大好きなクラシック音楽、本、美味しいお店、旅行などの記録です。
休日はソファの上でリラックス!
今年の1枚/1冊/1皿/1本/1泊
今年も1年を振り返って各ジャンルで特に印象に残っている一つを整理してみようと思います。2009年もインターバルの長い不定期更新でしたがメモを振り返ってみると不更新月がなかったので比較的継続して趣味を楽しめた1年と言えるのかもしれません。娘も4歳、息子も1歳になり趣味どころではないという状況から解放(?)されてきたからでしょうか。
☆クラシック
新譜ではラトル/ベルリンフィルのブラームスの交響曲全集とポリーニのバッハ平均律、復刻盤ではチェリビダッケのブラームス4番とクレンペラーのマーラー7番が印象に残っています。この4枚は素晴らしかった。
ただ、新たに購入したディスクもこの4枚+αで少ないです。リッカルド・ムーティやチョン・ミュンフンの新作を見なくなって久しいです。ゲルギエフ、アバドですら減ってきたような。新譜が発売されない理由はよく分かりませんが不況が理由なら仕方ないですね。
今年のクラシックではディスクよりも映像でしょうか。何といってもグスターボ・ドゥダメル指揮シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラのノリノリはちゃめちゃアンコール。可笑しくて繰り返し何度も見ました。今年のベストコンサート(放送ベース)です。
また、最近、ジョルジュ・プレートル指揮パリ・オペラ座管弦楽団の1988年の来日公演がNHKで放送されたので見たのですがその演奏にたまげました。「牧神」、「ラ・ヴァルス」、メインが「幻想交響曲」のオールフランスものです。
聴き慣れた「幻想」ですが指揮者が前のめりに振るので前節が終わりきっていないのに次節が始まり音がかぶります。また指揮者指示のテンポが速すぎて演奏者が付いていけません。第1楽章の後半の盛り上がる箇所や第5楽章の終演部など各パーツがバラバラです。ただ、演奏が破綻している訳ではなくオーケストラも必至ですがそんなに速いとまとまる訳が無いでしょうという開き直りも感じられる合奏です。これが「幻想」の精神破綻している主人公の曲想と不思議にマッチしていて面白くて悪くない演奏だと思えます。
以前、チョン・ミュンフンが首席指揮者に就任していた頃、合奏すら十分でなかったオケを鍛え直したというのを読んだことがあるので、この揃わない演奏がこのオケの元の姿なのか、プレートル指揮だからなのか分かりませんが、ハラハラして刺激的な演奏を楽しめました。
ジョルジュ・プレートルはマリア・カラスとのカルメンのディスクを持っているだけで(名盤の誉れ高いですが私はカラスの声が好きでないのであまり聴いていない)、これまでほとんど見聞きしたことはなかったのですが、ショルティ風の独特のボディアクションにクライバーのような肩や体を揺らすだけでオケの流れに任せる指揮ぶりが面白いです。2008年に引き続いて2010年もウィーンフィルのニューイヤーコンサートを指揮すると解説されていました。今、プレートルが巨匠扱いなんでしょうか。ちょっと驚きました。久しぶりにニューイヤーコンサートを観てみようと思いました。
☆ロック・ポップ
新作ではU2の「ノー・ライン・オン・ザ・ホライゾン」が傑作です。ロバート・プラント&アリソン・クラウスの「レイジング・サンド」もよかった。サンタナの「スーパーナチュラル」のように何回、何十回でも聴ける、聴いても飽きない味のある音楽です。
9月にはビートルズのリマスター盤発売という事件がありました。21世紀もビートルズは生き続けます。全枚まとめ買いしても一切値引きしないEMIの売り方には本当に頭にきましたが今年最高のボックスでした。
最近知ったJETもいいです。3枚まとめてよく聴いています。単純なロックはいいです。耳、体が自然と順応します。
日本の音楽では佐野元春、綾香をよく聴きました。綾香の声の美しさ、表現力は世界水準だと思います。活動休止するようですが早期の復帰を期待したいです。
☆本
今年の1冊は大崎善生「聖の青春」です。29歳で夭逝した村山聖八段の将棋人生を描いたノンフィクション。新たな趣味に加わった将棋の奥深さを教えてくれるとともに師弟愛とはこういうものかとしみじみ感動した本です。
いろいろとやりたいことがあって、将棋の勉強は途絶えがちですが、新聞の将棋欄と日曜日午前中のNHK杯は欠かせません。NHK杯は今一番楽しみにしているテレビで、強豪同士の対戦が続く佳境に入ってきました。NHKの「将棋講座テキスト」は常に手許に置いておきたい雑誌になりました。
テレビでもタイトル戦の生中継をやっていて録画して楽しんでいます。名人戦の7番は全て見ましたが緊迫した戦いに魅入りました。もう一つのビッグタイトルである竜王戦は渡辺竜王が強すぎて大好きな森内九段が惨めで見ていられませんでした。森内九段が攻め込んでそれをギリギリのところで受け止めてから反撃、簡単に詰ませるあまりにも強い将棋。負けない将棋の森内九段がこんなにもあっさりとやられるとは。
