大好きなクラシック音楽、本、美味しいお店、旅行などの記録です。
休日はソファの上でリラックス!
「餃子の王将」(元住吉店)
昨日の夜、綱島街道を車で走っていたところ、元住吉駅近くで見慣れない店の明かりと行列が目に入りました。「餃子の王将」です。帰宅して調べたところ、先週11月26日(水)にオープンしたようです。
住む街に王将があれば、特に食べたいものがないときには気軽に餃子にするので持ち帰りも含めて頻繁に利用するのですが、ないとわざわざ出向くまでもないので足が遠のきます。
最後に王将で食べたのはいつだったか。おそらく岡山以来だと思うので、5年振りくらいかもしれません。
餃子の王将は、いつからか餃子以外の中華料理のラインナップをかなり増やしましたが、味はイマイチなので(最近は分かりません)、注文はやっぱり餃子です。
餃子2人前にライス、スープ、コロッケ1個という餃子定食(750円)もありましたが、スープもコロッケもいらないので、シンプルに餃子(6ケ、240円)2人前と中ライス(170円)です。ライスは要ります。
広いオープンキッチンで、ベテラン風のスタッフが新人アルバイト君に細かく指示を出して、いい緊張感、旨そうな雰囲気があります。
醤油にラー油多め、餃子をタレにつけてから、ご飯でワンバウンド、そして口に運びます。うまい。少し焦げの入った焼き上がり具合、餡のバランスもよくて最高。王将の餃子ってこんなに旨かったか。一時期は多種多様の中華料理の処理が大変なのか、肝心の餃子が作り置きだったり質が落ちて全般的にダレた印象もありましたが、学生時代の感動が蘇るようです。
私は15時頃に入店したので空いていましたが、先程(18時半頃)、店の横を通った妻によると行列だったようです。みんな餃子の王将が大好きです。
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羽海野チカ「3月のライオン 10」
待ちに待った羽海野チカ「3月のライオン」第10巻です。作者の病気、入院で連載が中断されていたそうで、前巻が昨年の9月刊行だったので1年2ヵ月ぶりとなります。先日、「おさらい読本」に続き、1~9巻を再読したので準備万端です。
冒頭に高校生になりショートカットで大人っぽくなったひなちゃんが登場します。思い出したのが、前作「ハチミツとクローバー」(全10巻)で主人公はぐちゃんの描き方が突然大人風に変わり(第7巻)、その他諸々も含めてラストに向けてぐっと盛り上がり始めます。あれ?もしかして何か始まりのサインかとはっとしました(ただ、後で読み返して思い出したのですが、ひなちゃんが髪を切ったのは前巻でした)。
区切りの第10巻、そろそろこれまでに伏線配置されてきた登場人物が絡み合い、経過が少しずつ煮詰り、謎が解き明かされ始め、細い流れが大きな川に合流していくのかと思いきや、まだまだいろんな過去、人間関係が新たに提示されました。この物語はどこまで大きくなるのか、どこに向かうのかまだ不明です。
というより、桐山零と川本家以外については、断片のまま進んでいくのかもしれません。まだまだ先がありそうなのですが、一方ですでに佳境に入っているのかもしれません(序盤のつもりが既に終盤の入り口で、まさに現代の将棋らしい?)。最終的な全体像のなかで、今、どこなのかが分からない、そんな印象を持ちながら「前進の第10巻」(帯)を読み終えました。
ただ、作者のみぞ知るこれからの本筋、ラストのイメージがなければ描けない非常に重要なシーンが最後にありました。おまけ漫画で分かるように体調面でまだ辛いようですが、それにも拘わらず、ピシッと踏み込んだ、作者渾身の1枚です。
ライオンのように闘うのは、A級順位戦最終戦を目指す桐山零、三月町に住む川本一家、それに作者の羽海野チカです。
お楽しみはまだまだ続きそうですが、どこまでいくか。予想で25巻くらいまでではないでしょうか。ただ、2007年の開始からここまで7年間要しているので、残り15巻、これまでのペースだとあと10年はかかります。まず、自分は生きているだろうかと考えてしまいました。
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「日南市 じとっこ組合」(蒲田店)
宮崎へ日帰りで出張。11:45着、16:50発で文字どおりとんぼ返りです。
どこまでも見通せる快晴で飛行機からの眺めは最高でした。随分長い間、新幹線、飛行機の席は移動が楽だからと通路側を取っていたのですが、いつの頃からか、レジャーランドのどのアトラクションよりも飛行機、新幹線の窓際席から眺める日本の景色の方が楽しめると、窓際を予約するようになりました。そうなると窓際席の人気を改めて知るようになり、直前だと窓側確保は簡単ではありません。
何度か見ている眺めだったのですが、江の島、富士山(立体)、おそらく志摩、室戸岬など日本地図そのまままの絶景です。写真に撮っておけばよかったと反省でした。
用事を済ませて帰りの宮崎空港。空港ビル3階にあるレストランの宮崎郷土料理は質が高く、チキン南蛮に惹かれたのですが、今日は蒲田で課題店に行くつもりだったので我慢しました。
蒲田駅東口にある「グリル スズコウ」、特大生姜焼きが絶品とのことです。がっつり食べる気満々だったのですが、満席とのこと。折角なので待とうかと思ったのですが、たった今入店されたばかりなので2時間くらいかかるかもしれないとのことでした。2時間!洋食屋、定食屋じゃないの?
