「ヴェルディ イル・トロヴァトーレ」(METライブビューイング2011)

          

 一度体験してみたいと思いながら4時間、5時間を超える上映時間に躊躇してきたメトロポリタン歌劇場公演のライブビューイングです。今シーズン12作中の11作目「イル・トロヴァトーレ」です。上映時間3時間とシリーズの中では長さがほどほどだったのとヴェルディの人気作なので思い切りました。

 人気作といってもそんなに聴いている訳ではないのでまずCDで復習です。セラフィン、カラヤン指揮のディスクがあったように記憶していましたが見つからなかったので、ジュリーニ/ドミンゴ盤、ムーティ/スカラ座盤を聴きました。ジュリーニはゆったりしたテンポでシンフォニックにオケを鳴らし歌手に歌わせて最高です。ムーティのヴェルディについては鉄板で文句の付けようがありません。スカラ座初期の激しくリズム処理する演奏も魅力的ですがスカラ座後期はバランスよく完成度の高い演奏です。

 「イル・トロヴァトーレ」は作曲時期では「リゴレット」と「椿姫」の間に位置する中期始めの傑作です。リゴレットと椿姫が大好きで(リゴレットは全オペラの中でも一番目か二番目に好き)よく聴くのに比べると、これまで機会が少なかったですが改めて聴くといい音楽だなあと思えました。

 雨天の日曜日、会場はいつもの新高島にある109シネマズです。事前にネット予約します。このシリーズは3500円です。思い出しましたがこの値段の高さも少し気になるところでした。3500円あれば輸入盤DVDも買えそうです。それでも豪華歌手を揃える方式のMETは現地でも何万円もする筈です。まあ仕方ないのかなあ、この3500円の価値があるのかどうかの検証でもあります。

 シアター11は全席110席程度の小さい方の劇場です。当日予約してもど真ん中の席だしガラガラなのかなあと考えていたら意外や結構な人です。ぱっと見ですが2/3くらい埋まっていたかもしれません。観客のほとんどは結構な年配者です。50代、60代でしょうか。たまにしか行かないけど実際のクラシック音楽のホールは若い人も結構多いですが、この劇場は年齢層高めでした。

 入り口で貰ったタイムスケジュールによると次のような進行です。

1.解説(ルネ・フレミング)/1幕&2幕  75分
2.主演2人のインタビュー/METゲルブ総裁による来シーズンの紹介  9分
3.休憩(客席映像)  15分
4.次回作「ワルキューレ」主演ヴォイトのインタビュー/助演2人のインタビュー 9分
5.3幕&4幕 66分
6.カーテンコール 6分
合計 180分

 そして、「指揮・・・マルコ・アルミリアート 当初予定されておりましたジェイムズ・レヴァインは体調不良の為、降板となりました。」とあります。がくっ。MET来日公演の指揮も降板だそうです。最近は椅子に座っての指揮姿でしたが大丈夫でしょうか。あの大柄な体格、笑顔とアフロヘアーを一目見たいと思っていましたが残念です。それでも演奏は何ら問題なく聴こえました(比較できるほどレヴァインを聴いていないので。もしかしたら全然違うのかもしれません。)。

 このライブビューイングとは何なのか、家で観るDVDとの違いは何か、それを知ることが第一目的でした。正直な感想はDVD映像を大画面、大音響で再現しているだけです。もしかしたら何か特殊な技術が駆使されているのかもしれませんが分かりません。1ヵ月前の最新の舞台(本公演は4/30)を間を空けずにここ日本でも観賞できるというものです。特別な驚きなしは少し期待外れでしたが、スーパースター揃いの高水準オペラを安定的に観られる。それはそれで素晴らしいことだと思います。

 マンリーコ、レオノーラ、ルーナ伯爵、アズチェーナの4人の主役級の歌唱は万全です。最近のオペラスターはほとんど分からなくて名前は知りませんでしたが歌の圧倒的な魅力を堪能させていただきました。唯一知っていた銀髪、イケ面のホヴォロストフスキーには会場も熱狂的な歓声をあげていました。

 演出はD・マクヴィガー。初めて知った演出家ですが(というか最近は誰も知らない)オーソドックスな美術装置を駆使した舞台、演出だったのだと思います。回転舞台をインタビューの中で出演者が絶賛していました。