名人戦の挑戦者を決める順位戦では渡辺竜王はまだB級1組ですが、羽生名人に渡辺竜王が挑戦する新旧最強王者決定戦も近いかもしれません。
将棋界は乱戦模様で順位戦のA級(2人降級)とB級1組(2人昇級)とでは力の差があまりありません。A級では佐藤九段がまさかの6連敗、藤井九段も1勝5敗と調子がよくありません。意外な昇級で劣勢が予想された高橋九段と井上八段は善戦、高橋九段はもしかしたら挑戦者の目もあります。まさに下克上です。挑戦者としては今好調で久しぶりに名を上げそうな谷川九段を応援しています。
B級1組は久保棋王と渡辺竜王が抜けて昇級しそうな勢いです。追う深浦王位、松尾七段が巻き返せるか。
このA級順位戦の最終日(5局一斉対局)は、名人への挑戦者が決まるとともに将棋界のピラミッドの上位10人であるA級というクラスから落ちる2名を決めることから、将棋界の一番長い日と称されているようです。
漫画の「3月のライオン」もこの最も長い日にライオンとなって戦うトップ棋士達のことを称して名付けられたようです。この模様もNHKで生放送されます。楽しみです。
☆漫画
現在、最新作を楽しく読んで次作も買うことを決めている漫画には…「バガボンド」、「リアル」、「深夜食堂」、「神の雫」、「3月のライオン」、「土竜の唄」、「おやすみプンプン」、「罪と罰」があります。早く続きが読みたくて仕方ない作品ばかりです。
「ハチワンダイバー」、「ヒメアノール」の最新作は期待外れでしたが流れで次作も読むかもしれません。最高と思っていた連載も急につまらなくなる事もあり、飽きさせずいつまでも読ませるのは大変です。
その他、読み切りですが村上たかしの「星守る犬」という漫画もストーリーは極めて単純ですが泣けました。
そんな中でも今年は宮崎駿の「風の谷のナウシカ」です。圧倒的な構想のスケール、スピード感溢れる緻密な描画に魅せられました。必読です。
☆食べ物
本当はカウンターに座ってゆっくりおいしいお鮨を食べたいです。ただ、今は子供、家族と一緒でないと美味しくも楽しくもないので当分はガヤガヤ騒いでも許される店が中心になりそうです。
今年は、讃岐うどんを中心にたこ焼きや明石焼きやカレーなどB級グルメばかりでしたが美味しいものを継続的に食べることの出来た1年でした。
ブログで紹介したのは讃岐うどんが多くなりましたが、岡山でもたまに評判の店に行ったり、行列に並んで食べたこともありました。ただ、なかなか紹介したい店、料理には巡り合いません。
ただ、うどんは岡山もおいしいです。我々家族が頻繁に香川に行くことを知った方から「ぶっかけふるいち、丸亀製麺でも十分うまいですが何が違うんですか」と聞かれるのですがあまり違いません。安いのは安い、個性豊かなのは確かです。それでも、ふるいちや丸亀製麺があるのにうどんがとにかく好きでもない方が態々瀬戸大橋を渡る意味はないと思います。我々はドライブも兼ねて1軒1軒訪ねていくのが楽しいだけで香川県観光+食べ歩きくらいの感覚です。興味のある方にはアドバイスしていますが、そうでない方にうどんは絶対に讃岐に限ると宣伝したりはしていないです(このブログでは好き勝手に書いていますが)。
そんな中で一番幸せな一口は何だったんだろうと思い返すと…いろいろと候補は浮かぶのですが突き抜けてこれと言える1皿が見つかりません。
「彦江製麺所」、「山越」、「須崎食料品店」、「もり家」、「お好み焼道場」、「こうべっこ」、「CoCo壱番屋」などなど偉大なるB級グルメを同点1位ということにしておきます。
☆ワイン
今年は久しぶりにワインを飲んだ楽しんだ1年になりました。主にエノテカを通じて結構購入しました。とても幸せな時間を過ごせた一方で期待外れも中にはありなかなか難しいです。勿論例外もありますが、1本6000円未満のワインには口に合わないワインもありえます。
ボルドーは難しいです。これまで知らなかったシャトーの中に良いものもありますが、鉄板だと思っていた「レ・フォール・ド・ラトゥール」や「パビリオン・ルージュ・ド・マルゴー」がピンとこないということがありました。このクラスで感激できると1万円を超えるワインもたまにはと思えるのですが、微妙だと手控えてしまいます。万人受けする絶対ワインは1.5万円超でしょうか。手頃だと思って購入してもやっぱり値段並みの満足感しか得られないのかなあと思います。
注文して11月を楽しみにしていた「シャトー・モン・ぺラ」やタイユバンのボジョレ・ヌーヴォーも口に合いませんでした。在庫をどう処分しようか考えています(といっても4本とか5本ですが)。
そんな中で仲田晃司氏率いる「ドメイン・ルー・デュモン」のブルゴーニュは安定していてコストパフォーマンスのとてもよいワインです。2007年が発売されているので購入したのですが安価のものでも十分美味しいです。
これまでワインは通なら赤、その中でもボルドーをある程度把握しなきゃという意識がありましたが、今後は親しみやすい白かブルゴーニュに絞ろうかと考えています。