それなら次なる課題店へ。西口の商店街の先にある立ち食いだけど高水準という「くま寿司」です。夜7時だったのですが、暖簾がかかっていません。扉も閉まっていたのですが、ガタガタやっていたら、店主が出てきました。「すいません、今日は8時に予約が入っているので・・・事前に開けるか迷ったのですが・・・遠くからですか、すいません」とのことでした。8時までで食べられないか訊いたのですが、「8時で仕込んであるのでご飯が準備できないんです」とのことで、今回は諦めました。
因みに、以前雑誌ではお任せ8千円と読んでいましたが、今は1万3千円とのことでした。財布には1万7千円しかなかったのでよかったのかもしれません。
それではどこか。次も大丈夫です。蒲田は結構知っているのです。水木金土に激うまカレーを出す中華料理屋「大三元」です。場所は、商店街を横移動して、街道のちょっと先、確かセブンイレブンを右折して暫く・・・。あれれ、明かりが見えない、どうしたんだろうと不安になったころ・・・閉店の張り紙です。体力の限界を感じ閉店することになりました、皆さんの心の中でいつまでも思い出していただければ幸せですのようなお別れの言葉でした。ショック。中華料理屋特有の中華スープが混ぜてあるまろやかな旨みのある好みのカレーでした。
こういうこともあります。どうするか。日吉に帰ってHUBでのビールもよぎりましたが、ここまできたら蒲田です。くま寿司の前にある鰻の寿々喜か・・・結局、振り出しに戻ってチキン南蛮です。
バーボン通りにある「じとっこ組合」です。いろいろと食べましたが、やはりチキン南蛮が美味しかったです。黄色みがかったタルタルソースがたっぷりで、さくっと揚げたから揚げにマッチします。うまい。
川崎などで3~4店展開している宮崎県日南市のアンテナショップかと思いきや、なんと全国に40店近くあるようです(ガイアの夜明けでやっていたエーピーカンパニーでした)。
とんぼ返りのつもりが結構長い1日になりました。それでもバラエティ溢れる蒲田いいです。チキン南蛮、タルタルソースは鉄板の美味さです。
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レッド・ツェッペリン「聖なる館」(デラックス・エディション)
1995年、2度目のニューヨーク旅行の際、幸運にもマディソン・スクエア・ガーデンでペイジ&プラントのコンサートを観ることが出来ました。
たまたま通りかけてライブを知ったのだと思います。チケット売り場で当日券があるかどうか訊いたのですが、ここではない、××××で訊いてくれと断られました。そのどこかがどうしても聴き取れなくて、周囲の人に質問したのですが、チケット売り場は他にはないはず、ここではないかとのことでした。再度ブースに行って訊いたのですが同じことの繰り返しでした。
諦めかけたのですが、どうしても観たくて、もう一度ブースに行き、これ以上ないという困り果てた顔を作り、どうしてもその場所が分からないと伝えると、またアンタかい、ここじゃないんだよとブツブツいいながら、カチカチやって券を売ってくれました(20年前のことを思い出しながら気付いたのですが、もしかしたらどこかに当日券を売るコーナーがあってそこに並ぶのだったかもしれません)。
ヒット曲の連発だったと思います。あっという間でした。覚えているのは、ノー・クォーターでのデレレレレのギターリフで周りの観客が腰から体を折って、頭を振って陶酔してノッていたこと。アンコールはブラックドッグとロックンロールで、まだまだ続くんだろうと思っていたところ照明が点き、もう終わりなの?とため息、どよめきが起こりました。
出口に向かう通路で興奮した人が「ツェッペリン・フォーエヴァー」と叫んだり、ウォーと雄叫びを上げていました。隣接したホテルの部屋の窓々が開けられ首を出した人達が何事かと不思議そうに眺めていました。雄叫びを上げる群衆の一人であることが幸せでした。
レッド・ツェッペリンの活動は1968年から1980年なので、同時代ではまったく知らないのですが、1988年にキングダム・カムというヘビメタバンドがデビューして、ゲット・イット・オンとかヒットしました。私は大好きだったのですが、これがレッド・ツェッペリンの物真似バンドとかいうことで批判されていて、それを通じて本家を知りました。
官能的なうねるロック、詩情溢れるアコースティックなサウンドとの融合、暫くは夢中になって聴きまくりました。その延長でのニューヨークでの主要メンバーによるコンサートは最高で痺れました。
新しいリマスターの第2弾です。先日の「Ⅰ」~「Ⅲ」に続き、今回「Ⅳ」と「聖なる館」の2枚が発売されました。レッド・ツェッペリンについては、原始的な激しいサウンドが特徴で、音がどうのの興味は(おそらく多くのファン同様に)あまりないのですが、一応、やっぱり聴きたいということです。
5作を聴き直すと、デビュー作からツェッペリンの音楽が完成されていることに改めて驚きました。どの作品が完成度が高いとかの議論、評価もあるのかもしれませんが、私にとっては楽曲の好みの違い程度しか差はありません。そういう意味では、やはりノー・クォーターが入っている「聖なる館」が一番好きです。
