グループラブ「ネヴァー・トラスト・ア・ハッピー・ソング」

             

 タワーレコードに行くと、一応、ロック・ポップコーナーにも寄って新譜を試聴するのですが、その時よく聴こえても結局、自宅で2度以上聴くことはほとんどないので冷静に気持ちを制御する(要するに買わない)ようにしています。

 ただ、連休前なので、気持ちが大きくなってまとめて5~6枚、買ってしまいました。

 その中で一番気にいった一枚、GROUPLOVEというロサンジェルス発の男女混成5人組バンドのデビューアルバム「NEVER TRUST A HAPPY SONG」です。

 幸福感に溢れたキャッチーなメロディのポップ・ロックです。スマッシング・パンプキングスや何でしょうか90年代以降の耳に心地いいリアルな音楽が処々に聴こえます。ただ決して真似事ではなくて独特の叙情的な世界を作り上げています。このサウンドは好みです。

 繰り返し聴いています。久しぶりにいいなあと思えたバンド、アルバムです。この他ではマドンナの新作もよかったです。


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「麺処 びぎ屋」(学芸大学)

〔2012年4月30日〕

          

 先日食べて気に入った学芸大学の「びぎ屋」に再訪です。ゴールデンウィーク中の予定を確認しようと店のホームページをチェックすると店主のブログがあり、「静岡県浜名湖、舞阪産「生のり」が入荷しました!久しぶりの限定麺やります。」「香りがとっても良く、一目惚れ。どうやって自分色に染めようか考えた結果、今回は「潮の塩和えつけ麺~生のり仕立て~」に決定」と告知されていました。

 未食の白醤油味か、塩味のイメージだったのですが、折角なので限定麺(900円)です。

 提供されたスープを味見したのですが、特に海苔を感じられる訳でなく、あれどこに入っているのかなあと考えていると麺の登場です。

          

 生のりはこちらでした。見た目おいしそう。口にするとツルツルの麺に海苔が香ります。いや、これは美味い。他のお客さんからも感嘆の声があがっていました。少ししょっぱい味の海苔も脇に添えられていていいアクセントになっています。
 スープもダシの深みのある塩味でこちらもイケます。このつけ麺はかなりのレベルです。個人的には、冷たい麺に温かいスープは中途半端な温度になってしまうので、スープも冷たいほうがよいと思うのですが、これはこれで美味しいです。

 この限定麺は手間がかかっています。忙しい中で作るのはちょっとシンドイかもしれません。1日限定10食も納得です。

 びぎ屋、いいです。


〔2012年4月8日〕

          

 学芸大学にある「びぎ屋」です。この店のきっかけは雑誌「ブルータス」の「ラーメン、そば、うどん。」特集号で紹介されていた食材と調理の写真です。これが本当なら旨そうだ。

 学芸大学駅で降りて、東口商店街をしばらく歩いた左側にあります。手前には中目黒にある焼肉屋「びーふてい」の支店がありました。

 「全部入りラーメン」(950円)にしました。全部とは、豚バラ(煮)、豚肩ロース(焼)、鶏肉(蒸)の3種のチャーシューと煮卵のようです。

 かえし、脂を入れた丼に一杯ごとにスープを鍋で沸かしてよそいでいきます。丁寧な仕事ぶりに美味そうな雰囲気があります。腰の低いご夫婦二人の真面目そうな所作にも好感が持てます。

 スープは、ダシの煮干系の渋み・旨みが感じられて美味しい。自然なしょっぱさがいいです。細めのストレート麺も滑らかでスープに絡みます。うまい。3種のチャーシューの味付け、食感の違いも楽しく、おいしいです。久しぶりにスープも含めて完食しました。

          

 食後、駅の周りを散策しました。学芸大学では以前何度か下車したことがあり、何が目的だったか記憶を辿っていたのですが、西口商店街を目にしたときに、そば屋の「夢呆」だったことを思い出しました。それらしき辺りに行ってみたのですが店はもうありませんでした(白金に移転したようです)。

 学芸大学には評判の讃岐うどん屋もあるようなのでまた寄ってみようと思います。


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浅尾いにお「おやすみプンプン 10」

              

 新刊を待っているマンガは今10作品近くあると思いますが、その中でも特に気になるマンガのひとつである「おやすみプンプン」です。伏線が多すぎて一時理解不能に陥りましたが、以前、既出の9巻をまとめ読みしてようやく流れをつかめました。

 面白いです。ここに描かれているストーリー、内容を要約することは難しいというか意味がありません。言葉にできないのでマンガという手法で表現しています。それが成功するかどうか、成功しそうな予感です。

