるの!?と年末の突然の出版に驚いた第2集、今回はメジャーな楽曲も増えて、これぞという読み物になっています。第2集が先なら随分印象は違ったと思いますが、この2冊でバランスは良くなりました。相変わらず取り上げるディスクは昔のレコードということもあり、個性的ですが、始めの数年だけレコードで大半はCD世代の私でも楽しめます。
それぞれ100曲程度、1曲につき4〜6枚紹介されているのでトータル1,000枚弱でしょうか。
それにしても自由な蒐集、虚心坦懐に音楽に聴きいっている姿勢は羨ましいです。私はとにかく失敗を避けたくて世評の高い順に購入してきたマニュアル君なのでコレクションはどうしても画一的、標準的です。村上春樹の文章を読むと好きなように、自分の感性で聴けばいいんだよな、自分の時間、お金だしと当たり前のことを思い出せます。
個別の評価への賛同はほとんど聴いていないので分からないのですが、所謂名盤へのスタンス、例えば、シェリングのバッハ無伴奏について、賞賛されているのは理解できるけど、「そのわかり加減がちっとばかり耳についてくる・・・ちょっとこれ、できすぎているんじゃないかという微かな違和感をなんとなく持ってしまうのだ」といったコメントは成る程なぁと思います。これは名盤を崇めるように聴いている立場からは出ない言葉です。自分の好みなのか、世評を追認しているだけなのか、改めて多くのディスクを聴き直したくなります。
そして願いたいのは次はこれのジャズ版を是非に。
大晦日です。大きな憂いもなく、いい本を読んで、いい音楽を聴いて、お酒を飲んで、年末を家族と迎えられるのは村上春樹のいうまさに小確幸あるいは中確幸です。
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「ロピア」(センター南)
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大晦日がすき焼きになったので牛肉とお節の買い出しにセンター南のロピアです。
いつもより早い9時オープンに合わせて行ったので大混雑回避。
お節も超簡易版なので、数の子、黒豆、卵焼き、かまぼこ、ブリ、タコ、クジラくらいです。
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東急で雪の茅舎を買って、お正月の準備はほぼ完了です。
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「長浜ナンバーワン」(大岡山)
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大岡山のナンバーワンで豚骨ラーメンです。とろっとしたスープ、普通の博多ラーメンだけどこれが一番好き。煮卵とネギ大盛りで900円。以前は微妙に高いかなと感じていたけど、最近はインフレのせいか1000円以下ならまあいいかと思うようになりました。普通に美味しい。口に合います。
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「大作」(蒲田)
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あっという間に年末でなんとか無事に1年終われそうです。歯医者も今日で終了。青森から通算すると2年近く、長かった。
蒲田の讃岐うどん「大作」に向かいました。店主が腰痛で長らく休業していて年末4日のみ再開とのことです。
ビール、天ぷら盛り合わせ、日本酒、TOKYOエッジうどんをいただきました。
うどんはモダンな感じに衣替えのようです。香川の池上製麺所、白楽のじょんならんの流れを汲んだ正統派讃岐うどんも懐かしいですが、これはこれで美味しかったです。
以前は奥さんとアルバイトと3人だったような気もしますが、今日はワンオペで大変そうでした。お酒は冷蔵ケースからセルフで出して、自分で注ぐスタイルは面白いのですが。
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NHKラジオ「らじる★らじる」
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長らくラジオ、具体的にはNHKのFMでクラシックの公演を聴きたいと思っていたのですが屋内アンテナでは音が悪くて諦めていました。
それがNHKラジオのアプリで受信した音をCDレシーバーに飛ばせばクリアに聴けることが分かりました。
ちょうど今週は今年のバイロイト音楽祭のリング4夜にN響のファビオ・ルイージの首席指揮者就任記念公演の生放送と、これぞという放送続きでワクワクしました。
ただ、N響の生放送が期待した音ではなくて意外でした。私は日本の放送技術は世界最高レベルと感じていて、生涯最高の音響は1988年5月のカラヤンとベルリンフィルのコンサートのNHK FMの生放送、モーツァルトの29番とチャイコフスキーの6番悲愴です。凄まじくクリアで音圧のある音で耳が洗われるようでした。いくつかの実演の体験よりもこの生放送の方が強く印象に残っています。
なので、N響は生中継なのにどうしてこんなに音が平坦なのか疑問が残りました。一方のバイロイトは録音ですが広がりのあるサウンド、臨場感がありよかったです。
いずれにしてもラジオが加わって選択肢が広がります。とても嬉しい。
今日もティーレマン指揮のローエングリンの放送がありました。第2幕、第3幕、輝かしくてなんとも堂々とした立派な演奏でした。