☆旅館/ホテル
旅館では小豆島の「真里」、ホテルでは先日行ったばかりの「ホテル京阪ユニバーサルタワー」が印象に残っています。
総合点では「真里」になります。全てに亘って満足できた宿、いや、朝食だけは最高とはいえなかったかもしれません。全体としてシンプルで、かつ最高に旨い卵料理が付いている痺れるような旅館朝食にはなかなか巡り合えません。その点ではホテルのバイキングの方が朝食は満足できることが多いです。
それでもスタッフのもてなしの心配り、ゆったりできる部屋・温泉、充実した夕食など「真里」は人生最高の宿の一つでした。これからも1年に1回くらいはこういう最高の旅館でリラックス、リフレッシュできる時間を持ちたいものです。
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「カレーハウスCoCo壱番屋」
たまに東京方面への出張があるのですが宿泊場所は、新幹線の乗り降りに便利な新横浜か、どこへでもアクセスし易い渋谷にすることが多いです。
また、用件・スケジュール次第ですが滞在中に空き時間がある場合は久しぶりの東京・神奈川なのでどこで何を食べるのか迷ってしまいます。懐かしい店、久しぶりの料理、未食だけど話題のラーメンなど…散々悩んだ末に…結局は態々出向くのが面倒臭くなって、「吉野家」の牛丼か「CoCo壱番屋」のカレーを食べることになってしまいます。宿泊場所が渋谷か新横浜なのもどちらもこの2店がホテルの近くにあり便利だということもあります。
吉牛、ココイチなら岡山にも複数店ありますが地方都市の吉野家やCoCo壱番屋は主要幹線沿いに構える車で通う店舗になっていて、食べたい時とその近くを車で通る時とがうまくかみ合いません。結果として利用頻度はそんなに多くなく態々東京・神奈川に出向いた際に食べることになってしまいます。
それでもたまに無性に食べたくなるので車に乗って出掛けることになります。
牛丼好きで吉野家を嫌いな方はほとんどいません。一方でカレー好きがCoCo壱番屋好きとは限りません。いろんなカレーがありますし好みは多様でココイチはちょっとという人がいても当然かもしれません。
私はカレー大好きで、CoCo壱番屋も大好きです。あの普通のカレーなんだけどスパイシーでルーが若干液体系。好みのタイプです。辛さも手軽に変えられるので更に自分好みのカレーになり堪りません。
私は液体系のルーにご飯をじゃぶじゃぶ浸して食べるのが好きなので、CoCo壱番屋ではカレーソースを追加(別皿)したうえで2辛とするのがマイカスタマイズでした。
ところがその後、カレースープの追加はメニューから消えたので、通常のカレーでちょっとルーが足りないという寂しい状態が続いていました(他の店に比べると多いほうですが私はもう少し欲しい)。
今日久しぶりにココイチに出かけたところ、期間限定でスープカレーがメニューに加わっていました。これこれ、スープカレーならじゃぶじゃぶできます。
注文したのはパリパリチキンスープカレーの2辛。痺れるくらい美味しかったです。幸せ。願わくばこれでもスープがほんの少し足りない、容器一杯にスープが注がれていれば後先考えずにじゃぶじゃぶズーズーできます。
それでも美味しかったので満足です。今後も通うと共に期間限定でなく通常メニューとするよう店長への要望のような紙に書き連ねようと思います。
〔12/29補記〕
再食したのですがカレースープが少ない(涙)。ご飯半分残してスープが底をつきました。これは前回と同じ量かなあ、この前はスープカレーという名前で勝手にじゃぶじゃぶのイメージを持ったのかもしれません。この量だと一般カレーのルーよりも少なくカレールー足りない感が強烈です。これはまいった。次回、カレースープを増やす方法がないかスタッフに相談してみますが無いようなら普通のカレーに戻ります。せっかく救世主が現れたかと思ったのですが残念。
〔12/31補記〕
再訪。すいません、カレースープの追加できました。しかも無料です。以前の追加(皿)は有料だったのですが太っ腹です。無料サービスなのでメニューには載っていないようです。ただ、期間限定のスープカレーの追加は出来ませんとのこと。
クリームコロッケカレーのスープ追加を注文してジャブジャブ食べました。旨かった。最高です。長らくの誤解がありましたが無料の追加スープに辿り着けました。来年からは迷いません。
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奥田英朗「無理」
2009年12月26日 / 本
最近は実用書、ノンフィクションを読むことが多いのですが、本当は小説を、とんでもなく面白い同時代小説を読みたい。ただ、桐野夏生の新しい作品をたまに手に取るのですが登場人物が異常すぎてどうも乗れない読み進めません、また、誰とは言いませんが最近売れているエンターテーメント作家らも昔の大味の印象が強くて新作を読む気持ちにはなかなかなりません。
