「大沢くん」
「なに、高山さん」
「大沢くんは、ずーっとこの豊四季で暮らしていくの」
「え、そんなんわからへん」
「私は・・・、いややな」
「え、」
「ひそひそ、ひそひそ、美味しいものの噂ばかりしていて」
「そんなこと、云わんといてや」
「オレが、クアトロで、美味しいものいっぱい、ご馳走するさかい」
「８月には、豊四季のお祭りもいっぱいあるし」
「そやから、そやから・・・」
「ありがとう、大沢くん」
ずっと、ずっと、美味しいものがあるクアトロだよ青少年！
クアトロ使用上の注意は、ブログをよく読んで、正しくお使い下さい。
※第２回豊四季夏まつり（豊四季会主催）は、８月２６日の土曜日１２：００～２０：００
豊四季駅南口ロータリーにて、今年も２１店舗の飲食・体験ブースが出店
もちろん、クアトロも出店するぞ、青少年！
クアトロの開店以来２０代目のパルミジャーノが解禁。
その中央部分は、少ししっとりとしていて香りもよく特別に美味しい。
新しいパルミジャーノはまずは穴を作らなくてはならない。
その時に、クアトロの父が真ん中をつまみ食いしたところ、これが美味しかった。
以後、パルミジャーノが新しくなる度に、このつまみ食いが楽しみになる。
しかし、この情報をお客様が知るところとなり、これは公私混同ではないかと追求されることとなる。
以後、パルミの宝石は、広くグルメたちに公開されるのだった。
「梨花に冠を正す」と申します。
パルミ２０代目の宝石はどこへ消えたと追求されないために、パルミのおつまみを販売しているクアトロであります。
しかし、少しつまみ食いしました。
クアトロの名物のひとつが、客席に置かれたゴンドラ型のパルミジャーノのかたまり。
開店から、数えて２０代目のパルミジャーノが到着している。
昨夜からその新しいパルミジャーノでリゾットとペンネを作ることになった。
一人前がやっと入る程度の穴を掘ってある。
掘った部分のチーズ“パルミの宝石”はお客様にそのまま食べて頂くために保存されている。
そして、引退したパルミ１９は解体されて粉チーズとなり、濃厚カルボナーラなどに生まれ変わることになる。
それにしても、パルミジャーノほど、無駄なく利用されるチーズはないだろう。
パルミジャーノの原料乳から脂肪分を取りだしたものは最高に美味しい物という名前が付けられた“マスカルポーネ”になる。
クアトロではマスカルポーネはティラミスに姿を変える。
さらに固形分を取り除いた後のホエーは、酢と塩を加えて再加熱すると“リコッタチーズ”になる。
この仕組みを応用したのがクアトロのレアチーズケーキである。
パルマではこのリコッタチーズが豚の餌になり、その豚からパルマ産のプロシュートが生まれる。
そして出来上がったパルミジャーノは色々な料理に使われる。
時には主役になり、時には脇役となって活躍する。
表面を覆うワックスの部分以外は無駄なく活躍するチーズである。
「おい、大沢」
「ああ、後藤」
「大沢、知ってるか」
「なに」
「高山が、クアトロから嬉しそうに出てきたところを見た奴がいるんだ」
「・・・」
「クアトロにパルミジャーノの新品が入ってな、それを誰よりも早く食べたらしいんだ」
「ウオーーー」
「大沢くん・・・」
「あ、高山さん」
「ごめんね、美味しかったわ」
おでかけ、おでかけ
パルミ２０が、新着だよ青少年！
パルミの使用療法食べ方は、ブログをよく読んで、
「おはよう、高山さん」
「おはよう、大沢くん」
「あのー、高山さん」
「なに」
「あのな、オレな、蚊を退治するの上手なん」
「フーン」
「じゃあな、来週、うちの両親クアトロの新着のパルミジャーノ食べに行って留守だから、うちの部屋の蚊を退治して」
「えーー」
「オレも、クアトロのパルミジャーノの方がいいんやけど・・・」
おでかけ、おでかけ
クアトロのパルミジャーノが新しくなるんだよ青少年！
蚊、退治している場合じゃないぞ
