「ニライカナイ」(自由が丘)






 アルコール類のコップは琉球グラスを使っています。これは青森県の三沢の米軍基地の正門の前にある巨大な酒屋で買ったものでもう5〜6年、愛用しています。まだ現役ですがいつか割れると困るので後継を確保しておくかと調べたら自由が丘に沖縄の陶器、グラスなどの専門ショップがありました。
 店内の商品はどれもセンスがよく、かつ普段使いに良さそうなものばかりでした。茶碗など色々と買いたくなったのですが、そこそこの値段するので、今回はグラス2つにしておきました。
 スタッフの方も熱心で気持ちよく買い物できました。





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ハイネケン




 最近は瓶のハイネケンにハマっています。苦くてフレッシュでこれぞラガービールという感じです。渇いた喉を潤すのに最高。

 今年度も嬉しかったこと、残念だったこと色々ありましたが全体的にはまあまあ、無事に終わりそうで感謝です。

 窓を開けて空気が気持ちいいです。桜が全然咲いていないので家族での週末の中目黒花見は延期ですが、ようやく春になりました。





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「雪の茅舎」




 東急日吉のお酒コーナーに常時並ぶようになった雪の茅舎ですが、昨年に引き続きこの時期に生酒が売られていました。
 年末年始に飲み過ぎたので、控えようと思っていたところですが、これが出たら手を伸ばさずにはいられません。
 正直、普通の雪の茅舎も滅茶苦茶に美味いので味の違いはよく分からないのですが、気分的にフレッシュな味わいを楽しんでいます。



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「大作」(蒲田)








 年末に貰った明太子バターうどんの無料券を持って蒲田へ。ここはご主人一人のワンオペなので、水、アルコールはセルフです。ビールの後、日本酒をやってゆっくりうどんを待つ作戦が、思いの外、うどんが早くて日本酒なしでいただくことに。
 水で締めない釜揚げ状態のうどんでした。トッピングの味のバランスも微妙であまり好みではなかったけど無料だし仕方ないです。
 隣り席の女性は日本酒の一升瓶を冷蔵ケースから持ってきてトクトクとグラスに注いでいました。カッコいい、美味そう。私も初めから日本酒だったなぁ・・・こういう日もあります。


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「雪の茅舎」(純米吟醸 生酒)






 日本酒では一番好きな雪の茅舎(ぼうしゃ)の生酒が日吉東急で売っていたので食堂訪問は止めて家飲みです。チーズコーナーにあった好みのロックフォール・パピヨンのブラックラベルも一緒に購入、羊乳青かびの臭くてしょっぱくて癖のあるやつです。
 雪の茅舎を知ったのはNHKのプロフェッショナルです。秋田県由利本荘市の酒蔵で伝統的な技法である三無い「櫂入れをしない」「濾過をしない」「割り水しない」で醸造する杜氏、お酒が紹介されていました。それ以来です。

 ロックフォールとのマリアージュやばいです。青森の時のじょっぱりと内山商店の筋子の組み合わせを思い出しました。

 

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ギネス




 家でもギネスを飲んでいます。昨日、ロピアで買い物していたところ、ギネス缶に専用グラスがおまけで付いたセットがあったのでおもわず買ってしまいました。
 HUBで飲む本当のギネスが一番なのですが、最近860円から1050円に値上げになりました。少し考えてしまう値段になったので自宅でのマイグラスの使用頻度も増えそうです。



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「シレーニ 6本セット」(エノテカ)

 

 年末年始のワインはリーズナブルに、エノテカのシレーニ6本セットです。20%オフで9500円です。


 エノテカがプッシュする汎用ワインといえばチリのモンテスが有名だったと思うのですが、最近はニュージーランドのシレーニがお気に入りです。


 1本2000円を切る値段でどうしてこんなにフレッシュでワインらしいワインができるのか不思議です。例えは悪いのですが、丁寧に出汁を取ったのではなくて、味の素を使ってちょいちょいと万人受けする旨味を作ったような。そうではないと思いますし、そうであってもこの値段は魅力的です。コルクではく、キャップと割り切っているのもいいです。