 予習も含めて今回、続けて「イル・トロヴァトーレ」を聴いて、観た訳ですが、始めは意外とイケるなと思ったのですが、リゴレット、椿姫の完成度の高さに比べると少し落ちますね。脚本も未完成というか十分に練られていない箇所があります。音楽も聴かせどころが続いて一般的な見方では高水準な作品ですが、両脇に聳える大傑作と比較すると劇的、印象的な旋律に乏しくて単調に聴こえます。いくつかの合唱以外はこれといったメロディを思い出せません。

 それでも声の威力、オペラの豪華さを久しぶりに堪能できた3時間でした。3500円の価値はあった・・・かな。

 METライブビューイングを鑑賞した結論(?)は・・・勿論、個人の好みですが、大好きなオペラ作品の最新舞台であれば3500円の価値はあるかもしれません。来シーズンのラインナップが発表されていますが、「ドン・ジョバンニ」、「神々の黄昏」を観てみたいと思いました。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

「横浜大勝軒」(横浜駅西口店)

          

 たまに行く日吉の「大勝軒」は永福町系と読んで知っていたのですが、その永福町の大勝軒も有名な東池袋の大勝軒で修行した店主の店なのかと認識していました。
 実際は同じ大勝軒という名前でも全く別の店なんだそうです。そこで、本場(?)の東池袋大勝軒を食べに行きました。系列店の中から横浜西口店です。
 
 「特製もりそば」(720円)です。水で締めた冷たい麺を温かい汁に浸けて食べます。つるっとした太麺、いけます。つけ汁は魚介系の香りがぷーんとします。あぁこれが大勝軒なんですね。美味しいです。永福町系とは明らかに違います。もっとオーソドックスな味付けかとイメージしましたが意外や最近の新しいラーメンと似た味わいです。麺が凄い量と読んでいましたが「もりそば」はそうでもないです。それとつけ汁が冷めるので、あつもり(温かい麺、温かい汁)がよさそうです。中華そばを注文しているお客さんも多く、いろいろと呪文のようなお好み注文をしていました。奥が深そうです。

 で、どちらが好みかと訊かれると、純醤油風なんだけど不思議なこってりスープ、中太ちゅるちゅる麺の永福町系かなぁ(日吉しか知りませんが)。いずれにしてもどちらも美味しいのでいろいろと食してみようと思います。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

AC/DC「ライブ・アット・リバープレート」

             

 久しぶりに横浜のタワーレコードを散策しました。24年振りのカーズの新作(以前のポップなカーズサウンズそのまま)、10年振りの大好きなスティーヴィー・ニックスの新作(プロデューサーも好きなデイブ・スチュワート)がありましたが試聴して一旦パスを決め今回は無しかなあと思っていたところ、DVDコーナーでAC/DCのライブ映像が流れていました。なんとブラック・アイス・ツアーのライブDVDです。よっしゃー、輸入盤1690円と安いし即決です。

 ブラック・アイス・ツアーは昨年3月に大阪の京セラドームで観て、セットリストも全く同じなので再覧といった感じです。

 リバープレートがどこなのか知らなかったのですが、アルゼンチンのブエノスアイレス、地名ではなくて、リバープレートというサッカーチームの本拠地スタジアムのようです。

 このライブの見所の一つは熱狂的なクレイジーな聴衆の反応です。どういう席割になっているのか分かりませんが、ごちゃごちゃの大群衆がジャンプしてウネッて、右に行ったり左に行ったり将棋倒しにならないのか観ていて冷や冷やします。アルゼンチン凄い、というより日本人感覚ではかなり危ないです。

 肝心の演奏も高水準で、あまりにも正確なのでふと映像用の別テイクかと思ったくらいです。即興のやりとりも何ヵ所かあり全て生録音でした。

 京セラドームでアンガスの荒々しいギターを聴いているのでそれに比べると穏やかな音響ですが、再現作品としては最高です。
 大阪と違う点としては、最後のフォーゾーズアバウトゥロックの大砲のバンバンの後に野外スタジアムなので花火が上がる演出がありました。
 
 最強のロックバンド、ブラック・アイス・ツアー、AC/DC最高です!