 虚栄心、孤独感、意思疎通の断絶、期待、ノスタルジー、愛情、欲情、利己心、狂気、運命、板挟みの閉塞感、無常観などなどテーマは複雑。思い通りにいかない人生の切なさに共感できます。まだ謎の多い内容ですが心がザワザワして深みを感じる第10巻でした。


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「はしご」(銀座)

          

 10年以上前、銀座で昼食というと三井アーバンホテル(現ホテルコムズ銀座)の中華「桃花源」か、がんこ系の「勇」(最高のラーメンでしたが残念ながら閉店、あの大将は今何をしているんでしょうか)か、「はしご」でした。

 以前は確か8丁目にあった「はしご」(6-3-5)で「排骨担担麺」(1000円)です。

 シンプルな辛さの醤油ラーメンをベースにして、ゴマの風味の担担、味わい深い排骨が合わされます。これに細麺が絡む。ゆずやカレーも香ります。それぞれのパーツはそこそこなのですが合わさって最高のハーモニーを奏でます。美味いです。この絶妙の旨さはクセになります。


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「京橋 伊勢廣」(本店)

          

 昼から焼き鳥を食べたくなることがあるのですが、いい店は結構夜だけ営業が多いです。ランチもやっている「伊勢廣」(京橋1-5-4)です。

 銀座にも支店があるのですが、老舗はやはり本店に独特の雰囲気があります。同じく大振りな焼き鳥を提供する大好きな「鳥伊勢」も何といっても伊勢佐木町の本店が雰囲気がよくていいです。
 京橋に出向きました。メルシャン本社ビルの裏側、外観は昔の蕎麦屋風です。店内は結構狭いのですが1階席の焼き場の前のカウンターが空いていたのですぐに座れました。

 そこそこ値段は高いし、初回なので一番安い「焼鳥4本丼」(1500円)と考えていたのですが、一串ずつ出してくれる定食がよくなり、「焼鳥5本定食」(1800円)にしました。


          

 白いささみから始まり、砂肝、葱巻、団子、もも肉の順番でどんどん出てきます。伊勢廣は随分前にホテルの食堂街で食べたことがあり今回は2回目なのですが、肉が大きくて食べがいがあります。ジューシーで香りもいい。美味いです。
 特に、葱巻と団子です。この葱巻が一番凝っていて主役だと思うのですが、HPで確認すると丼には入らないようです。「もも肉を薄く切り、ネギに巻き、タレで焼く 肉の間にシシトウ、シイタケ」とあります。そして団子、つくねは特に好きではないのですが、高級焼き鳥屋のつくねにはだいたい軟骨が入っていてコリコリと食感が楽しく美味しいです。


          

 定食は串にご飯と鶏スープなのですが、スープが透明なグラス風の容器に入っているのは珍しいです。昼は定食であれば5本から9本のものがありますが、次回は今日食べた5本に好みの皮とレバーが加わる7本定食(2400円)でしょうか。


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トスカニーニ/NBC交響楽団「ベートーヴェン 交響曲集」

          

 トスカニーニのコレクション・ボックスが発売されます。85枚組。調べたら、アマゾンではなんと7524円、1枚あたり88円です。これは安い。おそらく利益度外視の破格値提示は凄いです。タワーレコードはネット9990円(店頭14690円)、HMVはネット8270円(店頭18680円)の設定で敵いません。

 1990年頃に発売されたこのトスカニーニのリマスターシリーズでは、レスピーギのローマ3部作、ロッシーニの序曲集、ベートーヴェンの交響曲集、メンデルスゾーンの交響曲4・5番を持っていました。8枚なので残り77枚、聴き応えがあります。  

 予約して、販売予定とされた4月16日、24日といった日を待っていたのですが、最近メールが来て、発送予定は5月の5~6日頃とありました。ゴールデンウィーク中にじっくり聴こうと楽しみにしていたので残念。

 気分的に待ちきれなくて、手元にあったディスクを聴き直してみました。レスピーギ、ロッシーニが絶品なのは変わりありません。今回、印象が随分変わったのがベートーヴェンの交響曲全集です。以前は、せかせかして筋肉質であまり好みではない演奏の印象でしたが、ふっくらとして歌のある、バランスよくて聴き易い演奏でした。それでも全体的にはトスカニーニらしい厳しい音楽なのですが、ベートーヴェンの音楽とうまくマッチングしています。

 第2番での弦の精緻な合奏の陶酔感、第3番での強靭なリズムとカンタービレ、第7番でのたっぷりとしたテンポのスケールの大きさ、第8番での端正な美しさと堂々とした迫力、第9番での透明感、激性、豊かさ。