そこで大好きな奥田英朗の新作群像劇「無理」です。奥田英朗では「イン・ザ・プール」や「家日和」なども良かったですが、初期の傑作である「最悪」や「邪魔」のような複数の人間ドラマを並列で書き進めていく群像劇が最高に面白いです。
この物語は、不況の風に晒されるとある地方都市に住む5人が主役。格差社会のどちらかというと中流から下流を生きる市役所職員、スーパーのパート従業員、詐欺紛いの訪問セールスなど。周囲の人間と問題を起こしながらも何とかうまくやっているのですが、やっていられないことも起こり状況は悪化していきます。
それぞれの人物、状況描写がリアルで楽しく笑ってしまう反面、自分の周りにもいそうな、ありそうな現代状況にぞっとするところもあります。
思うようにコトが運ばずに頭を抱えてしまうのですが…結末は意外とあっさり。「最悪」などではここから更に問題が複雑化して主役達は悶え苦しむのですが…そこまで求めるのは無理でしょうか。
それでも本当に楽しめました。やっぱり小説、物語は最高のエンターテーメントです。
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小山薫堂「人生食堂100軒」
2009年12月26日 / 本
放送作家としての仕事は不知なのですが、食の達人として雑誌によく執筆している小山薫堂氏が「dancyu」に連載していたおいしい店・食べ物紹介のページを再編集した本です。一般的、客観的なガイド本ではなく自分が知っているマニアックな店も含めて思い入れたっぷりに紹介するこの手の店案内は大好きです。
金銭面と子供同伴が無理そうな点からも実際に行けそうな店は少ないのですが、文章から小さな写真から美味そうで本当に楽しんでいる様子が伝わってきて幸せな気分に浸れます。
特に面白いのは3万円を超えるようなお金に糸目をつけない高額店の紹介です。普通は自分の好感度を上げるために少し背伸びをすれば手が届くような店を中心に紹介したりするのですが、さすが売れっ子放送作家、金を持っているんだろうし、交遊相手もリッチなのでしょう。一体いくら掛かるんだろうとため息が出るシチュエーションでの有名店会食やおそらく事務所の経費で落としてるんだろうと想像できるレストラン利用があったりと庶民の感覚を超えた豪食ぶりがあっけらかんと紹介されているのも微笑ましいです。羨ましいという感覚を超越しています。
同じような個人的な好きな店紹介本に秋元康氏の「世の中にこんな旨いものがあったのか?」があり、そこで紹介されている店には同感できる店もあれば、美味いことは美味いけどそこまで凄いかなあと首を傾げる店・料理もありました。
この「人生食堂100軒」で紹介されている店も著者には最高でもその他の人にはそうでない店が含まれていることは想像できます。万人向けではない一方で他のグルメ本では紹介されない穴場、知る人ぞ知る店が多く含まれているのが面白いところです。
男が食堂、レストラン、料理に拘るのは恥ずかしいという感覚が昔はあったのですが、おいしいモノを食べることは人生の喜びの重要な一つ、おいしいモノに拘って何が悪いと開き直ってからは、こういう食べる喜び=人生の喜びという姿勢には共感できます。
私にも手の届くB級グルメ、C級スナックの紹介も含まれているのですが、この本で魅惑(?)されるのは業界人などのスーパーリッチが楽しんでいる豪華な食堂利用です。こういう店で食事できたら人生は楽しいです。この本を眺めていると、お金が沢山あるといいなあと思います。ただ、値段が高かろうと旨いものを食べることを人生の活力源にしている著者のポジティブな姿勢と才能があるからこそお金が回ってくるわけで、漠然ともう少しお金があれば美味しいものが食べられるのになあと考えている輩にはいつまで経ってもその機会は巡ってきません。
先日、神戸に旅行した際、駐車場の近くにこの本で紹介されている「あら皮」という高級ステーキ店があったので店の前まで行ってみました。以前ニューヨークで肉屋をやっていたという経歴からなのかニューヨーク風のシンプルな店構えに重厚な扉がありました。いつかこの扉を押して二郎さんが焼く3万円以上のステーキを食べる機会があるのだろうか、あればいいなと思いました。
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「こうべっこ」(神戸市)
祝日を利用してユニバーサル・スタジオ・ジャパンに遊びに行きました。先月行ったばかりなのですが、とても楽しく感激したこと、会社の年休取得促進などもあり再訪となりました。であればと年間パスポートを購入しました。1.5日滞在であれば2回で元が取れます。
ただ、USJだけでは勿体ないので経由地を検討しました。始めは未訪の神戸三田プレミアムアウトレットの予定だったのですが、「兵庫のうどん&そば」の主催者wakkyさんのブログで知った神戸の喫茶店のサンドイッチがどうしても食べたくなり、「こうべっこ」での食事&神戸異人館観光経由としました。