1. Rock N Roll Train
2. Hell Ain't a Bad Place To Be
3. Back In Black
4. Big Jack
5. Dirty Deeds Done Dirt Cheap
6. Shot Down In Flames
7. Thunderstruck
8. Black Ice
9. The Jack
10. Hells Bells
11. Shoot To Thrill
12. War Machine
13. Dog Eat Dog
14. You Shook Me All Night Long
15. T.N.T.
16. Whole Lotta Rosie
17. Let There Be Rock
18. Highway To Hell
19. For Those About To Rock (We Salute You)


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

「連合艦隊総司令部 日吉地下壕入口 」(慶応大学)

          

 日吉にある慶応大学の地下に旧海軍の連合艦隊総司令部跡があり、その地下壕の入口がキャンパスのどこかにあることは知っていて探していたのですが、グーグルマップを見ていたら写真が出ていました。

 場所は高校と高校グラウンドの間の道を蝮谷に下って行く階段をすぐに右折してしばらく進み、多目的コートの脇にありました。勿論、中には入れませんがああココなんだと感慨がありました。

 吉田満の名作「戦艦大和ノ最期」に次のような文章があります。

 「真ニ帝国海軍力ヲコノ一戦ニ結集セントスルナラバ、ナニ故ニ豊田長官ミズカラ日吉ノ防空壕ヲ捨テテ陣頭指揮ヲトラザルヤ」

 66年前、戦争末期に様々な重要な判断がなされた場所です。いつか中を見学したいと思いました。




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

「横浜ベイスターズvs東京ヤクルトスワローズ」(横浜スタジアム)

          

 チケットを貰ったので娘と横浜スタジアムにプロ野球を観に行きました。

 プロ野球の試合なんていつ以来だろう、おそらく最後は福岡ドームを体験するために行ったホークスの試合か妻と結婚する前の広島球場です。その前は思い出せません。

 子供の頃は福岡の地元の太平洋クラブライオンズが大好きで父や兄と平和台球場に応援に行っていました。東尾、加藤、若菜、土井、真弓、吉岡、基、竹之内と結構いい選手もいたのですが、チームとしては本当に弱かったです。パリーグの最弱チームを応援していたので真逆のセリーグの王者である巨人のアンチとして成長してきました。
 野球への興味が薄れたのは、ライオンズが所沢に移転して、巨人が弱くなった頃だと思います。すっと関心がなくなりました。大人になって読売新聞を購読するようになるなんて子供の私には絶対に想像できません。

 今回、ありがたくチケットをいただいたのは横浜スタジアムが屋外でビールの美味しい季節だからです。ビールが第一目的です。ドーム球場だったらタダでも行かないです。野球は屋内競技じゃないのでドーム球場はいただけません。球場久しぶりの私が言うのもおこがましいですがスポーツ観戦の醍醐味は気持ちいい空気、風を感じることです。最近新しい球場を作るとドームになりますが私には全く理解できません。例外の広島はエライ!

 ヤクルトは現在首位、横浜は3連勝もありましたがヤクルトに連敗して定位置の最下位です。

 さっそく生ビールを買ってきて観戦です。天気もいいしビールが旨い。ビールの売り子が回ってくれるのもいいです。結局、3杯いってしまいました。



          

 ほろ酔い気分で食事です。弁当は関内駅脇にある「なか卯」で仕入れました。「なか卯」の親子丼が結構旨いと読んでどこかで食べようと思っていたのですが、どこにでもある印象だった「なか卯」が調べると意外とありません。関内にあったのでこの機会を利用です。
 本当は店内で出来立てを食べたかったのですが今回は野球観戦の一連の流れ優先です。

 冷めた持ち帰り弁当ですが、確かに旨いです。味がしっかりとしていてかなり満足できました。これは評判が分かります。



          

 横浜スタジアムの名物として、内野一塁側の売店にある「みかん氷」がネットで紹介されていたので試しました。行列で20分待ち覚悟と書いてありましたがそうでもありませんでした。見た目のとおりかき氷の上に缶詰のみかんが載せられたものです。うーん、おいしいですが味も見た目のとおりです。これ以外の何かではないです。350円と安いので文句もいえませんが・・・。娘はこれじゃなくて普通のかき氷を選びました。


 娘が帰りたいと愚図りだしたので7回裏まで、ヤクルトが5対3でリードしているところで球場を後にしました。ヤクルトは特別に強いという印象はないのですが3割バッターが揃っていて手堅そうです。横浜はパッとしないかなあ。7回に日ハムから移籍した森本が代打で出て来て三振しました。そういえば森本いたよなあ、移籍したのは今年だったような(中華街でラーメンマンをやってたような)。不振なんでしょうか。
 それで思い出しましたが昔の野球場にあって今は無くなってしまったもの・・・野次です。30年前の球場なら「何やってんだ、バカヤロウ、北海道帰れ」の怒声がいくつも聞えた筈です(観客が少ないので声が響き渡る)。懐かしいなあ、野次。選手間でもやりあっていて、ロッテの監督の金田がライオンズの4番の土井に「もう1球ぶつけてやれ」とか野次を飛ばして騒然となったり・・・。太平洋対ロッテ、観客少なかったなあ・・・笑えます。

