1969年
東映の瓜生、塚本両スカウトは二十一日午後二時、立川市曙町のリッカーミシン立川工場をたずね、第一位で指名した片岡建投手(23)=1㍍77、70㌔、右投右打=と小辻野球部監督に交渉権を獲得したあとあいさつをした。これに対し、片岡は「第一位にランクしてもらい、とてもうれしい。これからもいろいろな人に相談するつもりだが、東映を断る理由は別にない」とプロ入りの意思があることを伝えた。瓜生スカウトはこのあと東京、銀座六丁目のリッカーミシン本社にも立ち寄ったが、西牟田野球部長が不在のため、二十二日午後もう一度あいさつにいくことになった。東映ではリッカーミシン本社側の了解がとれしだい、具体的な交渉を開始する予定でいる。片岡はことし春の選抜社会人野球大会の準優勝投手で、上手からの本格派。武器は速球とドロップで、その実戦的なピッチングはスカウト間で高く評価されている。瓜生スカウト「第一位で指名したからよろしくというあいさつだった。交渉はリッカー本社の了解がとれればすぐにでも始めるつもりだ。話し合いの感じでは、すべてスムーズにいきそうだ」
片岡投手「第一位にはびっくりした。これから両親などゆっくり相談して決めたい。東映についてはあまりよく知らないが、別に入団を拒否する理由はない。ただ、プロで自分が通用するかどうかは、スピードの点で不安なので、これからいろいろな人とじっくり話し合ってみたい」
東映・瓜生スカウトは午後二時半、一位指名のリッカーミシン片岡建投手(23)の実家(横浜市神奈川区釜利谷町)をたずね、父親・馨氏に約三十分にわたって入団交渉。馨氏は「こどもの意思次第。別にプロ入りに反対はしない」と好意的だった。
東映の瓜生、塚本両スカウトは二十一日午後二時、立川市曙町のリッカーミシン立川工場をたずね、第一位で指名した片岡建投手(23)=1㍍77、70㌔、右投右打=と小辻野球部監督に交渉権を獲得したあとあいさつをした。これに対し、片岡は「第一位にランクしてもらい、とてもうれしい。これからもいろいろな人に相談するつもりだが、東映を断る理由は別にない」とプロ入りの意思があることを伝えた。瓜生スカウトはこのあと東京、銀座六丁目のリッカーミシン本社にも立ち寄ったが、西牟田野球部長が不在のため、二十二日午後もう一度あいさつにいくことになった。東映ではリッカーミシン本社側の了解がとれしだい、具体的な交渉を開始する予定でいる。片岡はことし春の選抜社会人野球大会の準優勝投手で、上手からの本格派。武器は速球とドロップで、その実戦的なピッチングはスカウト間で高く評価されている。瓜生スカウト「第一位で指名したからよろしくというあいさつだった。交渉はリッカー本社の了解がとれればすぐにでも始めるつもりだ。話し合いの感じでは、すべてスムーズにいきそうだ」
片岡投手「第一位にはびっくりした。これから両親などゆっくり相談して決めたい。東映についてはあまりよく知らないが、別に入団を拒否する理由はない。ただ、プロで自分が通用するかどうかは、スピードの点で不安なので、これからいろいろな人とじっくり話し合ってみたい」
東映・瓜生スカウトは午後二時半、一位指名のリッカーミシン片岡建投手(23)の実家(横浜市神奈川区釜利谷町)をたずね、父親・馨氏に約三十分にわたって入団交渉。馨氏は「こどもの意思次第。別にプロ入りに反対はしない」と好意的だった。