 白2本(ソーヴィニオン、シャルドネ)、赤2本(ピノノワール、メルロ)、シャンパン2本(白、ロゼ)の6本です。


 年末年始に合わせる和食はそんなに食卓に並ばないと思いますが、お休みなので気軽に楽しく飲もうと思います。





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メオ・カミュゼ「ブルゴーニュ・ルージュ」(2012)

           


 久しぶりのエノテカからのワイン購入です。まとめ買いしてもいつ飲むのか分からないので、劣化してしまう暑い時期は避けています。


 どのワインにするか特に拘りはないのですが、エノテカがホームページのトップで推薦している有名生産者の一連ワインから安いものを選ぶのがコストパフォーマンスいいです。値段がピンからキリまで幅広いブルゴーニュのものが比較的多くなります。


 今回は、メオ・カミュゼのブルゴーニュ・ルージュ2012(6000円)3本とエティエンヌ・ソゼのブルゴーニュ・シャルドネ2013(4700円)3本にしました。


 それぞれ今回販売されたシリーズのうち最も高い1本は9万円近くします。そういうレベルの高い生産者が、広範な地方名であるブルゴーニュという名称で出すワイン、当然、畑・ぶどうの質は生産者秘蔵の最高のものではないけれど、誇りある生産者の名前を付けて出すワイン、並のレベルではありません。


 というお品書きがあっても、品質と値段は極めて比例しているところもあり、飲んでみないと分かりません。メオ・カミュゼもエティエンヌ・ソゼも初めて知った生産者なのですが、エノテカのコメントからは期待が高まります。


 メオ・カミュゼのブルゴーニュ・ルージュ、素晴らしいワインです。私がワインに求めるのは、華やかな香りとすっきりしたブドウらしい果実味。この手の優良生産者の汎用ワインは香りはよくても、雑味が残っていることもあるのですが(それでも酔うので2杯目以降はあまり気にならなくなる)、このブルゴーニュ・ルージュのピュアな芳醇感。


 ブラインドなら、どこかの生産者のフラグシップワインといわれても私には分かりません。これが6000円という驚きです。それじゃあ、この上はどれ程なのよと笑いが出るところですが、(おそらくなのですが)2万円、3万円と値段を上げても我々のような素人には違いが分からないのがワインの難しい、奥深いところです。




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「久保田 翠寿」

          

 春の楽しみの一つ、朝日山酒造の「久保田 翠寿(すいじゅ)」です。4月~9月限定販売の大吟醸で久保田シリーズ唯一の生酒です。翠寿は他のラインナップと異なり一升ビンがなくて720mlのみ、2835円と「萬寿」に次いで高い値段設定ですが酒屋のおやじさんも「これを飲んだら他のが飲めなくなるよね」という美味しさです。

 一般的な大吟醸は独特の香りが強くて日本酒とは別のお酒という印象ですが、翠寿は香り高いうえに日本酒らしい味わいもあります。久保田特有のスッキリまろやかな飲み易さもあって最高です。

 酔っぱらって飲み過ぎると勿体ないので、あまり酔わないうちに楽しみます。好天の気持よい休日、妙蓮寺の肉のキタムラで買ってきた山形牛肉とウィンナーで焼肉、お酒は冷やした翠寿、幸せな夕食です。




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「シャサーニュ・モンラッシェ モルジョ ブラン・ガニャール 2007」


 エノテカのサイトを閲覧していたら「ボーヌの春 新着ブランとルージュ」という新着特集があり、フランス・ブルゴーニュ地方ボーヌ地区のワインが紹介されていました。その中からシャサーニュ・モンラッシェ村の「モルジョ」という畑の白ワインです。

 十数年前にワインを覚えた頃、同じエノテカでドメイン・ラモネという生産者が造るシャサーニュモンラッシュの白ワイン、赤ワインを気に入り、ブルゴーニュワインのフルーティな美味しさを知りました。

 その時は、今後、このワインを常飲しようと思ったのですが、常にショップに置いてある訳でないことが分かりました。生産量が少ないのか人気があるためなのか季節モノなんだと認識したものです。