 いずれにしても昼間にビールを飲みながら屋外スポーツを観戦するのは最高です。これならまた来たいです。




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

AAA「Buzz Communication」

          

 男女混成ユニット、紅白にも出場した、宇野ちゃんという女性ボーカルがいるくらいの知識しかなかったAAA(トリプルエー)ですが、最近、小室哲哉のプロデュースを受けていると読み、動画で初めていくつかの曲を聴いたところとてもよくて、最新アルバムを購入してしまいました。

 何年前のことになるんでしょうか、おそらくバブルからバブルの少しあと、20代だったと思うのですが小室作曲プロデュース楽曲が席巻していました。あまりコンピューターサウンドは好きではないのですが歌詞、メロディが切なくて何だかんだ結構好きでした。今でもtrf、globe、安室奈美恵のベストアルバムをたまに聴いています。兄の結婚式でも誰かがglobeの「departure」を歌っていたのが印象的で今でも小室サウンドには幸せなイメージがあります。その後、不祥事がありましたが復活は歓迎です。

 その小室プロデュース作品ですが、昔と変わらぬ小室、avexサウンドです。メロディアスな音楽、サビの後にラップを挟むのはまさにglobeですが相変わらずの耳触りの良い胸キュン音楽です。ボーカルは男性2名、女性2名、ラップ男性1名でしょうか。男性ボーカルがメインですが女性ボーカルがいい感じで絡みます。

 どれもいいですがやはりヒットした「負けない心」、「逢いたい理由」、「ダイジナコト」、「Day by Day」などが秀逸です。しばらくAAAを追っていきたいと思います。




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

「餃子処 三日月」(日吉)

          

 日吉の人気餃子処の「三日月」です。家庭的な味、雰囲気と手頃な値段でいつも満席です。

 餃子は焼き、水、変わり種とこれまで何度か食べましたが、ぎょうざ丼(500円)は初めてです。

 ご飯にギョウザと大根おろしが載っています。ラー油、醤油を振り掛けて混ぜてかぶり付きます。ここのギョウザは極めて普通の家庭風味わいです。スタッフのおばちゃんの家で作っているものだと思います。

 珍しいメニューですが極めて普通に美味しい一杯です。生ビール(420円)を飲んでさくっと食べて帰れます。




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

自家製たこ焼き

          

 娘がたこ焼きを大好きでリクエストがあったので作りました。自家製たこ焼きのレシピです。

 といってもポイントは一点。日清製粉のたこ焼き粉を使うこと。当たり前ですいません。大阪で開眼した外カリ中トロの激ウマたこ焼きですが、家庭で作っても中々真似ができませんでした。
 試行錯誤(たいした回数ではないですが)の結果、下手に薄力粉と出汁で生地を作ったり、有名店舗の材料を買うと上手くできません。日清製粉のたこ焼き粉を使うこと、手頃な鉄板を見つけることです。


          

 こちらお馴染みのパッケージです。


          

 鉄板は大手電機店で買ったと思います。電気のたこ焼き作り器もありますが一個一個が小さくて外カリ中トロにするのが難しいです。


          

 その他のポイントは、ネットで知ったたこ焼き愛好家のアドバイスからいくつかです。外せないのはタコを出汁に浸けて味を浸み込ませることでしょうか。日清の粉も鰹節のいい出汁を感じるのですが中味のタコからプラスすることで旨味が違ってきます。


          

 油を馴染ませる小道具。100円ショップにも売っていますが、このてるてる坊主みたいなものをキッチンペーパーと銀紙で作ります。


          

 食材はお好みですが、我が家は、生地+タコ+天かす+桜えび+青ネギくらいです。私は好きですが家族は無くてもいいというので紅ショウガは入れていません。
 料理全般に言えることでしょうが焼きが難しいです。始めは強火にして、超スピードで食材を投入して、外面が形作られてから弱火にするとしているレシピが多いですが、間違いなく焦げてしまうので始めから最後まで弱火です。ゆっくりやっても外カリ中トロになります。焦らなくても大丈夫です(求めているレベルが違うのかもしれませんが)。


          