 どの演奏も比較的テンポ速めですがニュアンス豊かな練りに練られた立派な演奏です。特に第2番と第8番が印象的でした。メンデルスゾーンの交響曲第5番「宗教改革」も名演です。


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「CoCo壱番屋」(元住吉店)

          

 久しぶりにココイチでカレーランチです。いつものクリームコロッケや期間限定の手仕込みチキンカツにも惹かれましたが、未食のメニューを試してみました。

 「プチエビフライカレー プラスチーズ」(910円)の3辛、追加スープです。美味いです。いつもは辛すぎに感じる3辛も想像どおりチーズが中和してくれて丁度いいです。エビとチーズと辛いスープが合います。

 休日のちょっとした幸せです。自転車で10~15分なので、それほど遠くないとはいえ、日吉にも出店してもらいたいです。


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「レストラン・サカキ」(京橋)

          

 「dancyu」最新号の肉特集で紹介されていた店です。住所は京橋ですが、銀座一丁目の北に面したブロックなので銀座で括りました。

 洋食屋で夜はそこそこの雰囲気らしいのですが、昼はかなりリーズナブルな料金で定食を提供しているようです。昼に30分近く並んで席につけました。相席でよければ一番奥のコーナーに比較的早く座れますが、真ん前に別の人が座っているぎっしりコーナーなのでちょっと避けたいです。

 dancyu紹介の「宮城県産もち豚のポークジンジャー」(1100円)です。席に着くと野菜スープが出され、それを飲みながら待ちます。

 デカイです。味付けは中華食堂のもやし炒めそのもの。オイスターソースを使って焼き上げています。うまい。肉が分厚くて食べ応えがあります。これぞ豚肉という味がします。豚肉史上最高レベル。こんなに旨いものを食ったのはどこ以来でしょうか。夢中になって食べました。これで1100円とは驚異的です。

 お客さんの多くは、ポークジンジャーかフライの盛り合わせを注文していました。この豚肉は美味いなあ・・・今のところ銀座エリアナンバー1です。


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「ハカタノチカラ」(銀座)

          

 「一風堂」がプロデュースした「元祖 博多ちゃんぽん ハカタノチカラ」(3-8-4)です。イチオシメニューの「トンカラ」が載った「チャントン」(880円)です。普通のチャンポンでも780円なので誰がメニューを見てもこのチャントンに誘導されます。大きさは少し違いますが単品でも500円する豚肩ロース揚げです。

 出てきたチャンポンはサンプルよりも一回り大きい印象です。そして美味い。一般的なちゃんぽんのスープはさっぱりなんだけど魚介系の食材のダシが効いて旨み十分というのが特徴だと思いますが、もっとクリーミーでコクがあります。一風堂のとんこつスープを活用しているんだと思いますが、いい感じです。
 チャントンも想像どおりの美味さです。濃い味付けでこれだけでも旨い、最高のアクセントになります。加えて、中太ストレート麺もスープに絡む。野菜も含めてボリュームも満点で言うことなしです。

 銀座のこの地でこれだけの味、量、値段であれば大満足です。


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「タワレコ女子ジャズ部のお料理レシピみたいな音楽案内」

              

 タイトルに惹かれて購入した一冊です。タワーレコードに勤務する女性社員(部署はバラバラ)でジャズ部に加入しているメンバーが推薦盤を紹介するというものです。女性にはとっつきにくいジャズを販促するプロジェクトチーム、さてそのセンスやいかに。

 200枚近いアルバムが紹介されているのですが、ほとんど知らないディスクです。聴いたことがあったのは4~5枚だけ。その他の大半のアルバムは聴いたことがないだけではなくて、そもそもの存在を知らなかったものばかりです。必ずしもジャズではなくてボサノバ、シャンソン、イージーリスニングなどなど多様なジャンルのワールドミュージックの中からの選択のようです。おそらく聴きやすくてお洒落な音楽アルバム。

 この手の推薦本は有名なディスクを中心に紹介されることが多いので、この構成は意外でした。ジャズの代名詞であるビル・エヴァンスは5枚ですが、マイルス・デイビスは1枚だけ。ジョン・コルトレーンなどサッスク奏者のものはゼロのようです。

 既成概念にとらわれないゼロからのピックアップだったのでしょうか。なかなかやるなあという印象です。ただ、ほとんどのディスクを聴いたことがないので、これらの推薦が真っ当なのか、センスの良いチョイスなのかが分かりません。想像すらできません。かといってこれらのディスクを今更聴いていくお金も時間もありません。