今回のリマスターは、ジミー・ペイジによる3回目のものです。ネット評を読むと、一番よいことは良いが、1994年の1回目のものでも満足できる、2007年のマザーシップの際に現代風に音圧を強めたものを、もとの姿に戻したようなことが書かれていました。
私は正直よく分からないのですが、Ⅰ~Ⅲはあまり違いを感じなかったけれど、今回のⅣ、聖なる館はところどころでクリアに聴こえた気がしました。普段は聴き比べる気力はないのですが、暇だったので、ノー・クォーターだけ94年、07年、14年を続けて聴いてみました。94年に比べると07年はロバート・プラントの声が強く聴こえます。更に14年を聴いても、もう違いはよく分かりません。
いずれにしてもレッド・ツェッペリン最高です。今回、久しぶりにキングダム・カムをユーチューブで聴き直してみましたが、こちらもイケます。ただ、あまりにもボーカル、ギターが似すぎなので笑ってしまいます。
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「富善」(蒲田)
久しぶりの大好きな「富善」です。この2年くらいの間にも蒲田で用事があった際、2度ほど寄ってみたのですが時間帯が悪くて空振りでした。3連休ということもあり散歩も兼ねて出陣です。行くと決まれば朝食を抜いて備えます。ここは副食含めて量が多くて文字どおりお腹がパンパンになってしまいます。
11時半頃、相変わらず先客なしです。蒲田駅東口から少し歩く分かりにくい場所にあります。蒲田四丁目の交差点近く、表通りから住宅街に入ったところなので、通りすがりで入ることはまずありません。知っている人だけが出掛ける店です。
この店は普通のとんかつに名物のスタミナかつ定食(肉の間に餃子の具のようなものを挟んで揚げる)で有名ですが、私は2択、ソテー定食か肉天定食です。今日は肉天定食(1200円)と決めていました。
ビールを注文して、お楽しみの始まりです。まず、これまで見たことのない炊き合わせの一皿が出されました。更に進化したのかと思いながら待つのですが・・・出てきません、あの塩辛が。あれ?変わったのかなあ。激うまの塩辛とたっぷりの漬物。この炊き合わせに変わってしまったのか。それなら残念。あれが前菜として出てくるので、私は最強の定食屋だとずっと思っていたのですが・・・。ご主人の他、奥さんと風来坊のような息子さんが手伝っていたのですが、今日はいません。人手が足らなくていろいろと変わったのかもしれません。
肉天はタッパから出すところを数えていたら7枚でした(6枚出して、蓋をしようとして、やっぱりもう1枚追加していました)。薄切りの豚肉を卵、粉に浸けて、天ぷら風に揚げています。
いつものようにクリームコロッケを付け合せて、ドカンと肉天が出てきました。何度見てもすごい量です。ご飯と赤出汁の味噌汁が出されて、そして、ようやく、待ってました。今頃ですが、塩辛と漬物が出されました。ほっ。
塩辛と漬物の量は少し減っているようですが十分です。このアルコールとニンニクの効いた塩辛、うまい。堪りません。トータル6皿。天つゆも含めると7皿、カウンターに一杯です。やはりこの店を超えるボリュームと質の定食屋はないのではないでしょうか。
主役の肉天もやわらかくてジューシーで最高です。朝食を抜いているのに、最後はいっぱいいっぱい、満腹で完食です(大袈裟ですが)。いつものように満足感、達成感を味わいながら店を後にしました。
帰り道、12時すぎだったのですが、とんかつの丸一の前には行列15人くらいです。私も一度食べましたが美味かったのを覚えています(因みに、鹿児島の丸一と似たような分厚くてピンク色のとんかつですが、鹿児島丸一の主人が修行したのはここではなく、大森にある丸一なんだそうです)。また来ようと思ってから実現できていません。ここまで来たら、私は富善に行ってしまいます。
秋らしい気持ちのいい日です。日吉駅前の慶応大学並木道は黄色く色付き始めていました。
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「ミカド」(奥沢)
マイナー出版社から発行されている「自由が丘の贈り物」というお店紹介本に作家のよしもとばななが「最強のカツカレー」というエッセイを寄せていて、そこで紹介されていた「ミカド」です。
「この人生であと何回あのカツカレーが食べられるかしら?と思うと切なくなるし、あんなすてきなものがあるなんて、この世は捨てたものじゃない、まだまだ生きていこう!と私は単純に思うのです。」とあります。
奥沢駅で降りて、南北に走る自由通を自由が丘とは逆の方向へ4~5分歩くと「とんかつミカド」の看板が見えてきます。
この店で素晴らしかったものが3つありました。
一つ目はご主人の気持ちいい接客です。ふくよかなよく通る声で迎えてくれます。カウンターに座ろうとすると、空いているからどうぞとテーブルを勧めてくれました。調理は息子さんらしき人に任せているようで、店内を動き回って常連風のお客さんに声を掛けています。とても居心地がいい。