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「どんぐり」(日吉)
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慶応大学の矢上キャンパス、子供達が通ったチロル幼稚園の近く「どんぐり」です。
見た目も美しいざる中華、淡麗つけ汁。シンプルな味わい。トッピングに隠れて少なそうですが麺は260gなのでお腹一杯になります。
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「華蔵」(野毛)
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みなとみらい、野毛は結構な人出で少し安心です。
韓国のyou tuberが日本の店を紹介する映像をたまに見ていて、ほとんど東京の店なのですが、焼き鳥編で出てきた桜木町・野毛の焼き鳥屋「華蔵(かぐら)」です。
名物の白レバーから一通り10品をお願いしました。店主はこちらの飲み具合を伺いながらゆっくり焼いてくれます。よかった。焼き鳥屋には食べ手のペースお構いなしにガンガン焼く店があり初めてだと結構心配です。
どの串も新鮮で旨い。鶏も小ぶりで胃が小さくなって食べ歩きに困っている私でも10本食べられます。こういう焼き鳥が食べたい。
締めは鶏そばハーフ、旨味十分の塩スープ。いい店です。
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「庄司紗矢香/カシオーリ デュオ・リサイタル」(横浜)
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CPE.バッハ ファンタジアwq80
モーツァルト ヴァイオリン・ソナタ 第42番
モーツァルト ヴァイオリン・ソナタ 第34番
ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ 第5番「春」
庄司紗矢香とジャンルカ・カシオーリのコンサート、横浜のみなとみらいホールです。
ヴァイオリンのコンサートはほとんど経験がなく、1990年代に渋谷のオーチャードホームでやっていたモーストリー・モーツァルトでたしかレーピンを聴いて以来です。このジャンルは愛聴盤もほとんどないので普段は敢えて行かないのですが、庄司紗矢香、かつ値段も高くなかったのでお試し気分です。
みなとみらいホールは、以前、インバル/都響のマーラーシリーズの5回チケットを買ったのですが全くクラシックを聴きたくない期間になってしまい、今から考えると痛恨の全パスしてしまったので(名演だったらしい・・・4番のソプラノは森麻季・・・)、初めてとなります。2階席、左側からです。7割程度の入りです。
庄司は華奢ですが堂々とした振る舞い、貫禄あります。集中した厳しい表情。
まずはファンタジアでたっぷりとヴァイオリンの自己紹介です。ガット弦、クラシック弓がどうなのか分からないのですが、陰影ある響き、豊かな音色。
後半の34番。モーツァルトらしい旋律、安心の愉悦感。プログラムは人気曲ばかりでなくてもいいですが、やはりせっかくなので天国的なメロディも聴きたい。
スプリング。溢れる優しさ、人間愛、そして地球への陶酔の賛歌。実演を聴く喜びです。
カシオーリのフォルテピアノもコンパクトかつチャーミングで申し分ないです。
アンコールの叙情的な小品も絶品でした。
〔神奈川芸術協会Twitterより〕
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アンコールは、CPE.バッハ ヴァイオリン・ソナタwq78第2楽章だそうです。
調べたところムローヴァとカニーノのバッハアルバムの最後に入っていました。いい曲ですね。繰り返し聴いています。
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チェリビダッケ/ミュンヘン「ブルックナー交響曲第8番」
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久しぶりの渋谷タワーレコード、調べると2017年以来のようです。クラシックはビルの7階、ジャズ、サウンドトラックなどとの同居になっていました。新譜を買うことはないので、まずは5年前同様にクライバーの掘り出し物があればですが、なんとそのものズバリのクライバー初出を謳うワゴンが・・・でもシューマンのピアノ協奏曲なのでこれはパスです。
結局、一番プッシュされていたチェリビダッケのブルックナー8番の1994年リスボンライブです。海賊盤を持っていますが、正規テープの発掘で音質は全然違うとのこと。5年ぶりの渋谷記念に購入です。
音は厚みと奥行きがあって確かにクリアです。上質の塗料を均等に刷毛で伸ばしているような中音サウンドは相変わらずでこのディスクだけで聴かれるものではありませんが、最上級の演奏であることは間違いありません。
第3楽章がいいことは分かっていましたが、第4楽章の強弱が絶妙で確かな進行の素晴らしさにも改めて気付かされました。最後の3音まで、もう言葉で言い表すことのできない超絶の領域です。
演奏時間は100分と長いのですが、遅さを感じさせない自然な流れ、呼吸があります。
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「桂花」(渋谷)