場所は神戸・三ノ宮駅と新神戸駅を繋ぐ県道沿いにあり新神戸駅にかなり近いです。外観は昔ながらの喫茶店風だと写真で知っていましたが、店内も正に昔の喫茶店です。カウンター4~5席にテーブルが3脚のこじんまりとした店内。壁には古い映画のスナップ写真(ハンフリーボガード、ジェームス・ディーンなど)やチェ・ゲバラの大きな写真が貼られていて、書棚には誰かが持ち込んだまま置かれたままになっているような古い本(ゴッドファーザーの単行本など)が並べられています。学生運動盛んな頃(といっても私は不知ですが)の喫茶店といえばよいのでしょうか。今でもこんな店あるんだと店内を見回してしまいました。暖かい雰囲気のオープンな店長と無表情なんだけど腰の低い年齢不詳の女性スタッフというコンビも何か懐かしい感じです。
メニューは、サンドイッチ、トースト、ピラフ、スパゲッティ、カレーなどに各種飲物です。お目当てのサンドイッチには、ハム、チーム、たまご、野菜、ベーコン、コンビーフ、アスパラガスなどがありますが、この中から2種類選ぶペアや3種類を選ぶトリオなどのセットもあります。私はたまご、ベーコン、コンビーフのトリオにしました。飲物はコーヒーです。
先客の調理が終わると、「これからサンドイッチやります」と店長が発声してからタマゴやベーコンなどをその場で調理しています。妻や子供たちが注文したサンドイッチが順番にサービスされます。
出て来たサンドイッチは見た目もおいしそう。口にするとタマゴはふわふわで温かく、ベーコンはカリッと炒めてあり味わい深い、コンビーフも旨みが濃くて、どれも美味しい!です。
具が温かいサンドイッチなんて初めて食べたのかもしれません。レタスやトマトやキュウリなどと一緒に、マヨネーズやマスタードを合えて挟んである普通といえば普通のサンドイッチなのですがしみじみと旨いなあと思えます。
コーヒーも飲みやすくバランスの良い苦味とコクでいい感じです。これは通いたい。
他の常連さんはカレーやスパゲッティを食べていました。これまた普通の料理に見えましたが絶対にうまいに違いありません。新神戸駅から徒歩で10~15分くらいでしょうか、何かのついでに途中下車していろいろと食べてみたいです。妻も雰囲気、味をとても気に入ったようです。
我々はちょうど12時頃に店を出たのですが、おばさん2~3人組が次から次へと店の中に入っていきました。常連さんに支持されている店のようです。
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「ホテル京阪ユニバーサル・タワー」
宿泊は、USJに近い「ホテル京阪ユニバーサルタワー」にしました。前回は満室で予約できなかったので今度こそです。前回宿泊した「ユニバーサル・ポート」では最上階の14階が通常部屋よりワンランク上の扱いでしたが、ここでは高層階(26~30階)が同じような扱いになっています。高層階部屋、31階の展望天然温泉入浴券、朝食付のセットにしました。
別にワンランク上の部屋に泊まることを当たり前と思っている家族ではないのですが、12月23日は平日料金扱い、パーク隣接ホテルのプレミアルームで一人7400円(×3人=22200円)なら高くないです。温泉が1500円、朝食が1000円(?)なので宿泊代だけなら5000円程度になります。ビジネスホテル並です。この時期にディズニーランド周辺ならこういう訳にはいかないのではないでしょうか。
部屋は26階のパークサイドでした。広い部屋、バスとトイレとが別のゆったりめの水回りと「ユニバーサル・ポート」と造りは似ているのですが、「ユニバーサル・ポート」にあったリゾート風の高級感はなく普通のホテルに近いです。また、「ユニバーサル・ポート」ではスタッフが荷物を部屋まで運んでくれたり、コンシェルジェのような人がいたりと対応は手厚くリッチな雰囲気があるのですが、ここはシティホテルのようなセルフというか最低限のサービスという感じです。
ただ、眺めの良さ、エントランスの脇がUSJシティウォークという立地の良さに加えて、大浴場を利用できること(別料金で夜か朝か1回ですが)、更に決定的なのは朝のバイキングの質が「京阪タワー」の方が圧倒的によいです(ポートは厚めのベーコン以外に取りたい料理があまりなかったような・・・明らかにプアです)。総合的には今後宿泊するとしても「京阪タワー」です。
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「道頓堀くくる」(大阪たこやきミュージアム)
今回もUSJ入場の前にシティウォークにある「大阪たこやきミュージアム」でたこ焼きを食べました。「道頓堀くくる」と「十八番」、2日目の退場後に「やまちゃん」です。
やっぱり「やまちゃん」が一番かなあと思いますが、「道頓堀くくる」で食べたもちの入った「もちのりたこ焼き」も美味しかったです。表面カリッ、中トロッがたこ焼きの醍醐味で「くくる」のたこ焼きは「くれおーる」などと似ていて中トロッ重視で表面が崩れやすいのが難ですがクリーミーな味わいは何ともいえません。チェーン店ですがこの店のたこ焼きも大好きです。