 そういう訳で十数年ぶりの「モルジョ」です。ブラン・ガニャールは初めて知りましたがエノテカが推薦するのであれば外れはないのでしょう。村名ルージュ3800円とモルジョブラン7500円を購入しました。

 休日の昼間にモルジョを開けました。「ミネラル感たっぷり」という評価そのままです。フルーティで繊細な酸っぱさ、微かな甘み。ふくよかなミネラル。ブルゴーニュの白っぽい美味しさに溢れています。季節がよくなるといい白が合います。妻が昼食に素麺を作ってくれたのですが、個人的に最高にマッチングしました、幸せ。

 少し贅沢すれば7千円台で購入できるのですが欲しい時には市場にないブルゴーニュの優良ワインです。


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亜樹 直/オキモト・シュウ「神の雫」(第24巻)

               

 お気に入りの漫画は新刊が出ていればその都度購入してという感じで特別に一巻を紹介するつもりはなかったのですが「神の雫24」は特に面白く感じました。

 何かというとこれまでのストーリーとは関係なくちょっと脱線していて過去の巻を読んでいなくても楽しめる一冊になっています。具体的にはボルドー地方のワイン畑の中を走るメドックマラソンをなぞって走りながらマラソン大会同様に沿道のシャトーが振舞うワインを飲みながら(酔いながらなんて無謀ですが)走るというものです。

 有名シャトーのワインを口にしながらお約束の“トリップ”が連続してあります。どうしてこの漫画がフランスの名だたるワイン雑誌・団体から特別表彰されているのかがよく分かるワインの面白さ、奥深さをビジュアルに伝える名シーン集となっています。ワインっていいなあ、ワインは飲まなきゃ分からないということを再認識させてくれる小旅行に同行します。この漫画を読んだことのない方にもお奨めできる一冊です。

 今も開催されているのか分からないのですが、私と妻は新婚旅行でパリに滞在した際、オプションツアーでブルゴーニュのコート・ドール(黄金の丘)のワイン畑を巡るワゴンツアーに参加しました。ただツアーといっても出発地はコートドールの端に位置するディジョンなので、パリからはフランスの新幹線にあたるTGVに乗って移動しなければなりません。確かディジョン到着からツアーの出発時間まで1時間くらいしかなかったのですがどうしてもこのツアーに参加したくてTGVの券を事前に予約して何とか合流することを計画しました。幸いにも全ては予定通りに進んで(国内旅行なら当たり前ですが)パリからディジョンに2時間弱で到着。
 ツアーはワゴンに乗ってディジョンから、シャンベルタン村、ロマネ・コンティの畑などを通ってボーヌまで、途中数ヵ所で醸造所に寄って試飲するというものでした。楽しくて本当に忘れられないブドウ畑巡りになりました。ボーヌで3時間近くの自由時間があり観光してそれからディジョンに戻るルートでしたが、全てが楽しく印象に残っています。
 また帰りのTGVを待つ間にディジョンの街中を散策した際に予備知識なくぶらっと入った店がディジョンマスタードの「マイユ」の本店というラッキーもありました。妻が容器を異常に気に入って何個も買い込んだのもよい思い出です。新婚旅行なのに見知らぬ外国の街で時間ギリギリの綱渡り、今となってはよくやったよなと思いますが、結果としてあの1日は何から何までうまくいった最高の小旅行になりました。

 それを思い出したこの「神の雫24」です。

          

 そして紹介されていたワインの中から「シャトー・グリュオ・ラローズ2000年」を注文しました。岡山に来て2年、いろいろあったけど一応終えたという自分への慰労を名目に購入しました。いつか飲んでみたかったのとちょうどエノテカのセールで21,000円を14,800円で売っていたからです。