二つ目は、自家製マヨネーズの味の良さです。私はオールジャンルの定食でミニサラダは不要で、トマト、レタスを義務で口に運んでいるだけですが(因みにハンバーガーのトマト、レタスも不要。とびきりハンバーガーを出したモスバーガーのセンスの良さには惚れ直しました)、大袈裟ですが生まれて初めて美味しくいただいた外食のミニサラダでした。
それは自家製マヨネーズが激ウマだからです。写真の右上にも写っていますが、ケースにどろっとした黄色いマヨネーズが入っていてそれをたっぷり混ぜました。甘くて爽やかな風味のあるものです。いつもは主食の前に片付けてしまうミニサラダを最後まで交互に食べました。
三つ目は、もちろんカツカレーです。品書きを見ると、ランチメニューの冒頭にロースかつ定食(1300円)があります。そしてお目当てのカツカレーにはヒレとロースがあり、いずれも910円です。ロースの方を注文しました。
カレーのルーは甘めのキーマカレー(通常固形)をスープ状にしたようなもの、カツは薄めの肉をさくっと揚げていて口の中で溶けるような感じです。ルー、カツ、ご飯を一緒に口にすると軽快な食感が楽しめました。
カレー単独、カツ単独であればそれほど印象に残らないかもしれませんが、セットで引き立つ食事なんだと思います。
カツカレーといえば、キッチン南海、ココイチ、ゴーゴーカレーなどで提供されるジャンクな勢いのあるものをイメージしますが、ここミカドのカツカレーはちょっと違うクリスピーな美味しさがあります。それにしてもあの自家製マヨネーズ、クセになりそうです。
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司馬遼太郎「関ヶ原」
2014年11月14日 / 本
日本にあるお城のほとんどは昭和の戦争までに焼け落ちて戦後再建したものばかり、当時の天守閣が残るいわゆる現存天守で有名なものは14~15程度、その中でも特に価値が高く国宝とされているのは、姫路城、犬山城、松本城、彦根城の4つ。そんなことを今年になってから知り、その中でも犬山城は天守からの木曽川などの眺めが絶景で外国人にも大人気と読みました。
今年の夏休みに愛知県犬山市にある犬山城に行くことを会社の人に話したところ、だったら岐阜城にも行った方がいい、ロープウエイで簡単に登れるけどあれは凄いよと聞きました。
国宝のお城では姫路城の経験があり、中の作りが当時のまま観光用の構造ではないので、階段が狭くて急だったことを覚えています。犬山城も姫路城に比べると小さいのですが、同じように木の階段が狭く急でやっぱりこれだなという感じでした。そして天守からの木曽川の眺めです。これは素晴らしい。大人気も納得です。
続いて岐阜城に向かいました。鵜飼で有名な長良川沿いにある稲葉山の山頂にあるお城で以前は稲葉山城と称されていたそうです。ロープウエイに乗るのですが、険しい急峻で難攻不落の名城と言われていたのも分かるけど、どうやって資材を運び上げたんだろう、そもそもこんな所にお城を構えて配下のもろもろとどうやって関係を持っていたのかなど呆れるような感じもしました。
ここは戦後の再建建造物なので、お城の中に入るとビルの中そのものです。近代的な階段とそのぐるりに記念品が飾られていて、あまりにもお城の雰囲気とは違います。これはちょっとです。内装はもう少し工夫できたんじゃないかと思いますが、岐阜城をこんなに高いお山の上に築いたことが驚きであり価値なのだと思います。
この城を建立したのが斎藤道三、娘を織田信長に嫁がせました。斎藤道三が歴史上の重要人物であることはなんとなく知っていたのですが、戦国モノにこれまでほとんど興味がなかったのでパスしてきました。場内のパネルで、道三は僧侶から油商人になり、最後は大名にまで出世したという経歴を読んで興味を持ちました。
そして手に取ったのが司馬遼太郎の「国盗り物語」(全4巻)です。サラリーマンの教科書ともいえる司馬遼太郎の有名小説については、私もこれまでいろいろとチャレンジはしたのですが、どうしても興味が持続しなくて100ページ以上読んだことはないと思います。
国盗り物語を読み進めたのは、何といってもあの岐阜城が建つ稲葉山の崖をロープウエイから見たからです。岐阜城の険しさに困惑する登場人物に共感できるのですんなり物語の中に入れます。やはり現場を知っていると地理・歴史は理解しやすいです。
初めて司馬遼太郎の作品を読了して、すぐに「関ヶ原」です。時間の流れからいうと、「国盗り物語」、「新太閤記」、「関ヶ原」なのですが、豊臣秀吉に関しては、私でもある程度の知識はあり、一方で関ヶ原の決戦についてはほとんど知らないこともあって、秀吉飛ばして関ヶ原です。