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「マジカル・スターライト・パレード」(USJ)
実はUSJ入場前までは、この前来たばかりだしなあとあまり心ときめかなかったのですが入場してしまうと楽しくて時間を忘れてしまいます。
ショー・アトラクションも楽しいのですが、何といっても夜のショー・パレードが最高です。ツリーの点灯式となる「天使のくれた奇跡」と終園前の「マジカル・スターライト・パレード」は何度見てもうっとり、娘も1歳の息子も口をあんぐり開けて見とれています。常設アミューズメント施設の国際業界団体の賞を受賞したそうです。見ているだけで幸せな気持ちになり、スタッフや提供スポンサー(NTTドコモ、アート引越センター)に感謝したくなります。
前回はパレードルートの始めの方のエリアで見て大混雑、娘をずっと肩車して観賞したのですが、今回はルートの一番最後あたりにいたところガラガラでゆっくり観れました。パレードの先頭の到着が30分近く遅くなり早く帰りたい人には向かないのでしょうが、我々のような隣接ホテル宿泊で帰りを急がない人にはお奨めです。
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「ハッピー・スノー・パーティ」(USJ)
昼間のパレードである「ハッピー・スノー・パーティ」も楽しいです。女性ダンサーの顔がメークで全員同じに見えるのは凄いです。宝塚のようです。
年間パスポートを購入したのでアトラクションもさることながら、こういうショー・パレードが新しくなるたびに遊びに行きたいです。
その他路上ショーでは「セサミストリートのマジカル・マーケット」が楽しく必見です。随分前から場所取りで座っている人がいて何でだろうと不思議に思っていたのですが納得です。普段、セサミストリートはほとんど観なくて、ようやくエルモという名前を知った程度だったのですが一遍でセサミストリートのファンになりました。娘も喰い付いて終了後のバスにいつまでも手を振っていました。
残念だったのは、ラグーンエリアのアトラクションである「ピーターパンのネバーランド」が冬の間はずっと休演であることです。まだ見たことはないのですが結構広い海(湖?)の唯一のショーがないのは寂しいです。
スタッフにどうしてずっと休演なのか聞いたのですが歯切れが悪く申し訳ありませんということでした。スポンサーのキリンにとってもデカデカと名前を出しているのにあれではマイナスイメージです。
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「パークサイド・グリル」(USJ)
ユニバーサル・スタジオがディズニーランドより優れている点・・・いくつかありますが(勿論逆も沢山あります)、一つはレストラン/食堂がまともであることです。ポップコーン、ホットドッグなどのスナック・ジャンクフード類はどちらも似たようなものですが、ディズニーランドのレストランはとてもマズイのに比べて、ユニバーサルスタジオのレストラン/食堂は普通、もしくは美味しいです。
ディズニーランドのレストランで出される食べ物はどうしてあの保存料が沢山入っているような何ともいえない臭みがあるか、ピントが外れた食べ物ばかりなのでしょうか(あのマズイ食べ物屋を予約するために開園後に店に向かってダッシュするなんて悪い冗談としか思えません=私もその一人でした)。ゲストと呼ぶ人に出すものではありません。USJの食べ物は普通です。
勿論値段は高いのでリーズナブルではありませんが、レジャー施設では仕方ありません。グリルとかダイナーとか名前の付いている場所で簡単な食事を取るくらいですが一応美味しいので楽しい時間になります。
1日目は「ルイズNYピザパーラー」でピザとスパゲッティを、2日目は「パークサイド・グリル」でスパゲティとケーキを食べました。いずれも普通に美味しかったのが意外でうれしい想定外でした。クリスマスなのでケーキはブッシュ・ド・ノエルです。甘酸っぱくてこれも美味でした。
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赤澤かおり/内野亮/市橋織江「Hawaii Book」
2009年12月20日 / 本
大好きで手許に置いているハワイガイド本である赤澤かおり/内野亮共著で市橋織江撮影の「Aloha Book」の続編にあたる「Hawaii Book」が今年の5月に発行されていました。前回と出版社が違うので実際の続編ではないのでしょうが、作り、構成はそっくりで第2弾と言っていいのだと思います。
前回の全編オアフ島の紹介から今回はビッグアイランドことハワイ島案内が6割、残りがオアフ島の続きとなっています。
