六月の田植え・・・そして七月の草刈の時期は、
手作業でたのしむ自然農を 思う存分味わえる時です。
大地にそっと佇み 一本一本苗を植えてゆく・・・・、
その姿は「祈り」のようです・・と、
感想を述べられる方もおられます。
写真上の手前は Takeさんの畝です。
適期の草刈で 苗が伸びやかに分けつしています。
暮らしの中で それぞれに時間をつくられ、
黙々と苗を植える、草を刈る・・・・・・・。
土にふれ 水にふれ 風にふかれ、
草草 虫たちとともに・・・、
空の青 山の緑 うつくしい日の光・・・、
日毎に育つ かわいい苗たちの会話など・・・・、
作業を超えて 心に感じることもきっと多いことでしょう。
下の写真の手前は Kaoriさんの畝です。
草刈をされた直後の様子です。
大雨が続いたり 畝にたっぷり水がある時は 草刈を控えます。
作業がしにくいだけではなく 刈り取った草草が分解してゆく
いのちの営みを配慮します。
耕していない田んぼは、
過去の亡骸の層が年々重なり とても豊かです。
新しいいのちが さらに重なってゆくわけですが、
水の中でそれらが分解する営みが盛んになると
においを放つようになります。
その場合には すぐに畝から水を落として
空気にふれるようにいたします。
写真上と下は 私の畝の水稲のあけぼのです。
苗は扇形に分けつし しだいに円形に育ってゆきます。
七月の美しい空のもと 爽やかな風が からだを透りぬけ、
草刈にいそしむ皆さんのいのちも 私のいのちもすっかり夏です。
稲作教室の田んぼから見上げた空。
photo by Tomokaさん