 推薦の言葉が思い入れ強くコンパクトにまとめられているので、気になったものから少しずつ聴いてみようと思います。とりあえず3枚です(うち2枚がビル・エヴァンスというのも好み・選択がえらく保守的ですが・・・)。どれもこれまで聴いてきた音楽とはちょっと違っていて面白かったです。



            

『日常から離れて自分時間を過ごしませんか?』 トミー・ゲレロ「ソウル・フード・タケリア」


            

『陶酔ってこのことです。』  ビル・エヴァンス「フロム・レフト・トゥ・ライト」


            

『79分の幸せとは・・・。』  ビル・エヴァンス「ザ・ビル・エヴァンス・アルバム」


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「桂花」(新宿ふあんてん)

          

 伊勢丹メンズで買いたいものがあり久しぶりの新宿です。買い物後は何を食べようか。今回は下調べをして、ある店でゆっくりランチをいただこうと考えていたのですが、満席で待つ気分でもなかったので、また「桂花」です。

 いつもの「五香肉(ウーシャンロー)定食」(950円)です。この豚の肩ロース肉の香り揚げは本当に美味しい。クセになる味と食感です。やはりこの新宿店のものがイケます、渋谷店の五香肉は揚げ方が固いです。桂花ラーメンも昔のようにもう少しクサくてもいいのですが、これはこれでさっぱりと美味しくいただけます。

 ご飯と漬物もついてお腹一杯、大満足です。

          


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プリンセス・プリンセス「ザ・ラスト・ライブ」

             

 再結成報道がきっかけだったのか忘れたのですが、YouTubeでプリンセスプリンセスの「ダイアモンド」、「M」、「19グローイングアップ」の映像を繰り返し観るようになりました。ボーカルの奥居香とは同じ42年2月生まれで同年代です。同時代で夢中になった記憶はないのですが、バブル期のカラオケ熱唱の中で何曲かを好きになったのだと思います。

 YouTubeには複数の映像がアップされているのですが、どの曲も一番いいのは1996年の解散コンサートのものです。プリプリは確かオーディションで選ばれたメンバーのバンドではじめは演奏できなかったはずですが、最後の方はかなり質があがっているようです。特に奥居香のヴォーカルと富田京子のドラムがいいです。当たり前ですが、最近の歌手の口パクと比べると、ライブでこれだけ歌える奥居香は凄いし、富田京子のドラミング姿はかっこよくてサマになっています。

 何十回も観ているのでそれではということで元のライブ映像を購入しました。アマゾンではディスカウントされて2枚組、2700円です。
 奥居香のヴォーカルが安定しているので安心して聴けます。「OH YEAH!」、「世界でいちばん熱い夏」、「M」、「ゲット・クレイジー」、「ダイアモンド」、「19グローイング・アップ」といったヒット曲を中心にどうしても観てしまいますが、全体を通しても内容は充実しています。

 そして、先週のTBS「情熱大陸」は、復活に向けて動き出したプリンセス・プリンセスを追うドキュメンタリーでした。震災復興支援として復活コンサートを行うことを発表したのが昨年7月、本格的なライブは今年11月の仙台と武道館です。本番までえらく間があるなと思っていましたが、想像どおりブランクが長いので準備が必要なようです。
 女性の容姿に触れるのはアレですが、テレビでも取り上げていて本人も語っていたので構わないでしょう。ドラムの富田京子が太って、キーボードの今野登茂子がふけました。他の3人はあまり変わらないです。10年以上振りにドラムを叩く富田京子は辛そうです。本人も「リハーサルでなくて、リハビリね」「でも、やらせてもらってとても幸せ。生きているって感じがする」と語っています。

 プリプリはアイドルバンドだと思っていたのですが、完成度の高い音楽を求める妥協のなさは意外でした。実質的なリーダーの奥居香の厳しい姿勢がバンドに浸透していて、同窓会的なものをやるつもりはない、やるからには以前の水準以上のものをとメンバーが自分と周りに言い聞かせています。

 3月にあったイベントで2万人の観客を前に「世界でいちばん熱い夏」、「M」など数曲を披露した映像が流れました。涙を拭いている観客の映像にはグっとくるものがあります。

 11月の本格的なコンサートでは10数曲演奏するのでしょうから、もうちょっとの準備が必要なようです。奥居香、富田京子、今野登茂子の3人が小さい子供を育てながらの練習です。武道館のチケットは完売となっていますが、観てみたい気がしてきました。45歳の19グローイングアップはワクワクします。チケット屋での動向をしばらく様子見したいと思います(現在のところ8千円くらいのチケットが2万円程度で売られています)。


          


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「利庵」(白金台)

          