 「神の雫」やエノテカにいろいろと書かれていましたが、まずは無心で味わいます。

 カベルネソーヴィニオン特有の香りがふわっと広がります。最近飲んだ「ラスカーズ」や「コス」がそれ程香らなかったので、これこれ、こうでなくちゃと思います。口にすると繊細なんだけどどっしりとした果実味を感じます。酸味、心地よいすっぱさが口に残り繊細さを感じる一方で、味わいの真ん中にバランスよい佇まいがあります。今はまだまだ軽い印象もありますがもっと重厚になる風格を感じます。
 2000年なので10年経過しているワイン、1.5万円の価値があるのかよく分かりませんが、この位のワインを飲みたいなあと思います。これは十分なレベル、旨いです。
 「神の雫」では馬に乗ってパリの凱旋門に凱旋する英雄のイメージにトリップして、「凱旋門だ  なんて巨大で勇壮なんだろう でも近寄って見ると繊細で優美な造りに魅了されてしまう  このワインは戦士を迎え祝いそして癒してくれる凱旋門だ」とあります。私に凱旋門は見えませんが、この表現には共感できます。この「グリュオ・ラローズ」は納得です。

 「神の雫」で紹介されるワインは値段の面でも何とか手が届く1本にすることにも配慮されていると読みました。味だけだとブルゴーニュの希少ワインとボルドーの1級5大シャトーがやはり美味しいんだと思います(飲んだことないので分かりませんが)。それをワインは飲むことに意味があるという視点で値段も考慮した結果、ボルドーでは2級シャトーが結構紹介されることになっています。ロバート・パーカーjrが持ち込んだ消費者の視点は評価されるものの結果としてワイン価格の高騰を生みました。それを乗り越えてリーズナブル(といってもちょっと高いですが)なワインの中にも素晴らしいワインはありますよという「神の雫」の視点がフランスで評価されている理由かもしれません。


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「シャトー・コス・デストゥルネル」(1995年)


 勢いで未飲のスーパーセカンドであるコス・デストゥルネル1995年を注文してしまいました。

 いわゆるスーパーセカンド3ワインのうち、ピションラランドは15年前の個人的第一次ワインブームの時に好んでいて何本か飲みました。ただ、最近のピションラランドは値段が他の同格ワインと比較してかなり安く、何となく市場価格が実力を反映しているようで避けています。レオヴィルラスカーズは先週空けました。
 コスについては超長期熟成の印象が強くて我々が飲めるワインというイメージがありませんでした。それが数ヵ月前にセカンドワインの「レ・パゴ・ド・コス」を飲んだところ意外と飲み易く好みのタイプだったので見直していたところです。

 「REDBOX」のホームページを眺めていたところ、ヴィンテージのよい1995年のコスが売られていたのでラスカーズ勢いついでに思い切ってみたものです。R・パーカーの
「格別に力強いが近づきやすい1995年のコス・デス・トゥルネルは、筋肉質で内向的な1996年に比べると、セクシーで享楽的である。」というコメントにも惹かれました。
 17周年記念特価で通常22,000円のところ13%オフで19,240円です。パーカーポイントは95点。

 香りは果実味が濃いですが広がりがある訳ではなく落ち着いたものです。

 味わいは思いのほか軽くまろやかです。喉をすぎると酸味が口の中に広がります。始めは喉に引っかかる柔らかな刺激なのですがふた口目から苦味、甘みが残ります。この余韻と酔いとが徐々に快感になります。あぁこれがボルドーワインだなあと思わせます。

 2杯目。やはりまろやかです。これが15年経過しているワインでしょうか。正直もう少し凝縮感が欲しい感じがしますが、じゃあそれはどういう味わいかというと未経験なので想像の世界です。R・パーカーもこのワインを「著しい強さ、フルボディ」と書いているのでワインの熟成とはこういうものなのかもしれません。他のボルドーと異なりメルロー40%なのでもう少しタイプの異なるワインかと思っていましたが意外とボルドー王道風です。

 3杯目。安定した香り、味わい。やっぱり、まろやか。これで満足すべきなんでしょうね。美味しく酔えました。

 2万円でこのくらいだなあと確認できました。こんなワイン飲んだことないという感動、圧倒的な凝縮感、「神の雫」であるようなお花畑へのトリップ、こういう頂上ワインにはもう少しお金がかかりそうです。高品質の「リシュブール」とかどこかで飲んでみたほうがいいのかなあ・・・などなど考えながら最後の1杯を空けました。