 しばらくして、竹串で生地が回るようになれば返していきます。じっくりでもいつか丸くなるのでゆっくりと火を通していきます。


 出来上がったたこ焼きを家族が美味しい美味しいと食べてくれます。店で買っても美味しいですが作り立て、焼き立てがやっぱり最高です。




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

草津温泉&軽井沢旅行(2011年5月)

          

 3泊4日で草津温泉と軽井沢に旅行に行ってきました。草津は初訪問、軽井沢も学生の時に何かで行ったとは思うのですがほとんど覚えていないのでこちらも初めてみたいなものです。簡単にご紹介いたします。

 まず草津温泉。旅館に入る前に草津白根山の湯釜に登りました。ここで早速やってしまいました。いつものロープウエイで上がってみたらそこには駐車場が・・・。騙されたというか、知らない方が悪いのか、ガイド本はお金を落とす所の紹介なのでご丁寧にマイカーの方は乗る必要はありませんとは注意喚起してくれません。今後は気を付けたいです。因みにこれまでにやってしまったロープウエイの上には駐車場があった観光地は次のとおりです。蔵王のお釜への道路の中腹にあるリフト乗り場は特に悪質です。

 ・山形県 蔵王
 ・群馬県 草津白根山
 ・香川県 小豆島 寒霞渓
 ・徳島県 眉山

 それでも湯釜はとても美しかったです。そこそこ疲れる登りの後に現れる絶景に家族も大感激でした。



          

 草津温泉の中心部にある湯畑です。他では観られないスポットで印象的です。



          

 草津と軽井沢の間にある「白糸の滝」です。私も妻も多分行ったことあるだろうと話していたら初めてでした。似たような名称の滝は沢山あるので勘違いです。特筆すべきはアクセスのよさで駐車場から平坦に150~200メートルの距離、すぐに着きます。一般的な有名滝は結構長いアップダウンのアプローチがありますがそれなしの快適な観光になります。清々しい景観含めて最高です。

 この白糸の滝がある白糸ハイランドウエイを先に行くと軽井沢です。旧三笠ホテルから旧軽銀座の入口までの「三笠通り」が緑色の光線が降り注ぐこれぞ軽井沢という雰囲気の場所でした。



          

 中軽井沢の「ハルニレテラス」一体もよかったです。ブレストンコートや星のや軽井沢など新しい超高級宿が点在するエリアだけあって雰囲気がいいです。清流沿いの散歩、野鳥の森の散策もいい気分転換になります。



          

 ハルニレテラスの一角にある「我蘭憧(がらんどう)」という木のおもちゃショップで家族の干支の置物を記念に購入しました。



          

 自然ばかりだと子供は詰まらないということで北軽井沢の「おもちゃ王国」で半日遊びました。岡山県の玉野市にある同施設と構成は似通っていていろいろと楽しめるのですが、この4月にオープンしたばかりの「森の体験」コーナーが特に面白かったです。娘も夢中になって登り走り回っていました。



          

 最終日は好天の中、南軽井沢の塩沢湖の周辺を整備した「軽井沢タリアセン」を散歩しました。軽井沢にもようやく春が来たというポカポカ陽気で気持ちよかったです。


 この手の旅行記で一番参考となるのは泊まった宿の評価だと思うのですが、国民宿舎レベルかなあというホテルと会社の施設だったので省略させていただきます。すいません。しかも、旅のハイライトともいえる軽井沢らしい緑の写真も一枚もありませんでした。


 マッサージをしてもらった方によると草津温泉はもともとの不況に加えて震災の影響で客足が遠のいて深刻なんだそうです。大手旅館ですら土曜日くらいしかまともに稼働していないと嘆いていました。
 草津温泉は最寄りの渋川伊香保ICから2時間弱要します。白濁したヌメッとした感触のとてもいい温泉なのですがちょっと遠いかもしれません。


 宿の管理人さんによると軽井沢のベストシーズンは緑の苔が広がり、雨がシャワーのようにさぁーと降る梅雨の時期、6月がとても美しいとのことでした。8月のお盆前後は碓氷軽井沢ICからの9~10kmに2~3時間かかるので来ちゃだめだと言われました。




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

「ホエー豚亭」(軽井沢プリンスショッピングプラザ)

          