天下分け目の大決戦が行われた関ヶ原がどこにあるか調べると愛知県の大垣市から琵琶湖に向かう途中です。西に向かう新幹線で進行右側の窓際席に座り、名古屋を出発して暫く、名古屋市や大垣市の街並みが続くのですが、田園風景に変わってからすぐに関ヶ原クリニックという看板の後、大きな関ヶ原病院が見えます。その向こうにJR関ヶ原駅があり、そのちょっと先が、石田三成の陣地、小西行長の陣地、決戦地などがあるようです。ああここが関ヶ原なんだと眺めるのですが、そこは、東海道新幹線でずっと窓に広がる風景と同じで、日本の田舎の風景です。
豊臣秀吉亡き後の徳川家康と石田三成の覇権争い。慶長5年9月15日の決戦に向けて徐々に盛り上がっていく。物語は本当に面白くて一読の価値あり(今更ですが)ということで省略させてもらいますが、数多の人物像を丁寧に描き分けるところはトルストイの「戦争と平和」を、歴史上本当にこんなことがあったの?という驚きではコリンズ&ラピエールの「パリは燃えているか?」を彷彿とさせます。これぞ本を読む喜びです。「関ヶ原」、「戦争と平和」、「パリは燃えているか?」はいずれも戦争ものですが、こういう極限状態に人間の真の姿が現れるのかもしれません。
要所要所に史実を織り込みながら、最終的には作者のフィクション、歴史小説です。徳川家康の度量の大きさをじっくりと示し、肝心な局面での石田三成の不器用さ、力量不足を痛切に指摘しながらも、最後は三成の義に殉ずる姿の美しさを称えているように読めます。
多様な人間模様、大名達の狡賢いしたたかさ、どう転ぶか分からない運命。ここらへんの匙加減が絶妙でした。続きが読みたくなり、次は、大阪冬の陣・夏の陣を描いた「城塞」です。
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西炯子「姉の結婚 八」
「3月のライオン」と並んで新刊を楽しみにしていた西炯子(にしけいこ)の「姉の結婚」、第8巻で最終巻となりました。
前作の「娚の一生」の続編にあたるようなアラフォー女性の恋愛物語。都会で不倫に溺れて傷付いた主人公が故郷に帰ってくる。もう恋なんてしないと思っていたのに、魅力的な男性が現れて・・・。舞台を仮想鹿児島から仮想長崎に移して、穏やかな田舎の空気感・街並み、素朴な人間達の中で、傷心が少しずつ癒されていく。
ベースとなる設定は似ていても「姉の結婚」は前作の健全な倫理感から一歩踏み込んで、ドロドロの人間関係に突入するのかと前半ドキドキしました。しかし、途中からは恋から少し距離を置いて、地道な努力が報われだした専門分野、地元への貢献などに自分の居場所を見つけるようになる。
あれ?どうなるんだろうと読み進めましたが、意外とさっぱりとフィナーレとなりました。若干、期待がすかされた印象は残りましたが、主役級のキャラの強さに地方都市特有の緩さが相俟って楽しめました。
最後は少し回りくどい感じもしましたが、さわやかなハッピーエンドでおしまいです。
西炯子の作品には成年女性(?)を主役に据えるものと可愛らしい少女を物語の主人公とするものがありますが、私はさすがに少女系には付いていけないので、これからも成年女子ものを手掛けてほしいです。次作を楽しみにしています。
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「スマトラ」(新橋)
一番好きなカレー、新橋の「スマトラ」です。何系というのか分からないのですが黄色いオーソドックスなルーの日本カレー。築地の中栄のインドカレーを少し薄くしてスパイシーにした感じでしょうか。普通の味なのですが中毒性があり、以前はしょっちゅう食べていたのですが、新橋から離れた環境が長くなり、足が遠のいていました。
新橋にはもう一店、「カルカリ」という老舗店があり、そこのインドカレーとチキンカレーが絶品で私の好きなカレー店の双璧だったのですが、無残にも味が変わってしまいました(スパイシーな薬味、まろやかな甘みが後退してストレートな辛口カレーになりました…それでも未練が残る味です)。虎ノ門にあったスマトラの別店舗も無くなったので、今、新橋周辺でカレーならスマトラしかありません。
よくデブキャラの方が、カレーや麻婆豆腐のことを飲み物ですと評していますが、ここのカレーも軽くてパクパクと呑むように食べてしまいます。
相変わらずの味にまずはホッとしました。とにかく口に合うので、あっという間に平らげました。正直、もう一皿いけましたが、満足感十分の余韻を残そうとおかわりは止めておきました。随分久しぶりなのでアレですが、やはり一番好きなカレーと再認識しました。
すっかり変わってしまったのは店内の風景です。カウンター内で給仕をしていたNHKの加賀美アナウンサー似の怖い(雰囲気の)女性がいなくなり、若い女性2人に変わっていました。
その怖い女性スタッフは、食べ終わってスプーンを下すと同時に「500円(です)」、「600円(です)」と料金を告げるので、慌ててコップの水を飲んで、財布を探すことになりました。私は対策として、最後の一口をスプーンにのせてから、ゆっくりと水を飲み、財布の金種を確認して、体制を整えてから食事のフィニッシュに臨むようにしていました。