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「シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ」(1996年)


 個人的に家族的にお祝い事があり、記念に普段は飲めない(ちょっと躊躇する)ワインを1本空けることにしました。
 値段はこういう時でないと思い切れないのでエイヤっと5万円程度か・・・とイメージしたのですが、高級ワインを飲み慣れておらず5万円も出して期待外れだとショックも大きいので3万円くらいで探すことにしました。

 ボルドー5大シャトーのセカンド、ボルドーのスーパーセカンド、ブルゴーニュなどをざっと見回して最終的には、ボルドーのサンジュリアン村の「シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ」の1996年にしました。

 「レオヴィル・ラス・カーズ」を飲んだことはないのですが、以前読んだワイン本で著者がレオヴィル・ラス・カーズを好んでいてオークションで箱買いをしていると読んで、とてもいいワインなんだろうなあと想像していました。
 いいワインなんだろうけど自分の好みかどうか不明、コストパフォーマンスの良し悪しも分からないリスキーな選択ではあります。

 ただ、パーカーポイントも98+と高く、同ワインの1995年をR・パーカーが評して「桁外れの1996年がなければもっと全力で手に入れようとするワイン」と書いてありました。また、予想される飲み頃2010年~2040年といつか飲み頃の有名ワインを飲みたいと思ってきたので熟成ワインの初体験にもなります。

 値段は玉野市の「REDBOX」で17周年記念特価で通常35,000円のところ15%オフで29,800円です。

 さて、ワインが届きました。今後、3万円以上のワインを飲むことがあるのか、おそらくもうないのか、この1本次第です。

 濃厚な紫色、ボルドーワイン特有の香り(すいません一般的な表現ができません)、一口ふくむとすっと喉を通ります。引っかかるものがない、重さはない、甘くて軽い。カベルネソーヴィニオンのボルドーワインなのにブルゴーニュワインのような第一印象です。これが「並外れてエレガントなワイン」(R・パーカー)ということでしょうか。ブドウの甘酸っぱい後味がいつまでも残ります。何というか確かにバランスの良い、いいワインらしいワインです。
 14年経過したワイン、飲み頃のボルドーを初めて飲みましたが、こんなにフレッシュで若々しい印象なんだとは予想外です。
 芸能人の格付け番組でワインの飲み比べをやっていますが、とても味のよい3~4千円のブルゴーニュワインとこのワインをブラインドで飲み比べたとして当てる自信はありません。とてもいいワイン、繰り返しになりますが本当にブルゴーニュワインのようなブドウを感じるワインです。

 常飲するのに最高のワインというのが分かる気がします。今後好きなワインは何ですかと訊かれれば「レオヴィルラスカーズです。」と答えそうです(たった1本しか知らないのに…トホホ、すいません)。これが3万円のワインかぁ…でもこのワインは美味しいです。3万円でこのくらいかぁ…うぅーんワインは難しいです。


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「ドリームス」/イエルマン(2006年)


 「神の雫」の影響を受けて、最近、ワインを飲んでいます。といっても随分昔の若い頃に嵌った際、ワインの世界は奥が深すぎて(お金がかかりすぎて)、結局、ワイン探求を諦めた経緯もあり、本格的に深入りするつもりはありません。

 エノテカのサイトでハーフボトルフェアをやっていたのでまとめ買いをしました。買ったのは次の6本です。

・「シャトー・ポンテ・カネ(2006年)」 5240円
・「シャトー・ジスクール(2005年)」 3840円
・「シャトー・リュ-セック(2004年」 2660円
・「サッシカイア(2005年)」 7500円
・「ドリームス/イエルマン(2006年)」 2800円
・「アルマヴィーヴァ(2004年)」 3800円

 定価の20~30%オフでかなりディスカウントされた値段のようですが市場ではこれに似た値段もないこともなく安いほうでしょうが元の定価はあまり意識しなくてよいのだと思います。それでもフルボトルならこの倍マイナス1000円位なので決して安くないワイン揃いです。
 味を試すにはグラスに3杯あれば十分で、ハーフボトルは助かります。