作りはそっくりですが文字が小さくなって文章が増えています。それだけ情報量は増えていますが、ぱらぱらっと眺める写真中心の雑誌風から文章のおまけに写真があるような一般本に近い体裁になっています。
この「Hawaii Book」でも快適なショップ、美味しそうな食べ物、素敵な眺めなどなどが紹介されていて楽しいです。私はハワイ島には行ったことはありませんが気持ち良さそうなスポットばかりで読んでいるだけで気分が和みます。
ただ、著者もオアフ島ほどには滞在は少なそうで、思い入れたっぷりという程ではなさそうなのが伺えます。洗練された自然、街であるオアフと比較すると田舎風の姿がそのまま残されているハワイ島にはよい面も沢山あるのでしょうが、リゾートという観点からはオアフ島には敵わないのかもしれません。
今回も準主役は、市橋織江さんの雰囲気のある写真です。淡い光を捉えた市橋風の映像が満載で魅了されます。特に食べ物は美味しそうに見える。旨いもの好きには堪りません。それに海と空の透き通るような青も格別です。
作品としては「Aloha Book」の方がより幸せ感に溢れていますが、こちらもハワイ島に行く前には必読(必覧)です。
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JET「ゲット・ボーン」
MTVでライブ映像を見てこれは好きな音楽だとピンと来ました。JETというバンド名で検索すると2003年にメジャーデビューしてこれまで3枚のアルバムを出しているオーストラリアの4人組バンドです。
迷うことなく3枚とも、「ゲット・ボーン」、「シャイン・オン」、「シャカ・ロック」を購入しました。
ハードロックですが馴染みやすいギターのリフをベースにしたノリノリの音楽です。ほぼ全曲がキャッチーでメロディアス、外れがありません。どこかで聞いたことがあるようなギターのソロに溢れています。AC/DCやエアロスミスの流れを汲むとかビートルズやストーンズの影響を受けたサウンドと書いてありますが確かにいろんなバンドのアレンジ(特にビートルズ)がそのまま再利用されていたりと単純なパクリというより、確信犯で引用しているような面白さがあります。
賛否あるのかもしれませんがシンプルなロックは単純に楽しめます。私は大好きです。
3枚ともいいですがシンプルな勢いが魅力のデビュー盤「ゲット・ボーン」をよく聴いています。
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2009讃岐うどん回想
今年は高速道路1000円もあり讃岐うどんを食べに何度も香川県に行くことができました。気軽に讃岐うどん屋巡りを出来るというおいしい休日続きで幸せな1年だったと言えます。「さぬきうどん全店制覇攻略本2009年度版」にはお世話になりました。
この1年間を振り返って特に印象に残った店を整理しました。それぞれの店は味で評価しているつもりですが、混雑度や行き易さやサブメニューの充実度など個人的な好き嫌いも影響しているので、当たり前ですがあくまで私にとっての特に好きな店リストです。
☆再訪やっぱり旨かった店
・彦江製麺所
・山田家本店
・山越
・竹清
・山下(善通寺)
もう長い長い行列はウンザリですし、新興店の高レベルを知ると長時間行列はそもそも無駄です。ただ、山越は回転が早いので休日でも日を選べば許容範囲、竹清の雰囲気、天ぷらの旨さは残してほしいのでまだ諦め店ではないです。再訪したい店の中では谷川米穀店が未訪です。岡山にいる間に一度はと思っています。
☆最高に旨かった店(2009トップ5)
・須崎食料品店
・うどん一福
・上戸
・もり家
・おはらうどん
今年の驚きは「全店制覇」にも載っていない店が結構あることを知ったことでした。その中でも「須崎食料品店」の店構え、これぞ製麺所の片手間というシステム、小麦粉の香りをふわっと感じる食感など美味しく面白かったです。惜しむべくは狭く家族でゆっくり食べられる雰囲気ではないので再訪しにくいところでしょうか(今回も車に家族を残して私一人で入店、食べました)。それといわゆるS級店以外でも極上のうどんが食べられることを知って選択肢が広がりました。待つのは嫌なので旨いうどんを並ばずにサクサク食べたいです。
☆次に旨かった店(2009トップ10)
・白川
・よしや
・安並
・SIRAKAWA
・わら家
トップ5の店との差はほとんどありませんが、一応区分けした程度です。ここに載せていない店も含めて、ブログにアップした店に外れはないです。周っても周っても美味いうどん店ばかりなのでキリがないです。知人に聞かれると話すのですが、香川県ではうどん店のレベルが高いので美味くないとやっていけない、おそらくどの店も相応の水準にあるし、駐車場に2~3台以上停まっていたら間違いない、満車に近ければ知らない店でも絶対に食べるべきです。来年もまた瀬戸大橋を渡りそうです。
☆忘れられないサイドメニューなど
・麺通堂の卵 釜玉の黄身が濃くて旨みがあっていい卵でした。別物の釜玉になります。