 軽井沢プリンスショッピングプラザで買い物をした(少しだけ買いました)際に北海道・十勝で有名なホエー豚丼を食べました。

 スープとセットで1470円と非常に高いですが確かに美味しいです。肉の旨みと香ばしい焼き具合、量は多く見えますがペロッと食べられます。
 値段が高いといえば高いのですが、同じくらいの値段で特別の感動がある訳でもないとんかつ屋に比べるとマシな方かなあとも思います。コストパフォーマンスは置いておいて、こんなに美味い豚丼は初めてです。




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

「丸山珈琲」(軽井沢ハルニレテラス店)

          

 軽井沢には老舗の喫茶店がいくつかあるようですが、その中でハルニレテラスにあり(幼児連れでも)立ち寄り易かった丸山珈琲を試しました。

 春のスペシャルブレンド(630円)を注文したところ、透明なカップ、しかも紅茶にあるようなお替りの容器が添えられます。こんなコーヒーは初めてです。

 ちょっと濁ったようなコーヒーです。香りがよくとても飲みやすくて美味しかったです。正直、一度飲んだだけでは他と比べてどうなのかよく分かりませんが、二杯飲めるというこのお得な量は好感度大です。これはとてもよかったです。



          

 妻はカプチーノ(530円)を注文しました。バリスタが絵を描いてくれます。



          

 アンジュ(480円)です。ムーズがふわっとしていて美味しい、味も濃厚で飲み物に合います。



          

 チーズケーキ(480円)も濃い味付けの凝縮した味わいです。


 他の老舗喫茶店は経験していませんが、飲み物もケーキもうまく雰囲気も最高、丸山珈琲はとてもいいと思いました。




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

ザ・ドアーズ「L.A.ウーマン」

             

 村上春樹の「雑文集」にあった文章に影響を受けて「ザ・ドアーズ」と「ストレンジ・デイズ」を聴きました。ザ・ドアーズはこれまでで最高のロックアルバムの一枚であることに感激しましたが、ストレンジ・デイズはマイルドでまだその価値を認識できなかったのでLAウーマンまで行っていませんでした。

    僕にとってはLP『ザ・ドアーズ』を越えて戦慄的なレコードはなく、
    『ストレンジ・デイズ』を越えて美しくシンプルなレコードはなく、
    『LAウーマン』を越えて粗々しい優しさを秘めたレコードはない。

 この連休用の楽しみでようやく「LAウーマン」を購入して聴いたところ、「ザ・ドアーズ」に近い衝撃を受けました。この第6作で遺作となったアルバムは、第1作同様にリズムとオルガンとボーカル、それにギターで構成されています。「ザ・ドアーズ」がロックなのに対してこの「LAウーマン」はブルース調ではありますが熱さは似通ったものを感じます。

 ジェームス・ブラウンばりのソウルでファンキーな歌唱、ダミ声でのシャウト、突き抜けた感のある朗読調などどれも力強く深くて美しい。他のボーカリストからは聴かれない音楽です。

 歌詞は夜のロサンジェルスの不穏な空気が煙たく気怠く匂い立って、どうにもならない閉塞感からの解放に憧れるイメージがどんどん膨らんでいくようです。「ザ・ドアーズ」同様に聴いていてどうしても「地獄の黙示録」の映像が頭に浮かんできます。

 ビートルズ、ビーチボーイズ、ストーンズなどなど全ての歴史的なロック、ポップ音楽はずいぶん遅れて体験しているので大好きな音楽ではありますが歴史的意義も含めてその価値が十分に分かっていない面があるのは正直なところです。それでもこのザ・ドアーズの何枚かのアルバムの凄さはリアルに実感できます。時代的にちょうど良いのかデジタル・リマスターの効果が絶大であるのもあると思います。
 よく耳にするカリスマという言葉ですがジム・モリスン、ザ・ドアーズを経験して初めてその意味が分かったような気がします。




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

「なりこま家」(神奈川新町)

          

 京急の神奈川新町駅近くで用事があったので一度食べてみたいと考えていた大分ラーメンの「たまがった」に行ってみたのですがお休みでした。ありゃと国道15号沿いを散策していた時に出くわしたのが「なりこま家」です。定食、牛丼というカラフルな看板類から特に気にも留めずに通り過ぎようとしたのですが店内の大衆食堂風な雰囲気とまだ11時すぎなのに満席に近い混み様にこれは旨そうだとピンときました。戻って店の前のメニューなどの張り紙を見るとハンバーグ、とんかつ、から揚げなどの定食が500円を中心にどれも安い。AMEMIYAが歌い出しそうな「横浜ウォーカーに載りました」切抜きがあるのはご愛嬌です。