 どれも美味しかったです。最近評価の高い「ポンテ・カネ」を飲んだ後では「ジスクール」は少し落ちるかなあと感じましたが、ソーテルヌを代表する「リューセック」の厚みのある甘み、チリワインですがさすがにムートンが参加している「アルマヴィーヴァ」は凝縮感のあるワインで満足できました。
 スーパートスカーナの「サッシカイア」は初めて飲みました。イタリアワインの一般的な評価は重いタンニンに少しうんざりというところでしょうか、私も同じです。シチリア島のワインの中にはよいものもありますが、コストパフォーマンスのよいチリやカリフォルニアのワインと比較するととても手を出したいとは思いませんでした。
 口にした印象はカベルネソービニオン、まさにボルドーですが、タンニンが優しくて軽く、後味はブルゴーニュ風です。分かりやすく親しみやすくて美味しい。日常的に飲みたいワイン。ただ、これがボトル1万3千円を超えると言われるとどうでしょうか。

 6本の中で一番印象が良かったのは、イタリアのイエルマンという生産者が作るシャルドネ種の白ワインです。本名は「Where the Dreams now it is just wine(現代の夢、それはワインである)」と長い名前が付いています。

 輝かしいゴールドイエロー、柑橘系の甘酸っぱい香りが立ち上ります。凛としたミネラル、すっきりと洗練された味わいは高品質のブルゴーニュ白と同様です。イタリアという印象はほとんどないです。コート・ドールの白。
 私がこれまで飲んだことのあるブルゴーニュ白は酸味が強い印象ですが、このドリームスは果物の爽やかな酸味に加えて後味はハチミツの甘みが口中に広がります。バランスがよく落ち着いていて全体に円やかです。これはいいなあ。自分にとっての白の定番はあまりないのですが、これは覚えておこう、6千円近く出せるのであればこの白ワインが飲める…。

 大雑把で苦味の強い印象のあるイタリアワインですが、サッシカイアといいこのイエルマンといいブラインドで飲めば間違いなく高級なフランスワインと言ってしまうと思います。

 適当に選んだ6本でしたが、最近のイタリアワインの進歩(なのか?)を強く感じることができました。


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「ジュブレ・シャンベルタン レ・シャンポー」/ドメーヌ・ルー・デュモン(2006年)


 ワインを題材にした漫画「神の雫」の人気、評価は欧米でも広がっているようです。フランスを始めとした有力新聞、雑誌、有名ワイン評論家の賞賛に続いて、料理本のアカデミー賞と言われるグルマン世界料理本大賞を受賞したそうです。
 私も最近読んでいて全21巻中の19巻まで進んでいます。ワインの複雑かつ深遠な世界を分かり易く劇的に表現していてとにかく楽しいです。特に香りを嗅ぎ、ワインを口にした後のお約束の“異空間へのトリップ”はこの漫画の代名詞で毎回ワクワクすると共に優れたワインのスケールの大きさ、飲んでみたいなあという思いを強くさせます。 

 その第9巻で紹介されたフランスのジュブレ・シャンベルタンに構えるドメーヌ・ルー・デュモン、代表は日本人の仲田晃司氏です。岡山県の高梁市出身の34歳。自分の畑を持たずに(高額すぎて簡単には持てない)買い取ったブドウからワインを作るネゴシアンという立場で優れたワイン造りをしているそうです。
 デュモンとはフランス語で山の意味で、これは出身地高梁の山の上に聳える備中松山城をイメージしたものだそうです。また、ワインのエチケットに日本語の「天・人・地」を入れているのが特徴です。