 珍しく白金で用事があり、有名な「利庵」で蕎麦をいただきました。

 蕎麦については、本店が荻窪にある「本むら庵」の六本木支店で開眼しました。15年以上前のことです。ビールを飲んで板わさや何かをつまんで、そして剣菱の升酒。ほろ酔い加減で、田舎そばと季節のせいろと2枚。休日の昼間に贅沢な時間を過ごせることを覚えました。蕎麦とは鼻に抜ける香りと食感、こんな旨いものがあったのかという驚きと感激です。絶対のうどん派がそば派に転向したものでした。

 本むら庵があまりにも快適だったので、あれがスタンダードになってしまい、他の多くの蕎麦屋ではもう満足できません。最大のネックは、店の狭さと混雑です。六本木の本むら庵は、4人掛けのテーブル席を一人で使える広さがありました(蕎麦好きの年配者があまりこないエリアだったのでちょうどよい混みようだったのだと思います)。「お好きな席にお座りください」、私のいい蕎麦屋の第一(あるいは絶対)条件はこれです。ここに座れ、相席で良いかは論外です。贅沢かもしれませんが、料理だけでなくリラックスした雰囲気を味わう蕎麦屋で相席は勘弁してもらいたいです。蕎麦、つまみ、酒はその次です。

 その後、本むら庵の六本木支店は閉店していまいました。また、立ち食いそば屋、大衆そば屋の水準が滅茶苦茶に上がって十分に満足できるので、量ちょっとで値段の高い所謂有名そば屋には行きたいとは思わなくなりました。

 前置きが長くなりましたが、利庵、狭いので混雑するそば屋です。一人だと相席で座る席を指定されます。ただ、味はとてもいいです。「天せいろう」(1900円)。食感、喉越しは申し分なく好きなタイプです。昼の混雑時を外すと2~4人で行けば相席ではなくテーブル席に座れるようです。


          


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「煉瓦亭」(銀座)

          

 やっぱり一度は銀座らしい老舗をということで「煉瓦亭」(3-5-16)です。キャベツ添えトンカツ元祖の「ポーク・カツレツ」も1300円なので払えない金額ではないです。

 店内は古き良き時代の雰囲気そのままです。スタッフの服装からテーブルから内装までおそらく何も変えていないのだと思います。これが一体、昭和何年頃のものなのか分からないのですが、レトロなタイムスリップは楽しいです。上京してきた田舎のご両親を連れてくれば絶対に喜ばれると思います。

 それほど待つことなく、2階のテーブル席に案内されました。フロアは地下から3階まであるようです。相席で良ければ3階の畳席はすぐご案内できますということでした。

 名物はポーク・カツレツなのですがトンカツであることに変わりはないので、普段見ない仕上がりのハヤシライスにしようかと迷ったのですが、やはり名物にしておきました。何度も来ることはないし、がっつり食べておこうと「大カツレツ」(2200円)と「ライス」(300円)です。

 15分ほど待つと運ばれてきました。老舗とは思えない超でかいカツレツでちょっとびっくりです。フォークとナイフで洋食風にいただきます。
 柔らかい肉のさっぱりとしたトンカツです。軽い。最近の少し高いとんかつ屋では旨み凝縮の厚い豚肉をむぎゅと噛みしめて味わうのが多いと思いますが、ここは肉と衣とをさっくりいただく感じです。ソースもさらさら液体系のウスターソースなので軽いです。

 見た目は多めですが、あっという間に食べてしまいます。これは旨い。キャベツ、ライスとのコンビネーションもいいです。他のメニューも美味しそうでここの常連になれたら幸せです。短時間ではありましたが銀座の老舗を少し堪能できました。


          

 隣りに白いバラというこれまたレトロな巨大キャバレー(らしき店の入口)がありました。この一角だけ昭和です。


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「めぐろ川」(miwa)

          

 miwaの「めぐろ川」はこの季節にぴったりの目黒川の桜の歌です。めぐろ川だけでなくmiwaのデビューアルバム「guitarissimo」は何度聴いても聴き飽きない傑作です。めぐろ川はアルバムの10曲目なのですが、そこまで、更にその後4曲、要するに最後までいい歌が続きます。大滝詠一「ロング・バケーション」、佐野元春「ビジターズ」と並ぶ名作です。

 miwaの歌は、テンポの早い曲でも何と歌っているのか、歌詞が聞き取れるのがいいです。日本語の歌なので当たり前のことですが残念ながら殆んどのヒット曲では叶わないことです。

 最近、第2作が出たのを知っているのですが、あまりにもデビュー・アルバムが良すぎたので購入するのを躊躇してしまいます。第1作と同水準はないでしょうし、それでもいつか聴くのでしょうが・・・。


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