 店内のつくりは松屋などの牛丼・定食屋と同じようなカーブしたカウンターなのですが、使い込まれた昔からの設備です。厨房でおばちゃん3人がテキパキとジュージュー、ジャージャー料理していて、おじちゃんとおばちゃんが給仕を担当しています。まさに肉体労働者向けの大衆食堂です。うれしいなあ、こういう店。どこ以来でしょうか。惣菜が並べてあって自分で取ってきて食べるような・・・。ここは作り置きの惣菜はありませんし、お客さんも学生風、若いサラリーマン風が多くて、そんなディープな雰囲気はないのですが都会にもこんな店があるんだという驚きと喜びです。

 なかなか注文を聞かれなかったので、当店一番人気と書いてある「カルビ丼」(500円)と伝えたのですが、券売機で券を買ってくださいと言われました。

 うひゃー凄い、ジュージュー焼いたカルビが山盛りです。甘辛いタレがかかっていてジューシーで美味い!若干筋張った個所もありますが十分なレベルです。やったぁ凄い店に出くわしたと心の中で叫びながらパクつきました。これはラッキー。たまがったお休みサンキューです。最近はファーストフード店がデフレで安いのでから揚げ定食410円、カルビ丼500円、ハンバーグ定食550円ときいてもびっくりするような安さを感じる訳ではありませんが、この味、雰囲気は値段の比較でどうだではないです。これまで何十回、何百回と食堂で定食を食べてきた方にはこの店の価値は分かります。ようするに最高です。ロケーションはちょっと行きにくいけど、何かあれば途中下車です。



          

 早速、再訪。もう一つの看板メニューであるハンバーグも捨て難かったのですが、もう一度カルビ丼で大盛り(600円)にしました。美味しかったですが、肉よりもご飯、野菜の大盛りが目立ち、これは並でよいように思いました。



          




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

「大勝軒 直伝 金太郎」(綱島)

          

〔4/28(木)〕

 最近、ラーメンが続きますが・・・綱島に大勝軒があるというので行ってきました。系列店の一つであれば日吉にあるので十分なのですが、汁なしラーメンの写真を見て、これを食べてみたいと思いました。加えて、ネット情報から二郎の影響を受けていることが分かります。大勝軒+二郎なんて面白いです。

 木曜日の飲み会の後、綱島駅で降ります。東口のバス乗り場に面したところに店はあります。店の外に券売機があり、「油そば(並)」(700円)を購入。ネット情報より50円値上がりしています。量は多いと読んでいて、日吉店でも多さは実感しているのでここは並です。別皿の「野菜増し」(50円→100円)もお得と書いてありましたが、飲み会後なのでまた次回です。

 ちょうど満席で店内で待ちます。カウンター席のどこかがすぐに空くだろうと思っていたのですが、なかなか誰も席を立ちません。よく見ると、皆さん、ラーメンから顔を上げて、周りを見回したりと・・・どうやら、量が多すぎるようです。こりゃ、多いなあという内心の声が伝わってくるようです。
 スタッフは調理の2人と補助1人。調理スタッフの手際がすごくよくて、相当修業を積んだんだろうなあ、これは間違いなく旨いだろうなあと期待が膨らみます。
 それと、ここは大勝軒ではなくて、見た目は二郎です。山盛りの野菜、ニンニク入れますか(油めんの私は聞かれませんでした)、背脂チャチャと迫力あります。

 10分か15分か待って着席。調理は先に始まっていたのですぐに油そばが出てきます。バラの豚肉の感じも二郎です。底のタレや卵をよく混ぜて食べます。うん、美味しい。太麺の食感、タレとうまくマッチします。それぞれの食材もしっかり処理されていてバランスいいです。見た目はワイルドな二郎ですが大勝軒の王道の繊細さもあり、いいと思います。食べたことない味ではないですがこれはいけます。また来たいと思いました。


 さて、今日からゴールデンウィークの始まりです。私は途中1日出社しますがそれでも長い休みになります。後半は信州方面に旅行に行きますが前半はどうするか。とりあえず今日は楽しみにしていた映画を観に行ってきます。




          