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久しぶりの渋谷、タワーレコード訪問の前にラーメンです。桂花のつもりが到着時間が11時15分頃で、これはちょうどいいと喜楽に変更、道玄坂に向かいましたが20人近い行列で断念。結果として初志貫徹で桂花です。今のラーメン界では時代遅れなのかもしれませんが、私は今も好きです。店は随分減りましたがまだ新宿、渋谷、池袋にあります。
インフレの影響なのか値段が上がった気がしました。ラーメン890円、ターロー麺1150円。今回は五香肉麺1200円にしました。
あの独特のスープのクサさが軽めな感じでしたが、熊本らしいマー油の風味はいいです。濃いめの一杯で満腹です。
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DENON CDレシーバーRCD-N10
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部屋の整理で一旦撤去したオーディオですが、いくらAppleミュージックで代用できるからといって大量のCDも惜しいよなぁと考えていたところ、Bluetooth対応のCDレシーバーなるものがあることを知りました。
49,500円と安いし、試してみようと思い切りました。エディオンなら翌日配達です。
箱を開けて説明書を読むと、音がBluetoothスピーカーに飛ぶのではなくて、スピーカーは別に配線で繋ぐとのこと。え!ガク。気を取り直して、屋根裏部屋からスピーカーを下ろしました。でっかいB&W805SDではなく、スペンドールLS3/5Aです。
しばらく聴いていますが素晴らしい音、響きです。高中音も突き抜けるけど耳に優しい。DENONよりスペンドールの貢献大でしょうか。音響のことは殆ど忘れていてCDが聴ければいいや程度だったのですが想定外の展開です。25〜30年前に購入して、ゴールドムンドのアンプセットに切り替えた2010年まで聴いていた銘器の復活です。
このCDレシーバーはiPhoneともリンクして、AppleミュージックからBluetoothで音を飛ばして鳴らすこともできます。こちらの音もすごくいいです。お得な買い物になったようです。
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「田部京子ピアノ・リサイタル」(浜離宮朝日ホール)
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ブラームス 4つの小品119
ベートーヴェン ピアノソナタ第32番
シューベルト ピアノソナタ第21番
〔アンコール〕
シューベルト 4つの即興曲899第3番
シューベルト アヴェマリア
田部京子の浜離宮コンサート。BBSの晩年の3作。どれも聴くのは2回目だと思います。録音でも聴き慣れているので、曲、解釈よりもホールでのピアノの響きを楽しむ。晩年の枯れた渋さというよりもいまだ若々しい創造性への共感。リリックでノーブルなタッチ、安心して音楽に浸れます。初めて2階席でしたが気のせいか此方の方が音がよく聞こえました。アンコールで4つの即興曲まで聴けたら満足です。
続けてきたBBSシリーズは一旦終了のようです。次回からはシューマン、ドビュッシー、現代物など。最近はこちらの方を好むのでこれからも注目です。
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「一風堂」(銀座)
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/ad/823741096802916541369a6827770831.jpg?1670138929)
2012年から2016年までの銀座勤務時代、よく通った一風堂です。当時の一風堂は行列10〜20人は当たり前でしたが、ランチ超激戦区の銀座店は並ばずにすんなり入れた。白丸、赤丸、辛いの、季節もの、順番に何度も食べた。懐かしいです。
ピアノコンサートの前、銀座築地の何処かで天ぷらがいいなぁと散々悩んで結局ラーメンです。卓上の辛いもやしも健在で小皿に山盛り3杯いただきました。
久しぶりなので濃いめの赤丸新味、口に合う。旨い。思い出しましたがおそらくアメリカと中国/台湾のお客さんが結構います。特にアメリカ人はランチタイムでもゆっくり時間をかけて食事を楽しむので回転が遅く、店の人は複雑だろうなと感じていたのを覚えています。今はどうなんでしょうか。
そういえば同じ一風堂グループのハカタノチカラというチャンポン屋にもよく行きました。トンカラをトッピングした野菜たっぷりチャンポン美味しかった。それでも結構早く撤退したので銀座の競争は大変です。
こんなに食べたい店が密集して幾つもあるのは銀座だけ。食事だけでは人生の黄金時代、やっぱり銀座は最高です。
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「とんかつ和栗」(日吉)
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12月だしボーナスでたしサッカー勝ったしで何か美味しいものを食べたい。
こんな時、以前なら白楽の讃岐うどん「じょんならん」が日常のハレの舞台でちょうど良かったけど、2017年の痛恨の閉店以来ずっと休日ボヘミアンです。
そこで和栗です。リブロースのハーフ1800円。熱燗飲んで待つ時間も楽しい。端の方はとんかつソースじゃぶじゃぶに辛子たっぷり、中の方はお塩で食す。旨いです。
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