それというのも昼は非常に混雑していて、食べ終わったらすぐにでも出てほしいという店だったからですが、今回、平日の12時半、私も含めて6人しかお客さんがいませんでした。カウンター20席での入れ替わり立ち代わりから随分と様子が変わってしまいました。以前は昼の2~3時間しか営業しないすごい店でしたが、今回調べたら夜までの営業となっていました。客入りの変化によるものでしょうか。
因みに味の変わったカルカリの方は今でも満席で繁盛していました。このスマトラのような味はもうウケないのでしょうか。値段は並500円、私はいつもルーの大盛り650円です。
再開発も噂されるエリアですが、今後も息の長い営業をお願いしたいです。
(怖い女性スタッフはいませんでしたが、あのカウンターで写真を撮る勇気はなかったので外観の写真のみです。)
これがカルカリのインドカレー。この味ならもういいと思いつつも、また行きたくなるような・・・感じです。
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「ぴょんぴょん舎」(盛岡駅前店)
おそらく8~9年ぶりの盛岡です。前回は、盛岡冷麺元祖の「食道園」、もう一店有名焼肉店、そしてぴょんぴょん舎で焼肉、冷麺を食べて、じゃじゃ麺は聖地である白龍(パイロン)で頂いた筈です。
今回もちょっと調べたところ大きく状況は変わっていなかったようなので、初日夜「食道園」、2日目昼「白龍」をイメージしていました。
夜、ホテルに着いてから出掛けたのですが、疲れていて歩く気力がなかったので予定変更で駅前の「ぴょんぴょん舎」です。前回は、ここだけ冷麺専門店だったと記憶しているのですが、焼肉・冷麺の店になっていました。
ぴょんぴょん舎は、首都圏にも銀座とラゾーナ川崎のフードコートに店舗があり、私はどちらも複数回行っていて珍しくはないので駅前の新規店開拓(盛楼閣…帰って調べたところやはり有力店)と迷ったのですが、気軽に食べたい気分が勝りぴょん舎にしました。
意外と大型店舗で、2階にあるカウンター(丸テーブル)に通されましたが、ほぼ満席です。地元でもこんなに人気の店だったんだと感嘆していたのですが、生誕祭ウィークらしく、生ビール500円→300円、冷麺770円→500円などお得な料金設定のためだったことも理由のようです。
生ビール、焼酎に焼肉を2皿いただいた後、冷麺を激辛で注文しました。弾力のあるむにゅーとした麺、味付けも具材もいいけど、主役は麺です。この食感、本場の味です。地元老舗焼肉屋系もいいのですが、大衆的なぴょんぴょん舎も好きです。ほろ酔い気分の締めで食べる冷麺、最高です。
2日目昼は計画どおり白龍にも近づいたのですが、近くの駐車場が満杯で冷麺の満足感もありパスすることにしました。
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「松竹」(一関)
仙台駅で待ち時間があり、牛タンを食べようか迷ったのですが強く惹かれなかったのでパスしました。そして新幹線で移動、岩手県の一ノ関駅で降りてレンタカー店舗に向かう途中、キャリーバッグを持った出張サラリーマン風3人が入店し、3~4人組のおじさん方が出てきた賑わっていそうな店がありました。「割烹松竹」、うなぎとかカツ丼の看板があります。
昼食抜きのつもりでしたが勢いで入店しました。4人掛けのテーブルが7つ、広い店内は混雑していますが、空きテーブルがあったので着席しました。店内には芸能人の色紙がぐるっと貼られています。2階もあるようで人がどんどん来ます。有名店なのかもしれません。
メニューを見ると週刊誌に紹介されたカラー写真記事(おそらく週刊現代)が貼ってあり、ソースカツ丼が名物のようです。鰻も看板のようですが田舎とはいえ都会並の料金だったので、ソースカツ丼です。メニューには、カツ丼870円、ヒレカツ丼1340円とあり、おそらくカツ丼はソースカツ丼のことだろうと注文したのですが、少し頭が混乱してたのか間違って「ヒレカツ丼」と言ってしまいました。すぐに気付いて「ソースカツ丼」と言い直したのですが、お母さんから「大丈夫ですよ、ヒレのソースカツ丼ですね」とにこやかに返されました。
他のお客さんの注文も並、ヒレ半々だったのでまあいいかと諦めました。小奇麗な店内と厨房と接客スタッフの活気あるやり取りから実に美味そうな雰囲気があり、これは間違いないという感じです。並とヒレの料金差も大きく期待は膨らみます。
ところが、出てきた丼は普通というか、地味な感じです。あれ? 口にすると普通においしいソースカツ丼です。個人的には一般的な卵とじも好きですが、長野県の中央アルプス麓系のソースに浸ける系も大好き。ここのソースカツ丼はさっくり揚がったカツに甘いソースの標準的なカツ丼です。美味しくペロリといただけたのですが、田舎の繁盛店という期待値からは普通だったのでちょっと拍子抜けです。
それでももちろん美味いです。ただ、これが1340円なのか、そして芸能人の色紙が並ぶほどかなあという印象はあります。870円の並の味はどうだったのかシマッタ感もありました(メニューに貼られた週刊誌の記事は並カツ丼の紹介でした)。
