ムローヴァ「バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ集」


 

 バッハの無伴奏の素晴らしい演奏を言葉で表現するのは難しいです。どんな言葉よりも、もっと大きく、もっと透明で、もっと深いものに感じます。ヴィクトリア・ムローヴァによる演奏です。残響の長い録音も相俟って、もともと曲が持つ神々しさが増幅されています。シェリングの演奏で聴ける地平線のどこまでもどこまでもずっと先まで広がる感覚とも違う、時空を超えた不思議な存在感があります。


 2007年の録音。とてもいいという評判を読み、今頃になって聴いて驚いているところです。手許にあったアバド、ベルリンフィルとのブラームスのコンチェルト、東京ライブのディスクが1992年でした。まさに円熟の演奏です。







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ボブ・ディラン「ザ・ブートレグ・シリーズ1~3 1961-1991」


 

 先日観た映画「スティーブ・ジョブズ」のエンドロールで、ボブ・ディランの「シェルター・フロム・ザ・ストーム」が流れました。帰宅後、収録アルバムの「ブラッド・オン・ザ・トラックス」から始まり、持っている一連のディランのアルバムをずぅーと聴いて、ブートレグシリーズ1~3にたどり着きました。


 マーク・ノップラーがプロデュースした「インフィデル」はディランの最も好きなアルバムの一枚で、そのライナーノートで例の「ブラインド・ウイリー・マクテル」が外れたくだりを改めて読んで、聴いてみたいと思いました。


 で、アマゾンで検索したところ、何と普通に買えました。以前、検索したときには在庫なしの表示で、この海賊盤風のアルバムは売り切りで再プレスはしていないものと勘違いしていました。


 ブートレグシリーズでは8を愛聴していて、リラックスした雰囲気のアコースティックな美しい歌に聴き惚れていました。


 この3枚組のアルバムには、1961年から1965年のライク・ア・ローリング・ストーンの頃までの初期の録音が半分、その他、1970年代の血の轍前後の充実期、1983年のインフィデル前後の未発表曲、未収録録音が収められています。


 好みですが、後半が特にいいです。正規アルバムと同水準の魅力的な楽曲、録音が並びます。ようやく聴けたブラインド・ウイリー・マクテルは感動、納得です。マーク・ノップラーと共同制作した5曲はどれも素晴らしい。どうしてこれらがボツになったのか分かりません。


 私は歌詞の内容をほとんど追わない、サウンドだけのディランファンで、本当のファンからすればそんなバカなという聴き方かもしれませんが、フォーク、カントリー、ロック、ブルースとして美しく聴かせる音楽です。







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「インデアンカレー」(丸の内)


 
 
 
 

 トキアビルの地下食堂街。インデアンカレーでルー大盛りに卵。甘くて辛いルーが、かために炊いたご飯にマッチします。超うまい。







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「ジャポネ」(銀座)


 
 
 

 ジャポネでナポリタンの大盛り。うまい。


 ジャリコ、ジャポネ、ナポリタンがおそらく3大人気。明太子を注文する人も多いです。そしてバジリコ、インディアン、チャイナ。どれにしようか迷って決断しますが、隣の席の皿をうらやましく眺めて次回はこれにしようと思います。


 大盛りが7割、横綱が2割、普通が1割くらい。横綱を超える量の裏メニューの何とか(社長?)があったように読みましたが、それに遭遇したことはまだありません。本当にあるのかも分かりません。







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「オデッセイ」(イオンシネマ港北 ULTIRA GOLDCLASS)


 
 

 何となく内容が読めるようで見送りと考えていた「オデッセイ」ですが、観ておいてよかった。ユニーク、圧倒的、面白くて感動的。スケールが大きければいいというものではありませんが、お金を掛けて作ったいい映画は最高です。


 それとやっぱり映画は2Dがいいです。選択肢がないとかの理由がない限り、印象がボケる3Dはパスすることに決めました。


 GOLDCLASSはプラス500円の贅沢ですが、ゆったり席での鑑賞は格別です。







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「とんかつ和栗」(日吉)


 
 

 8回目の和栗。メニューは一周して、2回目の上ロースかつ定食(1500円)です。2か月前に初めて食べた時のことは美味かったことくらいしか覚えていませんが、このレベルでもさっぱり柔らかく、ピンクレアの仕上がり。高水準、うまい。


 この店に限りませんが、個人的な希望をいえば、とんかつにこってり豚汁はかぶり過ぎなので、普通の味噌汁か赤出しだと最高なのですが、大半のトンカツ屋のスタイルなので仕方ありません。







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ブルース・スプリングスティーン「ザ・リバー」(2014リマスター)


 


 

 昨年の7月にリマスターが発売になっていたことを知りました。


 基本的なサウンド、響きは変わらず、それぞれのパーツがふっくらと蘇った印象です。くぐもったサウンドはそれなりに、もともとクリアだったハングリーハートのような曲はよりクリアになりました。これまで聴こえなかったベースがブンブン聴こえます。そして、2枚目はこんなにいい音楽だったのかと驚きです。


 マックス・ワインバーグのドラム、ダニー・フェデリッチ(2008年に他界)のオルガンは泣けます。


 当時レコードで、1枚目のA面の最後がインディペンデンス・デイでした。B面の冒頭がハングリーハートで最後がザ・リバーでした。1枚目を繰り返し聴いたので2枚目にはあまりいかなかった、そんなことを思い出しました。







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「つるとんたん」(六本木)


 
 
 

 東京と大阪に複数店舗あり結構人気と読み、機会があればと考えていたうどん屋の「つるとんたん」です。電車の中でたまたまインストールした飲食店アプリで場所を六本木界隈、好きなジャンルをラーメン、うどん、餃子と選択したところこの店が出てきました。六本木にもあるのならちょうどいいと映画のあとに向かいました。


 強風の後にも拘わらず、満席で少し待ちました。人気のようです。六本木店はうどんだけでなく、宴会もできる部屋などもあるようで、予約して来店している人もいました。


 メニューは豊富で困ったのですが、飲食店アプリで紹介してあった「明太あんかけ玉子とじのおうどん」(1280円)にしました。いい値段ですが、麺は3玉まで選択できるので、2玉にしてみました。日本酒を飲みながら待ちます。


 ドデカイ器で提供されます。写真では大きさが分かりませんが、普通のうどんが2~3杯分入りそうです。麺はもっちりしていて美味しい。好みのタイプです。とろみのスープ、玉子とじ、明太子とバランスもよく、とてもいい感じです。人気、値段も納得の一杯。大満足。シンプルなもの、変わりものなどメニューも豊富にあり、一通り食べるのも大変そうです。


 六本木での選択肢が一店加わりました。









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「スティーブ・ジョブズ」(TOHOシネマズ六本木ヒルズ)


 
 
 
 
 
 

 強風の中、映画を観に六本木に出掛けました。2日前に予約していたので仕方ありません。


 前半はこれは単なるスティーブ・ジョブズの再現映像で映画じゃないよという印象が強かったのですが、ジョブズの強烈な個性に徐々に引き込まれました。描かれているものが何なのか容易に言葉に置き換えることができない、エモーショナルに訴えてくるこういう映画らしい映画は好きです。楽しめました。


 劇場を出ると青空が広がり、ぽかぽか陽気です。前回から気になっていたイベントコーナーでは、日本酒の催しが行われていました。


 最近は家族にお土産ポップコーン(360円)です。TOHOシネマズは塩味はなく、バター醤油、黒コショウなどです。黒コショウが辛スパイシーで超うま、止まりません。









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「HUB」(日吉)


 
 
 
 

 最近は年に4~5回と利用頻度は激減していますが、メンバーズ(ポイント)カードの記録によると2010年7月の入会以来、回数は337回を数えるHUBです。ギネスを飲まないことには1日が終わらない時期がありました。
 慶応協生館オープン時の初代の女性店長さんがハキハキリーダーシップがあってとてもよかったのですが、場所柄集客に苦労したみたいで理由は分かりませんが、どこかで大半のスタッフ共々ごそっと総替えになりました。その後は微妙な混雑具合で今も続いていますが他店舗と比べるとよくないと思います。


 ここはつまみ(料理)もいいです。軽い食事程度ならこの3品。前菜は注文カウンターで取るカリカリパスタ。続いて、味をマイナーチェンジする前の海鮮春巻の方が好みだったけどそれでも美味しいエビ春巻。マヨネーズ風味のディップもいいです。そして、手でつまんでしゃぶって骨を出すので第三者との懇親では注文しにくいけど、一人あるいは家族となら気にならない激うま、クセになる酸っぱスパイシーなバッファローチキン。二人前でもペロッとイケます。


 ビールは、ギネスの他、ハブエールもいけます。以前はいろいろと2杯目以降を飲んでいましたが最近は控え気味です。









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「五行」(西麻布)


 
 
 
 

 以前は銀座のベルビアにもあり大好きで何度も食べた五行ですが、一風堂グループの店舗の整理の際に残念ながら閉店してしまいました。
 2~3年前に名古屋の店で食べて以来、西麻布店は初めてです。六本木ヒルズから結構近いことが分かり映画のあとで行ってみました。


 夜は西麻布のディープなプレイスポットなのかもしれませんが、休日の昼間は閑散としています。店がオープンしている雰囲気ではなかったのですが提灯が出ていてほっとしました。店内は結構な賑わい、英語の会話も聞こえました。


 銀座の頃は、焦がし醤油と焦がし味噌を順繰りにいただいて、どちらがより好みだったか忘れていたのですが、メニューの冒頭が醤油の方だったので、焦がし醤油を注文しました。水、じゃなくて残波のロックを舐めながら待ちます。


 スープが香ばしくて最高。濃厚な味わい、激うまです。キャベツのシャキシャキもいいアクセント。好きなのは分かっていましたが、やっぱり大好きでした。卓上のツボに七味が入っていて途中で投入のつもりが、それを忘れて一気に食べてしまいました。


 六本木ヒルズでの映画の後は、デリー、天鳳、香妃園などが有力候補でしたが五行が加わりました。









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「キャロル」(TOHOシネマズ六本木ヒルズ)


 
 
 
 
 

 おそらくいい映画に違いない、しかも好みのド真ん中ではと期待大で楽しみにしていた「キャロル」です。


 しかし、なかなか乗れずに悶々としてしまいました。一つは1950年代(?)の時代感を出そうとしているのか、映像が暗め、ボケ気味で気分が塞いでしまったこと、もう一つは、展開は理解できるのですが、恋に落ちて、そこまで魅かれあう理由が分かりにくく唐突感がある(子供ですね、理屈じゃないんですよと言われるとそうなのですが)。おそらく原作では丁寧に表現されている二人の関係、心の移ろいを映像、演技で再現するのは難しいことが感じられました。


 正直、前半はこれはハズレだと諦めモードだったのですが、後半締まって盛り返したこと、そして、なんといってもルーニー・マーラの魅力で映像から目が離せないことで(ドラゴンタトゥーとは真逆の雰囲気、役作り)、最終的にはやっぱり観てよかったと満足できました。映画に点数をつけることは普段はないのですが、78~82点くらい。映像化困難と敬遠されてきた原作ではないでしょうか。


 映画を観ている時も関心は原作に移っていて、さっそくパトリシア・ハイスミスの作品をダウンロードしてしまいました。ここにきて読みたい本が多すぎてちょっと困っています。









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林SPFポーク


 
 
 

 和栗のとんかつで魅了された林SPFポーク。千葉県の香取郡東庄町にある農場で生産されています。生産者のホームページで取り扱い店をチェックしていたところ、通販で購入できることが分かりました。「極み しゃぶしゃぶセット1.2kg」、5100円です。100gあたり425円であれば、豚肉としては高いですが、牛肉と比較するとびっくりするような単価ではありません。


 先週、娘の発表会がようやく終わり、久しぶりに家族ゆっくりの休日となったので、TSUTAYAで借りてきたスターウォーズ(4~6)を観ながら家しゃぶです。


 林SPF豚しゃぶは、旨み十分で最高。ロースが柔らかくて家族には特に好評。その他の部位も味わいがあって高レベルでした。


 家族4人では届いた豚の半分ちょっとで十分。続きは明日の夕食に決定。コストパフォーマンス的にもお得です。









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「じょんならん」(白楽)


 
 
 

 白楽の六角橋にあるじょんならん、一度食べると続けて行きたくなります。とろあつのつもりが先月で終わったとのことで、「辛まぜ」にしてみました。


 前菜は、穴子と半熟卵の天ぷら。ホクホクうまい。


 辛まぜは全然辛くありませんが、主役の麺がむにゅうといい弾力でうまい。何を食べても満足できます。









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クリフォード・ブラウン&マックス・ローチ「インコーポレイテッド」


 
 

 先日、山野楽器で見つけて購入したクリフォード・ブラウンとマックス・ローチのクインテットのアルバムです。大好きな2人が録音したたった6枚のディスクのうち、1枚目のインコーポレイテッドと最後のアット・ベイズン・ストリートの存在を知りませんでした。私はマニュアル君なので、どこかで、「スタディ・イン・ブラウン」か「ブラウン・アンド・ローチ」のどちらかが最高傑作のような書き物を読んで、それを聴いて満足していました。


 こんな痛快な2枚を長らく聴いてこなかったなんて、本当に痛恨です。切れがよく艶っぽいブラウンのトランペットにローチの陶酔のドンドコドラムです。


 改めてこれまで聴いてきたディスクと比べてみましたが、アルバムに大きな質の違いはなく、スタジオ録音風にきっちり演奏しているか、ライブ風に熱く演奏しているか程度の違いです。あとは楽曲の好み。
 クリフォード・ブラウンは、アット・ベイズン・ストリートを録音した後、25歳という若さで自動車事故で死んでしまいます。2年ちょっとと短い時間でしたが、2人が残した永遠の演奏です。









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