竪琴ライアのひびきにであって25年の時がながれました。グループで奏で楽しんでいた頃。一人で演奏を始めるようになった頃。そして、現在はライアレッスンが中心になっています。
若い頃からピアノやハモンドオルガンに親しみ、音楽は暮らしとともにありました。が、指先で弦にふれながら奏でるのはライアが初めてです。なんと繊細で美しい響きなのでしょう。その魂にふれる静寂な感覚に惹かれ続けています。
ところで、私がライアに出会った頃(1997年)は、まだまだライア譜は少なく、一段譜からパート譜を作ったり、ピアノ譜をライア用にアレンジしたり工夫していました。それもまた楽しいことでしたが、現在は演奏用の楽譜も充実しています。レッスンでは様々な楽譜集からお好きな曲を選んでいただくこともできますし、ほんとうにありがたいのです。
ところで、私が一番ワクワクする時間はアレンジをしている時なんです。最近とくにそう思うようになりました。どのようにこの曲を演奏したい?、と自分に尋ねている時のテンションは自ずと高く、ゾーンに入っている状態、夢中になる瞬間です。
子どものころから習っていたピアノやオルガンの練習では、まずは楽譜通りに演奏するのが目標で、そこから曲をしあげていきます。それは当然で、すでにあるものを適当にアレンジするなど考えたこともなかったですし、基本をマスターする上でも大切ですから、きちんと譜面通りに弾けることを目指します。それをずっとしてきましたが、ある頃から自作の曲が生まれるようになったことが大きなきっかけとなり、ほんとうに音楽というものが自由の象徴のように感じられるようになりました。今では、忠実に再現したい時は譜面通りに、エッセンスをただ感じたい時はその時々のアレンジで楽しむようになっています。
ライアレッスンでは、時に難解なピアノ譜を使うこともありますが、その方にあったアレンジを考えるとき、実はすごくときめいています。音を選ぶ・・ということがこんなにも楽しいものだとは・・。
また、演奏の仕方(指使い)しだいでとってもスムーズに奏でることができますので、その発見が実は大好きなのです。自由な発想と発見でときめく音楽は、枠をはずして生きることに通じますね。
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