〔5/1(日)〕

 普通のラーメンも試したくなり再訪です。券売機の一番上には「つけ麺」と「とんこつ」とが並んでありますが「とんこつ(並)」(700円)を選びます。

 ニンニクもお願いして待つこと数分、出てきました野菜で山盛りの一杯です。で食べたのですが・・・二郎そのものです。ある程度の覚悟と期待はありましたが、まさかここまで二郎とは。極太麺、二郎スープ、厚切りブタ、大盛り野菜、ニンニクの刻み方。改めて厨房のスタッフを見ると背中に「東池袋 大勝軒」とプリントされたTシャツを着ています。でもこのラーメンは二郎ですけど・・・。これは大勝軒で修業したけど、大勝軒のラーメンより二郎の方が好きなんです、あるいは商売するなら二郎ですということでしょうか。
 美味しいラーメンなのですが、大勝軒を食べに来て二郎が出されると・・・。油そばのように大勝軒+二郎だと面白いと思うのですが。どうして二郎を出しているんですかとスタッフに訊いてみたかったのですがそんな勇気はありません。謎です。

 次回はつけ麺を試してみます。




          

〔5/3(火)〕

 再訪してつけ麺を食べました。アクセントを付けて「辛味つけ麺特製全部入り(並)」(880円)にしました。

 麺は油そばと同じ中太麺で柔らかめの茹で具合、好みのタイプです。つけダレも激辛に近くて刺激的、最高でした。ペロリと食べられて大盛りでもよかったくらいです。この旨さが大勝軒たる所以ですね。満足できました。美味しかったです。


 3回食べた感想では油そばが個人的好み、次いでつけ麺でしょうか。




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

ジンマン/チューリッヒ・トーンハレ管「マーラー 交響曲全集」

              

 連休なので何か一枚ということでいつもの横浜モアーズのタワーレコードです。ドアーズの「LAウーマン」とクライバーのブラームス4番のSACDかとイメージしていたのですが、クライバーは見つかりませんでした。

 その替わりというかジンマンのマーラー交響曲全集のボックスが積まれていました。長らく録音されてきたこのシリーズについて音響、演奏で評判いいのは読んでいたのですが、もうマーラーは聴き切れないくらいに持っているしということで特に追ってきませんでした。
 ところが、交響曲1番から10番まで全15枚すべてSACDなのに8500円!これは安い。1枚570円です。こんなに安いSACDは初めてです。思い切って購入しました。連休だし久しぶりにマーラーをじっくり聴けます。しかし!?帰宅してネットで調べるとタワーレコード、HMVともにネット購入だとさらに安く7200円。ネットの方がここまで安い理由は分かりませんがこれは仕方ありません。

 2006年に第1番からスタートして2010年の第10番まで。第1番から順番に聴いていきます。

 評判どおり録音がすごくよく、演奏も純音楽的な非常に充実した演奏です。特に第2番、第3番、第8番など大編成のオケ、声楽付きで構成も大掛かりな曲の演奏ではこれまで聴かれなかった遠近感、奥行き、最強音と最弱音のレンジの大きさが際立ちます。いろんな方向から音が響いてきて、めくるめく音の饗宴です。ティンパニの弱音などもはっきり捉えられていて、ここでこんな楽器がなっているんだという驚きがいろんな箇所であります。金管と弦が弱音で合奏するところなどはぞくぞくします。

 それ以外の交響曲でも思い切りよく鳴らすところは鳴らして、弱いところは思いっ切り弱い、それでもその音を優秀な録音がしっかり捉えます。音圧が凄い。印象としてはアバドとベルリンフィルの演奏・録音に近いものがあります。アバドは世界最高のベルリンフィルとはいえライブレコーディング、こちらは用意周到の録音なのでオケは少し落ちるのかもしれませんが全く遜色ありません。ショルティのリングのような録音芸術作品であることを感じました。

 ジンマンは「バーンスタイン等の解釈は主観的で、私のマーラー観とは異なる」と言っているそうです。これまでよく聴いてきた演奏との違いはアダージョなどの緩楽章によく表れます。主観的な演奏と比較するとさっぱりしています。バーンスタイン、シノーポリなどの演奏からはいろんな情念、天上、死後の世界など別世界の音楽が聴こえてきましたが、このジンマンの演奏は旋律の美しさに聴き惚れますが、何かテーマが向こうからは聴こえてきません。まさに純音楽的なアプローチです。

 どっちがいいのかという問いにはすぐには答えられませんが大満足の15枚です。ワルター、クレンペラー、バーンスタイン、クーベリック、テンシュテット、カラヤン、シノーポリ、ラトルなどの名演に並ぶ演奏・録音といえます。8500円なら(7200円なら尚更)、コストパフォーマンスでは最高といえると思います。




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )