「すし居酒屋 樽」(青森)

          


 冬の青森駅。「すし居酒屋 樽」という店にしました。夜の9時、駅前の商店街は誰も歩いていませんでしたが、店の中には人が沢山いて、お酒を飲んでいました。


 手書きのメニューにお奨めの魚料理がびっしり書かれていてどれを頼めばいいか分かりません。女将さんに訊くと、それぞれについて、旬である、青森産である、旬ではないのだけど今一番いい状態のものを出している、青森産ではないんだけどといったことを丁寧に教えてくれます。


 やはり主菜は、刺身の盛り合わせ。生うにと赤貝は入れて下さい、後はお任せでと注文しました。その他の料理では、女将のお薦めと好みから注文したのは、白子、ナマコ、生にしん焼き、でっかいシイタケ焼き、前沢牛のもも焼きとたん塩焼き、〆にはサバ巻きとわさび巻きにしじみのお澄ましです。お通しはめかぶとイカの塩辛。どれもうまいです。さすがの魚の質。


 それでも主役は刺身の盛り合わせです。まず始めに紹介してくれたのが、右下の白魚のようなにゅるにゅるした物体。のれそれ、穴子の稚魚ですとのこと。その他は、生うに、大間のマグロ、ミソたっぷりのボタンエビ、イカ(?)、タイ(?)、赤貝、青森県の魚であるヒラメと縁側、ホタテとひも、だったと思います。


 どれも美味いです。お通し2品、白子、ナマコと海産品が続いた後の刺身で、普通ならちょっと飽きるところですが、魚の鮮度、旨みが違うので、飽きずに集中して味わえます。


 静岡産の最高のわさびを使用しているとのことで、是非、使い切ってくださいと何度か女性スタッフに言われました、


 先日行った名古屋の焼鳥屋に引き続き「茜霧島」が置いてあったので、ぬめっとした甘みのある芋焼酎を片手に青森の鮮魚を堪能しました。


 東北のいい飲み屋には、寡黙な料理人と気持ちのいい女性スタッフが3~4人いるというイメージがあるのですが、この店も女将やその他の女性スタッフが明るく気持ちよく、和気あいあいとしていて雰囲気がいいです。気分よく店を後にしました。





          


 青森駅前には、「ルートイン」と「東横イン」が並んであります。通常であれば大浴場のあるルートインなのですが、冬の時期は寒くて大浴場に行くのが億劫になることもあり、今回は東横インです。部屋は快適。会員価格で4600円くらいというのも安いです。
 ホテルからの青森駅の写真。この時期、雪は少ないです。 





          


 帰りは、三沢空港からです。時間があったので空港の食堂で一杯やりました。締めは、B1グランプリの十和田バラ焼きの元祖である三沢バラ焼きです。十和田より甘くないとスタッフから聞きました。
 一度だけ、築地にできたバラ焼き食堂(今回調べたらもう閉店)で食べたことがあり、たまねぎシャキシャキの豪快な焼肉のイメージでしたが、こちらは、上品な牛丼の頭という感じでした。
 これはこれで美味かったのですが、本当にこれがバラ焼きなのでしょうか。




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「はま寿司」(日吉店)

          


 娘のひな祭りの食事会は「はま寿司」でした。自宅での手巻き寿司、銚子丸、はま寿司を候補として挙げたところ、娘は「はま寿司」を選びました。


 液晶から注文し、到着が近づくとそれを告げる汽笛が鳴り、画面が表示されます。こういう楽しさもそうですが、味も十分。こんなに値段が安いと原材料はどうかということも言われますが、タマの食事であれば、美味しければよしです。


 写真を見ると、派手な色合いからラスベガスのスロットコーナーを思い出しました。



 家には、原孝洲の瑞喜雛と吊るし雛を飾っています。



          




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「紅蘭」(東銀座)

          


 量の多さではなく、肉肉しいガッツリ系を食べたくなったとき向かうのは、東銀座のちょっと先、住所は築地になる中華料理屋「紅蘭」です。交差点先からちょっと入った小路にあります。


 昼のメニューは、チャーシュウネギラーメン、野菜炒め定食、盛り合せ定食の3択で、チャーシュウネギラーメン(+シューマイ1個追加)が一番人気で、実に美味しそうなルックスなのですが、私にはさっぱりし過ぎで味がしないくらいなので、いつも盛り合せ定食(1000円)です。


 ゴツゴツしたデカいシューマイ3個に厚切りのチャーシュウ2切れが主菜です。


 久住昌之がユーモラスに描く腹の減った男のように、シューマイ、チャーシュウ、ライス、ワンタンが2コ入った中華スープ、漬物、この4皿を戦略的な観点から順番に食べ進めます。


 主菜とライスの残量のバランスはどうか、ワンタンを啜る2回をどこに挟むか、漬物をどのタイミングで食べ切るか。途中、若干バランスを崩してヒヤッとすることもありましたが、主菜、漬物、ライスとそれぞれ皿を平らげ、最後は中華スープを飲み干して、自己満足な食事を終えました。


 うまかった。ちょうどよい満腹感。紅蘭、最高です。




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「プルーカフェ」(銀座)

          


 昭和通り沿いにあり季節のいい時期はオープンテラスになるオシャレな「プルーカフェ」の本格的なラーメンです。


 店主が好きなので作っています程度の片手間の美味い麺とは違います。ラーメンとして、銀座内では屈指の水準。スープもさることながら少しカタめに茹であげられた中太麺がいい。
 山形ラーメン、山形水ラーメンもイケるのですが、トマトラーメンが大のお気に入りです。トマトスープベースにチーズ、具はベーコンとパセリとイタリアン風。麺、スープ、シャキシャキ食感の具材と絶妙のコンビネーションです。


 これは、複数店舗展開している「太陽とトマト麺」のラーメンとほぼ同じメニューで、太陽とトマト麺も好きなのですが、生活エリアに店舗がなくなってしまったので、これが食べたくなったら「プルーカフェ」です。


 ドリンクセットで950円。食後もゆったりできる(私はさっさと出ますが)快適なカフェで最高のイケ麺がいただけます。




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「次男坊」(銀座)

          


 岩戸にほぼ隣接しているビルの中二階にある蕎麦居酒屋「次男坊」です。


 昼のランチは、長男定食、次男定食、三男定食、そば定食、ざるそば定食、山形だしご飯定食(それぞれ、生姜焼き、そば、おにぎりなどがセットになっている定食)、これに【名物】と書かれたカレー南蛮と賄い裏メニューと書かれた冷や肉、この8種類の固定メニューです。


 どこにでもある蕎麦屋のランチ定食と思いきや、そうではありません。


 まず「冷や肉」(780円+大盛100円)です。ざるそばの上にこの店の昼の名物食材といえる甘い味付けの豚の生姜焼き(長男定食でも食べられる)が敷き詰められ、白ネギ、天かす、海苔もたっぷり載ります。
 これをピリ辛のめんつゆでいただく。食感、味と最高で、すごくおいしいアイデア料理です。昨年の夏は、ここのピリ辛めんつゆを真似て家で何度もそうめんや冷やしうどんを食べました。


 それとマイルドな味わいのカレー南蛮。そばかうどんの選択。どちらもイケるのですが、最後はミニライスにカレースープをかけて、即席カレーライスで締めます。こちらもしっとりうまい。


 その他では、一度だけ長男を食べたのですが、冷や肉、カレー南蛮の魅力が強くてその他のメニューにはまだいけていません。


 クールな女性スタッフ(おそらく奥様)が店の中を仕切っていて、淡々と空いている席にお客さんを通します。テーブル(2席)に一人で座っても相席にはなりませんが、4席テーブルはクロスで相席になります。こう混んでいると席の効率を優先してもっと相席をお願いするのが普通だと思うのですが、早い者優先、極力相席を避けるという居心地重視の蕎麦屋らしい対応を続けています。こういう店は混んでいて退散しても、また再訪して扉を開けたくなります。


 知っている人は知っていて、しかも店は狭いので常に混雑、なかなか席を確保できないのですが、昼時間を外して食べるときなどにこの一角に向かいます。




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「第73期名人戦・順位戦 A級9回戦」

          


 「将棋界の一番長い日」と言われている順位戦の最終局です。羽生名人への挑戦者ともう一人のB級への降級者が決まります。


 いつもは平日だったと思うのですが、休日の開催は観戦ファンにはありがたいです。千駄ヶ谷の将棋会館での一斉対局、5局同時にネットで観戦し、重要な久保-渡辺戦と行方-森内戦は駒も並べます。


久保 利明九段(6勝2敗)-渡辺 明二冠(5勝3敗)
行方 尚史八段(6勝2敗)-森内 俊之九段(3勝5敗)
広瀬 章人八段(5勝3敗)-三浦 弘行九段(3勝5敗)
佐藤 康光九段(4勝4敗)-深浦 康市九段(4勝4敗)
郷田 真隆九段(4勝4敗)-阿久津 主税八段(0勝8敗)


 このクラスの棋士は全員好きなので、どっちを応援するもあまりないのですが、強いて挙げると、名人挑戦は久保九段がおもしろそう、郷田九段には残留してほしいくらいです。


〔昼食の注文〕
渡辺二冠 里芋煮定食(みろく庵)
森内九段 さば塩焼定食(みろく庵)
三浦九段 スタミナ焼定食(みろく庵)
広瀬八段 梅雑炊(みろく庵)
郷田九段 つけとろろそば・おにぎり梅(みろく庵)
※その他は注文なし
♯お馴染みの千寿司、ふじもと(うなぎ)の注文がないのですが、両店は日曜日は休みのようです。


〔夕食の注文〕
渡辺二冠 すき焼きうどん・餅入り(みろく庵)
久保九段 親子丼(みろく庵)
森内九段 すき焼き重(みろく庵)
三浦九段 親子丼・唐揚げ3個(みろく庵)
広瀬八段 天ぷらそば(みろく庵)
郷田九段 カレー丼(みろく庵)
※その他は注文なし


佐藤九段、深浦九段、行方八段、阿久津八段が昼食も夕食も注文なしでした。食べないということではなく、何か持参しているのだろうと想像します。


夕食前までの棋譜コメント・応援掲示板での評価だと、渡辺、広瀬優勢、行方互角、久保劣勢でしょうか。4人によるプレーオフもある展開です。





2時10分頃、佐藤九段が投了し、全て終了しました。


 久保九段 - ○渡辺二冠
 行方八段 - ○森内九段
○広瀬八段 -  三浦九段
 佐藤九段 - ○深浦九段
○郷田九段 -  阿久津八段


結果、行方八段、渡辺二冠、久保九段、広瀬八段の4人によるプレーオフとなりました。順位下の二人から順番に勝ち抜けていく方式、行方八段が3戦目の決定戦に登場します。残念ながら三浦九段と阿久津八段が降級となりました。また、既に決まっているとおり、来年のA級には、佐藤天彦八段と屋敷九段がB級1組から昇級します。




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司馬遼太郎「城塞」

                


 大坂冬の陣・夏の陣を描いた司馬遼太郎の「城塞」を読み終わりました。圧倒的な人間ドラマに頭がぼうっとしてただ余韻に浸りたい感じです。面白かった、読書の歓びです。


 徳川対豊臣の最後の闘いを舞台に様々な武将、牢人侍たちの生き様が描かれます。優秀なもの、愚かなもの、仁義に生きるもの、狡猾なもの、惨めなものなど、それぞれですが、立場立場で懸命に生きていることに違いはありません。読んでいる途中は、バカだなあと思っていた人物も全て終わってみると利己心だけでなくどうしても守りたいもの、拘りたいことがあったようで哀しく思えます。


 勝者による歴史記録が多く残される中で、真実は何だったのか、調べて取捨選択して、イメージを膨らませた、これは司馬遼太郎による小説なのですが、説得力のある骨太のドラマに仕上がっています。
 関西人による著書なので大阪・豊臣びいきのように感じるところもありますが、徳川家康の意地悪さを強調しつつ、最後は家康のリーダーとしての優秀さを称賛しているようにも読めます。司馬遼太郎、深いです。


 もともとは昨年の夏休みに岐阜城を旅行したことから「国盗り物語」を手に取り、そして「関ヶ原」と読んで、「城塞」で戦国時代の終わりを迎えました。
 戦国時代もの(小説)には関心がなくて、これまで避けてきましたが、この歳にしてようやく一般教養に追いつきました。更に関心のない幕末ものも司馬小説なら楽しめるかもしれません。挑戦してみようと思います。


 なお、最近はいろんなタイプの面白日本(世界)地図があっていくつか持っているのですが、今回は「地図で訪ねる歴史の舞台 日本」という地図の大坂の陣のページをたまに眺めながらの読書となりました。本来、読書は銘々の頭の中のイメージを自由に膨らませるものだとは思いますが、歴史物はこの手のお助けがあるとよりリアルに楽しめます。



          




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