コスパは微妙ですが、気持ちよく食事できて、美味しかったのは間違いない。一ノ関駅ならこれからも注目の食堂です。
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チョン・キョンファ「東京ライブ 1998年4月 第1夜&第2夜」
チョン・キョンファの有名な1998年東京ライブ。私は10年以上前に秋葉原の石丸電気で購入した海賊盤で聴いてきて、滅茶苦茶に音も良かったので、昨年発売された正規盤はとりあえず保留だったのですが、録音状態への関心とアーティストへの感謝もあり購入することにしました。
音そのものは、やはりというかほとんど変わりません。それほどに海賊盤(ラジオのエアチェック?)は音の響き、空間の雰囲気がリアルで、こちらの方が弓のタッチの繊細な陰影を捉えているのではないかと思えるほどです。
G線上のアリア、バッハ無伴奏、クライスラーのアンコールピース以外は初めて聴く曲が多いのですが、迫真の演奏、バイオリンの音にどっぷりと浸かる感じです。特に擦れた低音の響きが魅力的です。
演奏の魅力は言葉では言い尽くせません。多くの方が書いているように第2夜のシャコンヌ始めどれも素晴らしいのですが、極めつけは第1夜のシューマン・ヴァイオリンソナタ第2番の第3楽章、そして続くG線上のアリア、心が震えます。ピアノのイタマール・ゴランも素晴らしい。ヴァイオリンとピアノのため息交じりの絡み合いに泣けます。
〔海賊盤の解説メモより〕
後半のシューマンのソナタ第2番は作曲者晩年の発狂寸前の心理が投影されているだけに、演奏家のテクニックやスタイルだけでは十分にまとめきれない。・・・・・コラールというべき第3楽章の咳一つない(もしノイズがあったとすれば、それは当日会場にいた人ならば気づいた筈のあちこちでおこるすすり泣きの)光景とフィナーレの後の長い沈黙、その後に続くいつ果てるともない拍手を聴けば、自らその解答は導き出せるというもの。最後に加えられたG線上のアリアはシューマンの矢尽き刃折れた戦いの後の、崇高な祈りの音楽として演奏されている。
正規盤でもこの感動を伝えようと3人の評論家・関係者による解説が工夫されていますが、残念ながら言葉を重ねても虚しい感じにおわっています。海賊盤の解説の方がいいのは、ネット・オール評論家時代の宿命でしょうか。
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「万豚記」(蒲田)
羽田空港からの帰り道。京急蒲田から東急蒲田駅まで10分近く歩くのですが、商店街に大好きなチェーン店も含めて魅力的な店が並んでいます。普段は自宅に急ぎたい気持ちが強く、寄り道しないのですが、明日から3連休ということもあり、行ってみようという気持ちになりました。
「万豚記(ワンツーチィ)」です。麺類、チャーハンにはバラエティに富んだ食べてみたいメニューが複数用意されています。横浜トレッサ店で何度か食べたことはあるのですが、店一押しの大餃子を注文するといつも売り切れと断られるので(おそらく大きくて調理に時間がかかるので避けている/トレッサ店は間違いなく不当表示)、一度も食べたことがなく、いつかと思っていました。
生ビールに大餃子4個(1個120円)を注文。肉の多い餃子です。個人的には野菜系のしっとり、皮モチ系が好きなのですが、この大餃子は肉汁もじゅわっと出て美味しいです。4つならペロッと食べられました。メニューに載っている美味そうな麺類、チャーハンにも惹かれましたが、今回は九州でいろいろ頂いた後なので、控えることにしました。
蒲田はいつか行こうとリストアップしている課題店の多い街です。機会をみつけて立ち寄り食いしていきたいと思います。
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「宝来軒 別館」(長崎)
長崎で食事というと「宝来軒別館」。おそらく20年以上前から知っていると思うのですが、きっかけが何なのかは思い出せません。昔でいう爆心地公園の脇にある4階建ての大型店舗で本館が新地中華街にある筈なのですが、宝来軒といえば別館で本館のことをあまり聞かない理由も分かりません。長崎では有名な老舗中華です。
2日目の昼食は、久しぶりに宝来軒にしました。12時30分頃に到着すると待合コーナーに20人近く待っていてこれは時間がかかるかなと思ったのですが、団体2組ですぐに通されて、順番が回ってきました。
周りで食べていたお客さん(ほぼ観光客風)のほとんどはちゃんぽんか皿うどんを注文していましたが、私はこの店のちゃんぽん、皿うどんは正直、そこまで美味しいとは思わないです。地元長崎でも広く展開するリンガーハットの方が絶対にいい。
福岡県人に辛子明太子はどれにすればいいかと訊くと「どれも同じ」と返ってくるのと同じで、長崎県人にちゃんぽんはどこが美味いかと訊くと「リンガーハット」あるいは「どこも同じ」と言われると思います(あくまで私の経験上です)。つまり、ちゃんぽん(皿うどん)は、ラーメンなどと比較するとほとんど味に違いのない(安定的に美味い)料理です。下手に老舗に行くよりリンガーハットのようなオーソドックスな味付けのほうが口に合います。