 「神の雫」で紹介されたワインは非常に人気が高くなかなか手に入らないというのでもとより調べてみることもないのですが、岡山のワインショップを検索していた中で、ドメーヌ・ルー・デュモンのワインを多く扱っている店があることを知りました。玉野市にある「RED BOX」という店です。せっかくの機会であり一度行って見ることにしました。
 水島ICから県道を進み、玉野市に入ります。道は整備されているのですが、両サイドは刈り入れを控えた緑色の田んぼです。ほっとする景色の中を進むと店が現れます。
 倉庫のような大型店です。中に入るとビールをケース売りしています。焼酎、日本酒の品揃えも多いのですがあまりお客がいません。値段はかなり安いのでおそらく配達を中心にしたディスカウンター店のようです。

 1階の一角にあるワインセラーをのぞいた後、ホームページに載っていた2階のワインセラーに向かいます。ただ、2階は事務所と物置きのようになっていて、知らない人が階段を登ることはなさそうです。
 ワインセラーの立派な扉を開けるのですが電気が付いておらず真っ暗です。1階のレジのスタッフに中に入っていいかと声をかけるといいですとの答え。ただ、電気のスイッチがどこか分からないのでもう一度尋ねると、2階の事務所のスタッフに電話してくれて、ようやく電気を付けてもらいました。

 セラーの中にはフランス中心の銘酒の数々が眠っていました。値段も付いていますが、おそらく通常はネット販売が中心なんだろうと思います。保存用のセラーという雰囲気です。今回は目当てが違うのでゆっくりは値段を検証しませんでしたがワクワクするような1級、2級、ブルゴーニュのラインナップでした。
 その中でドメーヌ・ルー・デュモンのものはオレンジ色のエチケットが目立つのですぐに分かります。ホームページでも紹介されていた10数種類のデュモンが置いてありました。仲田氏が岡山県出身ということで店が以前から注目していたのでしょうか。これだけの品揃えは圧巻です。
 「神の雫」で紹介された白ワインのムルソー(5980円)、力を入れている赤ワインの中からジュブレ・シャンベルタン・シャンポー(7500円)、一番安いブルゴーニュ・ルージュ(2980円)の3本を購入しました。

 早速、「ジュブレ・シャンベルタン レ・シャンポー」を飲んでみました。薄いルビー色、甘酸っぱい香りが広がります。最近はワインをほとんど飲まないのでうまく表現できないのですが、凝縮ではなく透き通った軽さ、混じり気のない上品な味わい、新鮮な果物の心地よいすっぱさ。ボルドーのような複雑な苦味はなく、ぶどうジュースでも飲んでいるような軽やかさ。一人で1本飲むと(少しだけ妻も飲みましたが)だんだんと酔うのですが、私は変わってもワインの印象は最後まで変わらない。

 久しぶりなのですが、大好きなブルゴーニュらしいフルーティなワインでした。これは間違いなく美味しい。ただ、比較できるほど多くのブルゴーニュを飲んでいる訳ではありません。7500円の価値があるのかどうか。
 そこで、日を改めて「ブルゴーニュ・ルージュ」を飲んで比べてみました。結論から言うと、微妙な違いしか私には分かりません。レ・シャンポーを100とすると85~90くらい。香りやフルーティな味わいなどの第一印象はあまり変わらないのですが、喉の奥に後味として苦味が残ります。それでもこの程度であれば・・・十分な水準です。
 舌の肥えた方であればもっと違いが分かるのでしょうが私レベルであればこの程度です。それにしても2千円台でこの水準のワインを味わえるのは驚異的です。ルー・デュモンのファンになりました。

 「神の雫」に掲載されたワインの入手は困難だそうですがワイン関連サイトを頻繁に眺めていると手に入ることもあるようです。
 第1巻でロックバンドのクィーンの音楽のようだと紹介された「シャトー・モン・ペラ」ですが、ワインショップ「エノテカ」のホームページで2007年の先行予約を受け付けていました。2007年ヴィンテージの評判は知りませんが思わず申し込んでしまいました。6本単位の木箱売りですが、1本あたり2400円と安い。一度飲んだことあるのですが開栓すぐでちょっとピンときませんでした。我々は値段から若すぎる(本来飲むべきでない)時期のワインしか味わえないのですが、それでも実力の片鱗を感じるためにデキャンタしてから飲んでみたい。


 「神の雫」を読んで、久しぶりにワインモードになってきました。


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