・もり家の天ぷら 天ぷらは作り置きよりも揚げたての方が美味しいという当たり前のことを認識しました。私も妻も娘もチクワ天が大好きなので注文があってから揚げてくれる店のポイントは高いです。作り置きでも十分に美味しいのですが揚げたてのサクサク感は堪りません。
・もり家の接客 待たされましたがこの店の心配りの行き届いた接客を受けると待ったことなんて忘れてしまいます。一般店だから出来ることですが大混雑でテンテコ舞いの中でも客本位の姿勢は素晴らしいです。麺通団やガイド本に名店と評価・宣伝されていないのにあれだけ人が並ぶのはリピーターが多いからだと思います。
・斉賀製麺所の肉 肉ぶっかけは結構食べました。肉質では塩がま屋が本格的だったかなあと思いますが、斉賀がうまいと思った初めての香川県の肉うどんだったので印象に残っています。
・白川のダシ 白川で胃に優しく染み渡るダシの旨さを知った気がします。それまでは生じょうゆかぶっかけばかりでしたが、その後は所謂ひやひやが多くなりました。
・一福の店内レイアウト 家族4人でこれまではベビーカーも一緒だったので広い店がいいです。それに厨房が見渡せる作りは開放的で何をしているのか分かるので面白いです。基本的に讃岐うどん屋はどこもオープンなのですが、その中でも総合的には一福の店内構成に好感を持ったのを覚えています。感覚的な好みですが味も良かったので高感度は増幅します。
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「うどんバカ一代」(高松市)
前回の瀬戸大橋越えが10月25日だったので約2ヵ月振りの香川入りです。家族の都合で年内はもう機会がないので今年最後の讃岐うどんになります。
今年最後の4軒をどこにするか迷いましたが、未訪問店の中から「うどんバカ一代」、「わら家」、「安並」、「清水屋」を選びました。リストアップした「さか枝」、「大円」、「かすが町市場」、「明水亭」などは来年回しです。
まず高松市街郊外の「うどんバカ一代」です。「さとなおcom」で10年振りの讃岐うどん巡りのメモがあり、食べた7軒の中で特に「うどんバカ一代」と「一福」に感激したとありました。「一福」は経験あるので「バカ一代」です。
最近は坂出以西が多く久しぶりの高松市近郊です。しかも市街地に近いので駐車場を心配しましたが朝8時半過ぎと早かったので店裏にある駐車場(5台分)も空いていました。私は冷たいぶっかけ、妻はこの店の人気メニューという釜バターにしました。
ぶっかけの麺はがちっとした噛み応えのあるコシの強い麺です。久しぶりにキターという印象です。どちらかというとしなやかな柔らかめの麺好みの私には、これ以上コシが強いと硬すぎると感じるのですが絶妙な強さがあります。
讃岐うどんのコシの強さの好みは人それぞれで、ある人には最高の麺もある人には少し硬く感じることもあります。その店のコシの強さが自分好みかどうかは他人の文章を読んでもよく分かりません。食べてみるしかありません。この店の麺は店名どおりなのか気合の入った剛麺です。
釜バターは、釜揚げ麺に黒コショウ、バターに卵を乗せて混ぜ合わせて食べるものです。香りはまさにカルボナーラ、食べてみてもカルボナーラです。妻もカルボナーラそのものと笑っていましたが美味しいと気に入ったようです。生クリームが無くてもカルボナーラになるんだ、今度家でやってみようと言っていました。
全体の味はよいのですが、麺がふにゃっとなっていてこの店の剛麺の特徴が消えています。釜揚げなので仕方ないのでしょうがもう少しコシを残した方がよいような気がしました。
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「わら家」(高松市)
2店目は「わら家」です。四国村という観光施設に隣接していて観光客を団体で受け入れる超大型の釜揚げうどん専門店ですが、地元のうどん好きからも高い評価を受けている店みたいです。西の「長田in香の香」に対して東の「わら家」と称されています。
開店直後で広い店内には先客1組でした。食券を買ってテーブルで待ちます。まずダシが大きな徳利に入れて熱々で出てきます。蓋を開けるとイリコの匂いが香り立つので一口飲んでみるとダシが胃の中に染み渡ります。これは旨い。名物という千切りの青葱も出てくるので猪口に入れて食べる準備完了です。
釜揚げ麺はシュンとしたストレート麺です。これといった強い特徴はないのですが、濃いめのダシ、アクセントの青葱と一体となってツルツル食べられます。ダシに一度浸けた麺を取り分けて子供達が食べていたのですが、これじゃあ足りないと思い、ダシをトクトクと継ぎ足してやりました。
この店はダシと青葱が主役かもしれません。私は気に入りました。記憶が定かでないのですが、「長田in香の香」のダシはここまで印象に残らなかったので、私は「わら家」の方に軍配を上げたいです。
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