じゃあ、何故に宝来軒に行くかといえば、レタスチャーハンが美味しいからです。チャーハンにレタスを具材として入れるのは長崎以外ではあまり聞かないかもしれませんが、これがしっとり美味いのです。別に威張るような調理法、具材ではないと思いますが、長崎では名物メニューとなっています。
レタスチャーハンという名のメニューかと思っていましたが、今回、卵とレタス、エビとレタス、ベーコンとレタスなど複数種類があることを知りました。筆頭の「卵とレタスのチャーハン」(800円)を注文しましたが、見た目もきれいだし、さっぱりと美味しい。やはりレタスいいです。
念の為、皿うどん(太麺)も再食してみましたが、うーんというレベルです。皿うどんといえば揚げ麺で知られていますが、長崎では太麺(ちゃんぽん麺)もあり、地元の方は揚げ麺よりちゃんぽん麺を選ぶことが多いです(最近の選択は分からないのですが…)。リンガーハットにも太麺の皿うどんがあり、めちゃ美味で最近頻繁に食べているので、この皿うどんでは満足できません。
因みに、最近リニューアルされたリンガーハットのニンニクを使わない餃子もすごく美味しくてお気に入りです(残念ながら焼き加減は時間帯と店によりけりです)。その餃子に柚こしょうがケースで付くのですが、私はこの柚こしょうは太麺皿うどんに使っています。テーブルに備え付けの和からしに、オプションで辛み(30円)も注文し、黄(和からし)、緑(柚こしょう)、赤(辛み)の3つの味を少しずつ絡めて食べるのが楽しみ。太麺はランチセット(ちゃんぽん/皿うどん+餃子3こ)にならないので定価購入ですが、満足度は大きいです。
脱線しましたが、長崎でちゃんぱんか皿うどんを食べたいとき、どこに行けばいいかと訊かれたら、個人的には水餃子と合わせて「老李」か、レタスチャーハンと合わせて「宝来軒別館」です。ただ、私は地元民ではないので、他にいろいろと選択肢はあると思います。
鹿児島から長崎への移動の際、初めて九州新幹線に乗りました。席の配置は2-2で広く、木で作った高級感ある座席でリラックスできました。
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「丸一」(鹿児島)
宿泊は鹿児島市で、まずドーミーインを検索したのですが、1週間切っていたので空室なしでした。ドーミーインがダメならやはり大浴場のあるスーパーホテルかルートインなのですが、この2ホテルは鹿児島市内には展開していません(他のチェーンも含めてニーズが強いのでしょう原発のある川内への展開が多いです)。
大浴場3ホテルがなければこれまでは東横インなのですが、最近、アパホテルも大浴場があるしいろいろと良いと知人が話していたので調べてみました。アパホテルは全てに大浴場がある訳ではなくて、鹿児島のアパホテルも大浴場はないのですが、部屋は快適そうで、しかも値段が4500円とかなり安いので一度試してみました。
問題ないです。快適なベッドに、大きな液晶テレビ、立地もいいし、寝るだけならこれで十分です。今後はアパホテルも選択肢に入れようと思います。
夕食は、前回気に入った「味のとんかつ 丸一」に決めていました。ただ、この前は天文館に近いドーミーインから徒歩数分でしたが、今回は鹿児島中央駅西口のアパホテルから20分近くかかったと思います。東口から路面電車で3駅、乗っても良かったのですが、散歩も兼ねて歩きました。
今回、改めて認識したのですが、鹿児島の玄関である鹿児島中央駅から繁華街である天文館にかけての賑わいは凄いです。九州内では福岡・博多は別格として、他の県のターミナル駅の寂れようというか、地味な感じとは全然異なります。鹿児島の景気が良いとは聞かないのですがどうしてなんでしょうか。想像ですが、大手企業の九州の支店は福岡にまずあるとして、第2支店を鹿児島に置いているのかもしれません(全然違うかもしれません)。
鹿児島銀行が1階に入っているビルの地下街にあります。
上ロース定食(2100円)です。この店もカウンターから調理の様子が見渡せてご主人が集中して料理している雰囲気が伝わってきます。和太鼓を叩くバチのようなぶっとい2本の箸で油と豚肉を加減しています。厨房が広いと美味そうな感じがします。
やはり今回も少し焦げたような黒い衣です。ただ、中はピンク色したレアな豚肉です。何も浸けずに厚切りの豚肉に噛り付きます。美味い。肉肉しい豚肉です。ロースなのですが、他店のような脂の強い甘みを感じることは少なく、肉のシンプルな旨みです。
後半、少し濃厚ソースを垂らして口にすると甘みがぐっと引き立ちました。衣の苦みとも調和していい感じです。激ウマ。塩ならどうなんだろうと想像も膨らむのですが、店として拘りがあるのか置いていないので仕方ありません。
上野、蒲田などにも美味いとんかつありますが、鹿児島にあるこの滋味深い黒豚とんかつもイケます。
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